【毎日更新】今日の金相場・プラチナ相場

今日の金相場/プラチナ相場(1gあたり)は?

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貴金属種別相場表・レート表は?

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※下記ご注意ください

・インゴットを基準とした金相場、プラチナ相場です。
・1gあたりの相場となります。
・土日は金市場が停止する為、価格に誤差が生じます。
※詳しくは店頭またはお電話にてお問合せください
・当日相場の変動により価格が変わることがございます。
・インゴットのお買取りには制限をかけさせていただいております。
・量の多いもの、海外製のインゴットに関しましては買取自体をお断りさせていただくことがございます。
・上記の金相場価格からお手数料を頂いております。
・表示されていない金種、その他詳細やご不明点など詳しくは店頭またはお電話にてお問合せください

過去30日の金相場推移チャート

過去30日のプラチナ相場推移チャート

過去30日の相場推移

月日 税込買取価格(円/グラム)
2025年02月14日 15,696円
2025年02月13日 15,739円
2025年02月12日 15,549円
2025年02月10日 15,273円
2025年02月07日 15,164円
2025年02月06日 15,374円
2025年02月05日 15,377円
2025年02月04日 15,329円
2025年02月03日 15,233円
2025年01月31日 15,133円
2025年01月30日 15,007円
2025年01月29日 15,081円
2025年01月28日 14,916円
2025年01月27日 15,100円
2025年01月24日 15,089円
2025年01月23日 15,113円
2025年01月22日 14,964円
2025年01月21日 14,731円
2025年01月20日 14,755円
2025年01月17日 14,791円
2025年01月16日 14,813円
2025年01月15日 14,831円
2025年01月14日 14,742円
2025年01月10日 14,823円
2025年01月09日 14,772円
2025年01月08日 14,703円
2025年01月07日 14,606円
2025年01月06日 14,617円
2024年12月27日 14,610円
2024年12月26日 14,472円

プラチナ

月日 税込買取価格(円/グラム)
2025年02月14日 5,273円
2025年02月13日 5,311円
2025年02月12日 5,206円
2025年02月10日 5,109円
2025年02月07日 5,172円
2025年02月06日 5,197円
2025年02月05日 5,176円
2025年02月04日 5,201円
2025年02月03日 5,224円
2025年01月31日 5,158円
2025年01月30日 5,109円
2025年01月29日 5,064円
2025年01月28日 5,075円
2025年01月27日 5,097円
2025年01月24日 5,108円
2025年01月23日 5,110円
2025年01月22日 5,076円
2025年01月21日 5,042円
2025年01月20日 5,025円
2025年01月17日 5,003円
2025年01月16日 5,102円
2025年01月15日 5,131円
2025年01月14日 5,208円
2025年01月10日 5,262円
2025年01月09日 5,228円
2025年01月08日 5,212円
2025年01月07日 5,132円
2025年01月06日 5,122円
2024年12月27日 5,164円
2024年12月26日 5,142円

各金種の今日の1gあたりの金相場

金相場・プラチナ相場に関して

最低限知っておきたい!「金(GOLD)相場」のしくみ

ここ数年、世界共通の資産である「金(GOLD)」の価格が高騰を続け、話題に上がる機会も多くなりました。「有事の金」とも呼ばれる安全資産「金(GOLD)」の相場が上昇する背景には、先行きの見えない不安定要素が大きく影響を及ぼしていると言われています。これから宝飾品などの金製品や金(GOLD)そのものを購入される方、もしくは売却される方が最低限知っておきたい「金相場」のしくみと、今後の「金価格」の傾向を解説させていただきます。

金相場のしくみと世界の金(GOLD)需要 

宝飾品として珍重され、また投資先としても世界共通の価値であり、有事の際の安全資産とも言われる「金(GOLD)」。近年は、米中貿易摩擦や先進国をはじめとする超低金利の金融緩和政策など経済面において、地球温暖化や気候変動による自然災害や新型のウイルス発生など環境・衛生面において、世界は不安定な情勢が続いています。そして、その警戒感から「有事の金」が注目され、「金相場」は高値で推移しています。
そんな「金(GOLD)」の相場のしくみ、金価格の変動傾向について、最低限知っておいていただきたい内容をまとめてみました。

