宝石の条件
2015/02/10宝石は大変高価なものです。「好きだから」「綺麗だから」という自分の直感を大事にしながらも、どういった特徴があるのか、なぜその宝石がその値段なのか、といった正しい知識をもとに判断する事がより賢い買い方、選び方につながります。宝石の客観的な価値基準について知識を持つ事が大事なのです。
真珠や珊瑚などをのぞいて大方の宝石は無機質な天然の鉱物、つまり「石」です。地球の誕生以来、何億年もかけて育まれてきた鉱物の種類は、4000とも5000とも言われていますが、その中で宝石と呼ばれるのはごくごく少数。
さらにジュエリーとして市場に出回るのはたったの30?40種類ほどです。
その意味で、宝石店に並んだ宝石たちはどれも、鉱物の中でエリート中のエリートなのです。
では宝石の条件とは一体何でしょう。
何が宝石を他の鉱物とは区別しているのでしょうか。
第一には、なんといってもその美しさです。限りない透明感とまばゆい輝きを放つダイヤモンド、鮮血のように深紅に輝くルビー、深くて優しい緑をたたえるエメラルド。
そのどれもが、ため息が出るほど美しく、魅力的です。光沢、輝き、色や透明度の点で、鉱物の中でも格別に美しいものだけが宝石として認められるのです。
次に大切なのが耐久性です。長時間経っても壊れたり変形したりする事なく、美しさを保ち続ける事が宝石の備える大切な条件なのです。
さらに希少性も重要です。どんなに美しく、耐久性のある鉱物でも、産出量が多く、簡単に手に入るようでは、「どうしても欲しい」という気を起こさせません。
産出量が少ない、世界中でも限られた地域でしか取れないなど、なかなか手に入らないからこそ、宝の石と呼ばれ人々に渇望されるのです。
その他の条件としては携帯性などが上げられます。
身につけられる大きさながら財産価値が高いということも、宝石の大切な条件でしょう。