コピー品の何がいけないの?-偽物の見分け方

法律的に

コピー品ってなに?」でも記載しましたが、コピー品の製造販売は商標権や意匠権、特許権の侵害となり違法行為となります。

歴史的に

世の中の人気商品やブランド商品などは様々な成功や挫折を積み重ねそこに至っています。
コピー品とはその経緯を全て飛ばしもっとも美味しい上澄みのみをかすめ取る行為と言えます。
必死の努力でオリンピックに出てメダルを取ったアスリートのそっくりさんというだけで、名前を騙っている人を尊敬できませんよね?
コピー品を認めるという事は、本物のもつ歴史だけでなく、それを持っている人たち全てを否定することになります。

流通的に

コピー品が流通することで、本物への不信感が起こり、結果、本物の流通量低下とブランドネームの失墜、最悪の事態では本物の会社が倒産するという事態が起こります。
過去には、ルイ・ヴィトンのダミエライン、プラダのナイロン製品、コーチのシグネチャーなど大量にコピー品が流通したためにブランドの存続が危機的状態に追い込まれたことがあります。
コピー品の製造販売を行う事、それを買うことは本物のブランドを貶める行為なんです。

商品的に

本物とコピー品の間にあるのは、そのブランドネームだけではありません。

その商品を作るための素材にも大きな差があります。
安物の嫌な臭いのするナイロンや、質の悪いレザー、雑な縫製、研磨不足の金具など安い理由がそこにありブランドの名前を騙らなくてはとてもその値段で売れる品質ではありません。
10万で本物の商品が売っているものをコピー品で3万で買ったとしても、それはブランドネームを騙っていなければ1万円の価値もないものなんです。