まず始めに、国際市場において取引される際の値段(価格)である「相場」ですが、金も外国為替などと同じように休むことなく常に変動しています。
金の世界4大市場として、ロンドン、ニューヨーク、香港、チューリッヒ市場が有名ですが、東京やシドニー、シンガポールなどにも金の大きな市場はあり、こういった複数の市場で金の相場が決まっていきます。具体的には、国際日付変更線に近い国から時差を追って金相場は各市場に受け継がれます。世界の主な取引市場を順に並べるとシドニー、東京、香港、シンガポール、チューリッヒ、パリ、ロンドン、ニューヨークといった順番になります。
その中で、ロンドンとニューヨークは「金の2大市場」と言われており、ロンドン市場では金と現金を交換する現物取引が行われています。毎日午前と午後のそれぞれ1回ずつ(計2回)、LBMA(ロンドン貴金属市場協会)が値決めをしており、その価格が金の現物取引の国際的な標準となっています。一方、ニューヨーク市場では価格の決まっていない将来の金の取引を約束する先物取引が行われており、ここで公開された相場は国際経済の指標として用いられることもあり、ニューヨーク市場が閉まった後に開かれる東京市場の金相場にも影響を及ぼします。
そして、ロンドンで決められる現物取引の金相場は、ニューヨークの先物取引の金相場に影響を与えるなど、その逆はもちろんのこと、複数の金市場が相互に影響を受けながら国際的な金相場が決まっていきます。

金は通常、宝飾品など貴金属や宝石の計量に使用される単位「トロイオンス(日本での記号はoz)」、もしくは「グラム」で取引単位が決められていて、国際的には1トロイオンスあたりの米ドル建で取り引きされており、日本国内での店頭表示価格は、その米ドル建の価格をもとに、1グラムあたりの円建価格に換算され公開されています。
また、全世界における金の目的別需要の割合は、 金の国際調査機関「ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)」が発表したレポートによれば、2019年の目的別需要のシェアは、宝飾品48.4%(前年:50.6%)、工業7.5%(前年:7.7%)、投資29.2%(前年:26.7%)、公的機関14.9%(前年:15.0%)といった内訳が発表されています。
ここで、主な金の目的別需要(用途)を説明しておきますと、皆さんに馴染み深い宝飾品としての金に関しては、前述のレポートにもありますように世界における金の多くが宝飾品として使われており、紀元前から現在に至るまでの長い間、人々からステータスの象徴として扱われ様々なアイテムが生み出されてきました。リング(指輪)・ネックレス・ブレスレット・ピアス(イヤリング)等のアクセサリー、金杯・仏具等の宗教儀式由来のアイテム、金貨・大判小判等の貨幣は今でも身近にある宝飾品と言えます。
次に、工業用の金ですが、金の性質である展延性・耐腐食性・高い導電性を活かした、精密機器等の金メッキや電子部品同士の接続などの技術に用いられています。また、金は医療用としての用途も有名で、金歯や体外検査キットの検査ラインの発色剤などに用いられています。このような工業・医療用途で利用された金は、産業廃棄物として発生するレアメタルの一部として再資源化されており、東京オリンピックにおける金メダルも、再資源化された金が使われているそうです。
そして、投資用の金ですが、個人の方が多く手掛ける代表的なものとして、インゴット(金塊)などの「金地金」や世界各国の政府が発行する投資用の「金貨」を購入して自身で保管するもの、貴金属商・商社・銀行などの運営会社から毎月決まった金額の金を購入し保管してもらう「純金積立」、金地金そのものを有価証券化して証券取引所に上場し証券会社や銀行などに投資の運用をお任せする「金上場投資信託(ETF)」などが、代表的なものとしてあります。金の投資は、共通認識として株式・債券などと違い配当金や利息は生まないため、あくまでも「もうける」というよりは「ためておく」というイメージが一般的です。逆に言えば株式などの金融商品は価値がなくなる恐れはありますが、金は価値がゼロになることはないことが最大の魅力と言えます。
最後に公的機関の金ですが、各国の中央銀行や国家機関における「金準備」を指し、国連の専門機関であるIMF(国際通貨基金)の体制下において、加盟国の政府・中央銀行(国の金融の中心となる機関)は、輸入代金・対外債務返済等の支払い、国際通貨不均衡の是正、為替相場介入などのために、一定比率以上の外貨や金の資産を保有する義務を有し、その保有する金のことを「金準備(gold reserve)」と言います。

