皆さまこんにちは! 天王寺あべの店の浦田です。
冬の寒さが過ぎ去り、ようやく春が来た!と思っていたのもつかの間、最近は暖かいを通り超し暑い毎日ですね。
そんな4月の半ばには「本屋大賞」が発表されました!
今日はその中から、私自身も読んで面白かった一冊をご紹介します。
ディーリア・オーリンズ『ザリガニの鳴くところ』(友廣純訳、早川書房)
まず秀逸なのはタイトル!「ザリガニって鳴くの?!いったいどんな鳴き声なんだろう?そこで何が起きるんだろう?」と疑問が止まりません。
舞台となるのは、20世紀後半のアメリカ南部にあるとある小さな村。そこで有力者の息子である青年が殺害されるという事件が起こります。容疑者として浮上したのは、村から疎外され孤独に生きてきた「湿地の少女」カイアでした。
殺人事件の調査とカイアの半生が交互に描かれながら進んでいくこの物語は、ミステリーとしての魅力も持ちながら、同時に、少女カイアが南部の雄大な自然とともに大人の女性へと成長するヒューマン・ストーリーとしての面白さも備えています!ザリガニの鳴くところとは、いったいどのような場所なのか。ぜひ一読して、しじまに包まれたその場所に想いを馳せてみてください!
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