皆様、こんにちは。
ゴールドプラザ 宝塚逆瀬川店の浦田です。
仕事を終えて帰る途中、ひんやりとした夜の心地よさを楽しみながら歩いていると、ふと、桜が咲いていました。今年初めて見た夜は葉桜三分咲きといったぐあいで、あれ?桜、もう散っちゃったんだっけ、と思いましたが、昨日見たときにはちゃんと八分咲きになっていました笑
逆瀬川の近くで言えば、宝塚駅近くや仁川にも桜が綺麗に咲いているところがあるそうです。
散らないうちに見にいけたらなあと思っております笑
さて今回も、ここ最近読んだ面白かった本を紹介したいと思います。
廣田龍平『〈怪奇的で不思議なもの〉の人類学 -妖怪研究の存在論的転回-』
(青土社、2023)
いつもは小説を主に選んで紹介していたんですが、今回は趣向を変えてみました笑
「人類学」とタイトルにあるように、しっかりとした学術書です。
妖怪、と聞くとやはり「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげるとか、『遠野物語』の柳田國男とかが思い浮かぶでしょうか?
ちなみに私は、鳥山石燕のイメージが出てきます笑
(『今昔画図続百鬼』 Wikipediaより引用)
もちろんそうした「昔ながら」の妖怪も本書は扱いますが、大きな部分を占めるのはインターネットが社会に浸透した2000年代以後の怪談(ネットロア)です。
現代にはもはや龍も河童も座敷童も「いない」……科学的・合理的に存在しないと考えているのに、しかしどうして私たちはこうしたネットロアを生産し消費するのか。私たちと距離の近いネットロアと、距離の遠い妖怪。これら〈怪奇的で不思議なもの〉と人類との関係はどのように考えるべきか。
こうした問いに著者は、新たなアプローチを試みる。妖怪やネットロアは人々の空想などではなく、人類との関係論のなかで存在する/したものなのだと。
それこそが妖怪研究の新たな地平を拓く、存在論的転回なのだ……って内容だと思います!
正直、人類学はちゃんと調べたことがなかったので理解できているかは不安です笑 それでも、初めて接する考え方がいっぱい出てきて、ああ学問って面白いなあと思える、いい本でした!
最後に、話はそれますが。
映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
面白かったですよ!
その面白さを語るには、ここだと余白が狭すぎる……!
なのでこちらもぜひ見てください!
こんにちは。
梅田本店の浦田です。
肉吸い、という食べ物を食べたことはありますか?
寒い季節にぴったりの、体があったまる汁物です!
最近のお昼やすみによく食べています、みなさんもぜひ食べてみてください!
さて、今回も一冊、紹介していきたいと思います!
阿部拓児『アケメネス朝ペルシア』
古代の文明といえば、みなさんはどこを思い浮かべますか?
エジプト、中国、ギリシャ・ローマ……古代文明をあげればいくつかあるかとは思います。
ですが、忘れてもらっては困るのが、アジアの中央、イラン高原に2500年余前にあらわれた「アケメネス朝」です!
キュロス、カンビュセス、ダレイオス、クセルクセス、アルタクセルクセス……
数々の有名な王が名を連ね、世界史上はじめてアジア・アフリカ・ヨーロッパへと版図を広げた「帝国」こそアケメネス朝です!
藤子不二雄の名作「カンビュセスの籤」のもとにもなった歴史もあります!
この本はそのアケメネス朝の成立から滅亡まで、それぞれの大王ごとに紹介された、たいへん読みやすい一冊となっております!
ぜひ一度、読んでみてください!きっとイラン高原に行きたくなりますよ!
皆様こんにちは!
ゴールドプラザ梅田本店の浦田です。
まだ6月になってもないのに日差しもすっかり夏めいてきましたね。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて今回、紹介する本はこちら!
O・ヘンリー、 大津栄一郎訳『オー・ヘンリー傑作選』
O・ヘンリーは20世紀初頭にアメリカの文壇で活躍した小説家です。
日本では「賢者の贈り物」や「最後の一葉」で有名で、ご存知の方も多いと思います。
ヘンリーは短編の名手で、彼が活躍したのは当時のアメリカ社会で広く読まれていた文芸誌でした。
そのためでしょうか、ヘンリーの作品はどれを読んでも、当時のアメリカ都市社会の匂いを感じ取ることが出来ます。
急激な成長によって人が一気に流れ込んだメトロポリスは、文字通り、多様な側面を見せます。
ある作品では生活費さえもままならない絵描き(「最後の一葉」)をとりあげながら、
他方では時間さえをも金で買えると豪語する成金の男(「マモンの神とキューピッド」)を描く。
ヘンリーの描く景色には、雑然とした当時のアメリカの様子が深いしわのように刻まれ、それが登場人物の滑稽さや悲哀さを実際のものとして読者に感じ取らせます。
だからこそ、互いに「愚かな」贈り物をしたカップルをヘンリーがただ「賢者」と評するとき、
ヘンリーの暗黙の社会批判と、私たちが手にとれるほどのささやかな希望とが示され、大きな感動をおぼえます。
もちろんプロットや文体も見事ですので、ぜひ一度ご覧ください。
みなさま、こんにちは!
千里中央店の浦田です。
まだまだ花冷えが続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今月も本の紹介をしていきたいと思います!
『アニメ・ゲームのロゴデザイン』
(ビー・エヌ・エヌ社のHPより書影を引用 )
発売されるすこしまえにSNSで紹介されているのを見て、
ひとめぼれで買ってしまいました!
こちらには2010年から2022年までに発表されたアニメ・ゲームなどの
エンタメ作品のロゴ、メイキングなどが収録されています。
ロゴというとすごく単純でわかりやすいというイメージがありますが、
「一目で印象に残る」ロゴって作るのがむずかしいんだろうな~と思います。
それぞれにささやかな解説やコメントが掲載されていて
門外漢ながら眺めているだけでも面白かったです!
ご興味がございましたらぜひお手に取ってみてください!
ゴールドプラザでは、簡単に出来るLINE査定も行っております。
「店頭に行くのが面倒くさい」「おおよその金額だけが知りたい」という方にオススメの査定方法でございます。
是非一度、お試しくださいませ!
みなさま、こんにちは!
千里中央店の浦田です。
少しあったかくなったかと思ったら、また寒さがもどってきましたね~。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
先日のことになりますが、芥川賞・直木賞が発表されましたね!
私自身はこういう賞に無頓着なところがありますが……
今回は、その流行りに乗ってみようとおもいます!
というわけで、今回紹介する本はこちら!
宇佐見りん『推し、燃ゆ』
(河出書房新社のHPより書影を引用 )
すこし前に芥川賞を受賞した作品を、いまさら読みました……(笑)
芥川賞をとった作品を読むのは、実ははじめてで。
どんなものかとワクワクしながら読んでみました。
読んでみると……とにかく苛烈!
存在の依存というテーマ自体は過去幾度となく繰り返されてきたとは思います。
「私」にとって推しは、出会うことのない遠い存在であるはず。その一方で、熾烈な経済システムから生み出された「推し」という偶像は「私が応援しなければ」と思わせる卑近な存在でもある。
テーマに潜む現代的な二極性を見抜いた筆者の炯眼と、
それを物語として仕立て上げるその文才に、二度、三度よんでも毎回舌を巻きました!
(特に最後のシーンは、涙なく読むことができません……!)
まだ読んでない方、ぜひご一読ください!
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