金画像

金ETFと金相場の関係とは

金ETFとは金に関する金融商品になり、金の価格に連動した取引を可能にする上場投資信託です。金ETFを購入することで、物理的に金を保有する必要なく、金の価格が上昇した場合に利益を得ることができます。また、金ETFを通じて金に投資することは、実際に金を購入したり保管したりする手間やコストを省けるという利点があります。金ETFが2010年に登場したのち、金の需要と供給のバランスに大きな影響を与え、金相場の上昇に影響を与えたと考えられています。

世界情勢から読み解く「金価格」が変動する要因

ここ数年、「有事の金」とも呼ばれる安全資産「金(GOLD)」の買いが殺到し、金価格が上昇し続けています。その背景には、先行きの見えない世界情勢の不安定要素にあると言われています。
では、具体的に金価格が変動する要因は、どんなことがあげられるでしょう。
まずは、上昇する要因ですが、様々な理由はありますが、ここで大きく三つ挙げさせていただきます。
一つ目に、地政学的リスクが高まると金価格が上がると言われています。地政学的リスクとは、世界のある特定の地域が抱える政治的、軍事的、社会的な緊張の高まりによって、その地域の経済や世界経済全体の先行きを不透明にするリスクを指します。二つ目に、先進国(G7)などの経済主要国における世界的な超低金利政策の代替投資先として、価値がゼロにならない金への買いが集中し高値で推移します。三つ目に、世界の基軸通貨である米ドルに対する信用が揺らぐことで、長期的な推移でのリスクヘッジとして金が注目され、需要が下がった米ドルを売り、相対的に金相場が上昇する傾向にあります。
逆に、金価格が下がる理由にはどんな要因があるでしょう。一言で言ってしまえば、前述の「金価格が高騰する要因」の逆になります。地政学的リスクが低くなり世界経済が安定する。世界経済が好景気に沸き、投資家たちの投資対象が利子や配当を生まない金以外に向けられる。世界の基軸通貨(米ドル)の価値が上がることで、利益を生まない金への魅力が下がる。といった具合です。また、一般的に投資家の間では金価格と株価には逆相関性があると言われ、好景気などにより株価が上がれば金価格は下がり、株価が下がれば金価格が上がるというセオリーが存在することから、株と組み合わせて金を保有する傾向があります。
そのほかにも、2019年に金の産出量が11年ぶりの減少となったことや、金の埋蔵量がこのままですとあと10年で枯渇すると言われ、将来的には金の需要と供給のバランスが崩れるとされる「ピークゴールド説」の問題なども金価格が変動する要因として挙げられています。

それでは、過去・現在の世界情勢を振り返ると、金価格はどうなったか見ていきたいと思います。
過去の世界情勢(地政学的リスク)を振り返ると、1973年のイスラエルとエジプト・シリアをはじめとするアラブ諸国の間で勃発した第四次中東戦争では、日本は原油が高騰して第一次オイルショックが発生し経済的打撃を受け、翌年の1974年には世界的に金価格が急騰しました。
そのほかにも、1979年の旧ソ連軍によるアフガニスタン侵攻、1990年の湾岸戦争、2001年のアメリカ同時多発テロ、2003年のイラク戦争、2019年に顕著になった米中貿易摩擦や香港のデモ、2020年初頭のアメリカとイランの緊張関係や、5月にアメリカで発生した白人警官による黒人男性への残虐行為に抗議した運動「BLM(ブラック・ライブズ・マター)運動」など、いずれも地政学的リスクが高まるときに金価格が急騰しています。
一方、経済面においても、世界的株価大暴落となった「ブラックマンデー」や「リーマン・ショック」の際は、投資家を中心に金の上昇要素が揃いはじめ、金価格が高騰しました。
そして2020年、急激に世界中に感染が拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。この未曾有の世界的パンデミック(感染症や伝染病の世界的な大流行)により世界経済は大混乱に陥り、金価格が歴史的な高値圏を推移しています。
このように、世界情勢・経済の先行きが不透明になるなど有事の際には、必ずと言って良いほど安全資産として買われ価格が高騰するのが「金(GOLD)」なのです。

コロナ禍の収束と中国バブル崩壊などから「金価格」の見通し

2023年8月、国内小売価格1グラムあたりの金相場が史上初めて1万円台を突破し、9月に入っても歴史的な高騰を続けたことで世間を賑わせました。世界的にみても金相場の上昇傾向は続いており、その背景には原油や天然ガスの価格高騰、ウクライナ情勢による穀物の価格上昇などコスト増を発端とした2021年頃から続く世界的なインフレの進行が関係しており、国内に目を向けてみても円安ドル高傾向が依然続き、円の価値が下がったことで「金(GOLD)」が一層注目される結果になったと推測します。また、中国バブル崩壊による経済不安や台湾有事と言った先行きの見えない不確定要素も、小売価格の上昇に拍車をかけていると言えます。
この記録的な金相場の推移により“安全資産”として買い求める人がいる一方で、価格上昇を受け「金(GOLD)」を売却する人も増えています。弊社においても通常の2倍近く買取を依頼する方が訪れており、中には投資目的で保有していたインゴットを持ち込まれる方もおります。また、ご自宅に眠っているような使わなくなった一昔前の指輪やネックレスなどの金製品は、金(GOLD)が贅沢に使われたデザインが主流であったため、金の含有量も多く買取価格も期待できます。
金(GOLD)をお持ちの方であれば、タンスや押入れに眠った置物・記念コイン・純金小判・宝飾品などの「金製品」を、高値で推移しているうちに売却し預金として現金を手元におくのも良し、また今は売却を考えていなくても買取査定に出してみるのも良し、インゴット(地金・延べ棒)などをお持ちの方でしたら、小分け(精錬分割加工)して一部を売却し一部を残すなど、今後の様々な世界情勢を鑑みると、コロナ禍を乗り切るための手段の一つと言えるかも知れません。
また、これから金(GOLD)を購入される方にとっては、ここまで説明させていただいた通り、世界情勢や景気から相場を読み購入のタイミングを図ると良いでしょう。
いずれにせよ、世界情勢や世界経済の潮流をつかむことが、金(GOLD)相場を知る最大の教科書と言って過言ではありません。

金画像

2023年の金相場に関して

長く苦しめられたコロナ禍も収束へと迎えましたが、世界的に金(GOLD)の価格は依然として高騰おり、2023年に入ると国内における金相場は、過去最高値を更新し続けています。その背景には「米銀行シリコンバレーの破綻」「円安傾向と中国経済の崩壊危機」「ハマスとイスラエルの問題」等によるインフレ懸念や地政学リスクが金(GOLD)価格上昇の大きな変動要因と言われています。

米銀行シリコンバレーの破綻

2023年3月13日国内金相場が9,000円/g(税込小売)に達し、約一年ぶりに相場更新となりました。米シリコンバレー銀行とシグネチャーバンクの破綻により世界経済への先行き不安から安全資産である金に資金流入が起こったものと考えられます。あけて本日3月14日もその動揺は収まらず、金相場はさらに50円上昇、金相場の史上最高価格を更新いたしました。株式市場では銀行、保険などの金融株の下落が目立ちリーマンショック時のような市場の混乱が見てとれました。同月には米シリコンバレー銀行とシグネチャーバンクの破綻の影響により、クレディスイスの経営危機が大きく露出することに。これを受けて世界的に銀行セクターでの株価が大幅に下落、世界的な金融不安の発生に対する危機感を募らせる結果となりました。

円安傾向と中国経済の崩壊危機

日本の超低金利政策とは反対にアメリカの政策金利により起きた円安ドル高は、ドル建てで取引される金には大きな影響を与えています。更に中国経済の深刻さが地政学的リスクとして世界中が金を購入している点も要因とされています。アメリカのシリコンバレーバンクを含む3つの銀行が相次いで破綻したことにより、中国は「恒大ショック」に続き不動産最大大手と呼ばれる「碧桂園」が約1兆円の赤字を発表。中国経済の崩壊は今後の金価格を大きく左右しています。これまでアメリカと肩を並べるほどの経済成長を遂げてきた中国でしたが、近年は少子化に加えて新卒採用の減少や銀行預金の金利も下がるなど中国国内の富裕層がリスクヘッジとして金を購入するケースが増えたことも金高騰の要因とされています。

ハマスとイスラエルの問題

9月に史上最高額となる1gあたり10,063円を記録。それから間もなく9月27日には9,970円にまで下落しましたが、10月7日に起きたイスラム教原理主義過激派組織ハマスによるイスラエルへのテロ行為により金相場は最大で10,544円/1gにまで急上昇。11月に入ってもなお金相場は1万円台をキープしており、中東情勢の緊迫化はウクライナ情勢や新型コロナウイルス感染拡大などに続く金価格高騰の下支えとなっています。

2024年金相場に関して

2024年の金相場は、乱高下を繰り返しながらも上昇基調を維持し、史上最高値を何度も更新しました。これは、ロシアによるウクライナ侵攻、イスラエルとハマスの衝突、台湾有事の懸念といった地政学的リスクに加え、米国のインフレ懸念や経済不安が影響を与えたためです。金相場は、従来のセオリーに反して上昇し、特にBRICS諸国の中央銀行が金を大量に購入したこと、また中国やインドの国民による金需要の増加が要因として挙げられます。さらに、日本国内の金価格も円安によって大きく上昇しました。

2024年下半期の金相場は、依然として上昇基調を維持しましたが、乱高下が続きました。特に、中東情勢の緊迫化やアメリカの大統領選、米国の金利政策が大きな影響を与えました。9月には米国の金利が下がることが予測され、金相場は一時的に上昇しました。また、10月には中東情勢の悪化を背景に金相場が急騰し、国内金価格は過去最高値を更新しました。しかし、11月にはアメリカ大統領選でトランプ氏が勝利した影響で金相場は一転して下落し、さらに中東情勢の停戦合意や中国での金需要減退が下押し要因となりました。12月には再び上昇傾向となり、リスク回避姿勢が強まりました。

2025年金相場予測

2025年の金相場は、アメリカの金利政策や中東・ウクライナ情勢の影響を受けると予想されます。特に、トランプ大統領の政策が金相場に大きな影響を与えると考えられます。例えば、米中関係の悪化や中東情勢の不安定化が金相場を押し上げる可能性があり、逆に情勢が安定すれば金相場は下落する可能性があります。また、日本国内では石破内閣が金融政策を正常化し、利上げが行われる可能性があり、これが円高を進行させ、円建ての金相場に影響を与えるでしょう。短期的には金相場の乱高下が予想されますが、中長期的には上昇傾向が続く可能性が高いと見られています。

2025年、今後の「金相場」でチェックするポイント

基本的に近年の「金相場」の上昇は、利益は多く見込めないがゼロにはならない「金(GOLD)」が投資対象として魅力的だからと言えるでしょう。では「金(GOLD)」を購入・売却・保有する上で、今後チェックしておくべきポイントはどこか、ここからお話しさせて頂きます。

「需要と供給のバランス」

金(GOLD)の相場は需要と供給のバランスによって変動します。需要が供給を上回れば相場は上昇し、逆に需要が供給を下回れば相場は下落します。金の需要は主に宝飾品や産業用途、そして投資需要にあります。一方、金の供給は鉱山生産とリサイクルが主なものです。金の産出量は年々減少しており、将来的に枯渇する可能性も指摘されています。そのため、需要と供給のバランスが今後重要な金相場の変動要因のポイントと言われています。

「世界経済・金融のリスク」

インフレが進むと通貨価値が低下し、金(GOLD)がインフレ対策としてリスク回避を果たすと言われています。また、中国やインドといった新興国の経済成長に伴う金の需要の増加や世界経済・金融の混乱が金相場に影響することも知られています。このような要因から世界経済の動向を常に知っておくことが大切になります。

「米ドルに対する信用」

世界の金相場の基本通貨単位は米ドルであり、米ドルの価値や信用が上昇すると金相場は下落し、逆に米ドルの価値や信用が下落すると金相場が上昇します。アメリカ・トランプ政権下では自国主義の考えが高まり、米中貿易摩擦・中東問題・コロナウイルス感染症の世界的な感染蔓延・ロシアによるウクライナ侵攻などアメリカにも強く影響を及ぼす世界情勢への不安から米ドルも信用が低下し、金相場を押し上げています。今後はアメリカの政治にも目を向けてみましょう。

「経済主要国における金利政策」

一般に各国の金利政策における金利が低い、つまり「通貨が溢れている(価値が低い)」と世界共通の安全資産「金(GOLD)」以外の魅力的な投資先が見当たらず金相場が上昇する傾向にあります。現在もアメリカ以外の経済主要国における金利政策は低金利が続いています。日本おいてはマイナス金利政策が続いていましたが、2023年10月31日に日銀はこれまで0.5%程度を長期金利の上限の目処としていましたが1%に引き上げました。また翌日にはアメリカFRBもインフレは収束していないが、政策金利の誘導目標を5.25~5.5%に据え置くと決め利上げを見送る判断をしました。このようにアメリカの金融引き締め(利上げ)が終わりに近づいているという見方が専門家の間で示されており、金相場を予測する上で重要な視点となります。

「地政学的リスク」

地政学的リスクは特定地域の政治的・軍事的な問題が地域および世界経済に影響を与えるリスクを指し、金相場にも影響します。2023年時点でのロシアウクライナ問題や台湾有事などの軍事的緊張は金価格を高値で推移させており、北朝鮮や中東、中国の軍事動向も目が離せません。過去には北朝鮮の安定化が金相場を下落させた例があり、逆にイスラエル・パレスチナ情勢の緊迫化により金の需要が高まり、国内の金の小売価格が最高値を更新しました。金相場の展望において地政学的リスクもまた重要な要素が多数含まれています。

金相場の影響を受ける製品

金相場は金製品の価格に大きな影響を及ぼしています。純度を問わずに金製品は金を原材料として使用している為に金相場が大きく変化する場合にはそれに伴って直接的な影響受け価格の変動を余儀なくされます。また一言に金製品といってもリング(指輪)やネックレスのようなアクセサリーだけでなく時計や金貨・工業用品にも使われています。金が何に使われていくかを簡単に説明していきます。

宝飾品としての金

世界における金の消費量の約70%はこの宝飾品に使われております。世界最古の金に関する歴史は古代シュメール人が高度な加工技術を用いて作成した装飾品(宝飾品)と言われており、その歴史は遥か昔の紀元前から続いています。紀元前から現在に至るまでの長い期間、宝飾品としての金は人々からステータスの象徴として扱われ様々なアイテムが生み出されました。リング(指輪)・ネックレス・ブレスレット・ピアス(イヤリング)等のアクセサリー、金杯・仏具等の宗教儀式由来のアイテム、金貨・大判小判等の貨幣は今でも身近にある宝飾品と言えるでしょう。
金製品画像

工業用品としての金

宝飾品としての金についでに有名なのが工業用品としての金であり、金の性質として展延性・耐腐食性・高い導電性を利用した加工が用いられています。例えば電子部品の電導体やコネクタ部分の表面に金メッキをする事で金の性質のひとつである高い耐腐食性が年月が経っても錆びないように防いでいるのです。他にも高い伝導性と優れた延性を生かした電子部品同士の接続などに用いられています。近年の電気製品の多くには、このような用途で金が使用されているので廃棄された電気製品から金などのレアメタルを回収する事業も展開しております。
集積回路画像

医療用品としての金

宝飾品や工業用品だけでなく金は医療用品としても流通しております。主な使用物としては様々な体外検査キットの検査ラインの発色剤として使われたり、関節リウマチの治療には金製剤と呼ばれる金の有機化合物が使用されています。しかし最も知名度が高いのはやはり金歯ではないでしょうか?歯の被せ物として金を利用する事の利点としては耐腐食性が高い為に長期間の仕様が可能ということです。また酸化することもなく変形や変色も少ない為に一度治療したら生涯持つ事もあるほどです。
金製品画像

金の純度とカラーゴールドについて

金(GOLD)は、その用途に応じて最適な純度(品位)に変えて使われることが多く、またジュエリー等の宝飾品おいては、利用シーンによってその黄金色の輝き方や色味を楽しむ趣向があります。金(GOLD)が如何なる性質で、どんな純度や色味が存在するのか解説します。

金(GOLD)の性質

金(GOLD)は、元素の原子番号は79、元素記号はAuであり、金属としては重く柔らかいことが特徴です。そして、沸点が2856℃と熱にも強く、衝撃や圧力の耐久性にも優れ、錆にくい点から、鍛造加工に適した貴金属として知られています。また、熱や電気の伝導にも優れており、空気中の湿気・酸やアルカリといった日常で触れることの多い物質に対しても腐食しにくい点から、電子機器の部品、貨幣などのコイン、アクセサリーなどに重宝されてきました。

一方で、純度の高い純金などは「柔らかい」という性質があるため、傷がつきやすく型崩れしやすいといった欠点があります。そのため、投資用や資産としてインゴット(金塊・地金・バー・延べ棒など)で保管しておく分には問題はありませんが、美術品や装飾品として楽しむためには、強度という点において問題が生じてしまいます。
そのため、純金は意図的に他の金属を混ぜることで硬度を上げ、デザインや色味に幅を広げることが一般的です。そして、純金と混ぜる他の金属を「割り金(わりがね)」、化合された金(GOLD)を「合金」などと呼びます。

金の純度(品位)と刻印(ホールマーク)について

貴金属の合金は、その主成分の含有率を「純度」や「品位」と呼び、金(GOLD)においては、24分率や1000分率(パーミル)で表されています。24分率は「24金」「K18」といった具合に、日本において装飾品などに用いられることが多い比率の表され方で、一方1000分率は、ISO規格準拠のものやヨーロッパにおける金製品、日本においても投資用のインゴットなどに用いられることが多い比率です。また、金(GOLD)の割り金に用いられる金属は、銅や銀、パラジウムなどが一般的です。
ここで、主な金(GOLD)の24分率における純度ごとの特徴について触れておきます。

24金(K24)

ほぼ他の金属が混ざっていない金(GOLD)で、いわゆる「純金」と呼ばれるものです。純度が高いことから、変色や腐敗などが起こりにくいのが特徴として挙げられますが、硬度が低く、アクセサリーなどの加工が難しいため、資産や投資目的として利用するケースが大半です。1000分率における純度は99.99%で、フォーナインと呼ばれることもあります。ちなみに料理などにも用いられる「金箔」は、「K24」ではなく「K23」です。

22金(K22)

日本では22金を使った金製品はあまり作られていませんが、世界においては資産としての人気が高い金(GOLD)で、「標準金」とも呼ばれており、金貨などに利用されています。1000分率における純度は、91.70%程度のものを指します。

18金(K18)

アクセサリー等に用いられることが多い金(GOLD)で、純度の高さと加工のしやすさ、変色しにくい上に耐久性も兼ね備えています。1000分率における純度は、75.00%程度のものを指します。

10金(K10)

18金同様、アクセサリーなどの宝飾品に用いられることが多く、18金と比べ輝きは劣りますが、硬く傷がつきにくいという特徴があります。1000分率における純度は、42.00%程度のものを指します。

金メッキ

金属等に金箔(23金)を貼ったり化学反応で付着させたもので、オリンピックの金メダルなどにも金メッキは利用されています。

そのほかにも金本位制時代の金貨に用いられた「21.6金(K21.6)」、万年筆などのペン先等に用いられる「14金(K14)」などが存在します。
ちなみに、品位の証明として「K24」などと金製品に刻印される「K」は、カラット(karat)という単位の頭文字からとられており、ダイヤモンドなど宝石のカラット(carat)とは区別されています。また、「K18」「18K」など「K」の刻印の位置が製品により違いますが、これは製造された国によっての違いもあります。日本においては「K」が前に来る「K18」などが一般的です。
さらに、造幣局など公的な機関による金(GOLD)の品位証明の刻印(ホールマーク)は、1000分率で表示されています。

カラーゴールドとは

装飾品や美術品における金製品は、近年その利用するシーンによって金(GOLD)の色味や色調を楽しむ趣向があり、総称して「カラーゴールド」と呼ばれています。カラーゴールドは、割り金に用いられる金属の種類や配合比率により色調が変化し金の合金となります。
主なカラーゴールドで言いますと、ホワイトゴールド・ピンクゴールド・イエローゴールド・グリーンゴールド・レッドゴールド・パープルゴールドなどが存在します。
女性向け指輪にはピンクゴールド(18金)、男性向け腕時計にはイエローゴールド(10金)、と言ったようにその製品のデザインや印象により使い分けられています。現在は金(GOLD)のバリエーションとしてカラーゴールドの認知度も広がり、一般社団法人日本ジュエリー協会においては、ホワイトゴールドなど色の範囲を指定しています。

「金(GOLD)」が、なぜ古より珍重され有事の際の安全資産として重宝されるのか。それは美しい輝きを放ちながらも、多くの有用な性質を併せ持つ貴金属だからであり、品位や色調が違っても決して価値がゼロにはならないからだと言えます。とはいえ世界中で金の相場は毎日変動しており、売るのも買うのも「相場・レート表」などをチェックし、タイミングを見極めることが賢い戦略と言えるでしょう。