【2025年7月】金を売るときの注意点を8つご紹介!売却方法も解説
最終更新日:2025/07/31


大嶋 雄介
2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。
◾️ 目次
金は価格が安定しており、資産として保有されることも多い貴重な金属です。しかし、いざ金を売ろうとすると「どこで売るべきか」「本当に今が売り時なのか」「騙されないか心配」といった不安が付きまとうものです。本記事では、金を売るときの注意点や具体的な売却方法、さらに高く売るためのコツまでを詳しく解説します。初めて金を売る方も、これを読めば安心して取引に臨めるでしょう。
金を売るタイミングはいつがいい?
金の価格は日々変動しており、売却のタイミングによって得られる金額に大きな差が出ます。では、金を売る「ベストなタイミング」とはいつなのでしょうか。
一般的に、金価格が高騰しているときや、経済情勢が不安定なとき(戦争や金融危機、円安進行など)は金の需要が高まり価格も上昇します。また、日本円が弱くなると、円建て金価格は上昇しやすい傾向にあるため、為替相場にも注意しましょう。
特に、2020年以降のコロナ禍やウクライナ情勢、インフレによって金価格は過去最高水準に達し高止まりしている状態です。売却前には田中貴金属や三菱マテリアルのような信頼できるサイトで最新の相場を確認しましょう。
金を売るときの注意点8つ
金を売却する際には、いくつかの重要な注意点があります。適切なタイミングや相場の把握、買取業者の選定などを怠ると、相場より安く買い叩かれたり、損をしてしまう恐れもあります。ここでは、金を少しでも有利に、かつ安全に売却するために知っておきたい8つのポイントを紹介します。
①金の相場を把握する
金の価格は日々変動しており、売却のタイミングによって得られる金額が大きく異なります。金相場は主に世界の景気や為替、市場の需給バランスに影響されるため、日々の相場をチェックしてから売却することが重要です。
特に、金相場が上昇基調にあるときは売却のチャンスとなる可能性が高まります。逆に相場が下がっているときに急いで売却してしまうと損をしてしまう場合もあるため、余裕を持った判断が必要です。金相場は新聞やインターネット、買取業者の公式サイトなどで確認できます。
金の売買は“タイミング”が命ですので、日々の動きを見ながら冷静に判断しましょう。
②金の純度を把握する
金製品には「K24」や「K18」など、純度を示す刻印がされています。純度が高いほど価値が上がり、売却価格にも大きく影響します。たとえば、K24は純度99.9%以上の純金であり、K18は75%が金で残りは他の金属です。
買取業者は金の純度を基に査定を行うため、事前に自分が持っている金製品の刻印や購入時の証明書を確認しましょう。古い製品や刻印が消えている場合は、専門業者による鑑定を依頼するのが安心です。
また、ジュエリーやアクセサリーの場合、装飾品の素材(石や金以外のパーツ)によっても査定額が変動する点に注意が必要です。
③金の重量を把握する
金の価格は「1gあたり〇円」として決まるため、重量が多ければ多いほど売却金額も高くなります。そのため、正確な重量を把握することは非常に重要です。
自宅で測れる範囲でも目安になりますが、正確には専門の電子はかりなどを用いる必要があります。
また、ジュエリーなどの場合、金以外の素材(宝石や留め具など)も含まれているため、実際の「金の部分」だけを測定して査定されます。
そのため、「見た目より安かった」と感じるケースも多く見受けられます。あらかじめその点を理解し、予想査定額との差を納得しておくとよいでしょう。
④手数料や査定料を確認する
金の買取に際して、「査定料」や「手数料」がかかることがほとんどです。表面的には高額査定でも、実際に支払われる金額から手数料を差し引かれると、結果的に損をすることも。
特に注意したいのが「目立たない手数料」で、明細に記載されないケースもあるため、事前に確認しておきましょう。優良な業者は、事前に手数料を明示してくれるため初めての方でも安心して利用できます。「どこがいいか」と迷った場合は、手数料の確認・明瞭さをひとつの判断基準にするのがおすすめです。
⑤売却のタイミングを見極める
金は国際情勢や金融政策、為替レートの影響を受けて価格が大きく動く資産です。そのため、売却のタイミングと保有する金の重量次第で数万円以上の差が生まれることもあります。特に、経済不安や株価下落の局面では「安全資産」として金が買われる傾向があるため、相場が急騰するケースも。一方で、急落時にあわてて売却すると大きな損失を招くこともあるため、「もう少し待つべきか」を慎重に検討する姿勢も重要です。金の相場は長期的に見ると上昇傾向にあるため、「今すぐ必要な現金があるかどうか」も売却判断のポイントになります。
⑥売却時にかかる税金を理解する
金を売却して得た利益には「譲渡所得」が発生する場合があり、課税対象となることがあります。ただし、すべてのケースで税金がかかるわけではありません。年間50万円以下の譲渡所得は「特別控除」により非課税となるため、売却益が少額であれば確定申告は不要です。また、5年以上所有していた金については「長期譲渡所得」となり、課税額が半分に軽減されます。
注意すべき点は、同じ年に他の資産(株式など)を売却している場合、その利益と合算される可能性があることです。正しく申告しなければ、後々税務署から指摘を受けることもあるため、一定以上の利益を得た際は税理士に相談するのが安心です。
⑦信頼できる買取業者を選ぶ
金の売却では「どこで売るか」が非常に重要です。信頼できる買取業者を選ばなければ、相場よりも大幅に安い価格で買い取られてしまうことも。
選ぶ際は以下の点をチェックしましょう:
- 古物営業許可を取得しているか
- 査定料・キャンセル料が無料か
- 査定の透明性(目の前で測定するか)
- 価格基準が明瞭か
- 1点1点の査定額がわかるか
- Googleレビューや口コミ評価が高いか
また、上場企業が運営する店舗やそのような企業が所属する中古系の協会に加盟している企業は安全性が一定レベルで担保されていると言えるでしょう。
注意点として、大量のCMが放映されている、芸能人を使っている店舗などは一見安全そうに見えますがその分の広告料が査定額に影響する可能性があります。また、FC店舗を大量に抱える店舗などは査定の経験の少ないスタッフが対応している可能性が高く価格の間違いが発生する可能性があるため注意が必要です。
⑧複数の業者で査定額を比較する
金の査定額は業者によって異なり、数千円〜数万円の差が出ることもあります。そのため、必ず複数の業者で見積もりを取り、比較検討することが重要です。
比較の際には「査定額」だけでなく、「手数料の有無」「即日現金化の可否」「キャンセル料」などもあわせて確認しましょう。
特に、相場よりも大幅に高い金額を提示してくる業者には注意が必要です。後から「手数料がかかる」「キャンセル料が必要」といったトラブルにつながる恐れもあります。
安心・納得の売却を行うには、最低でも2〜3社の査定額を比較し、最も条件の良い業者を選びましょう。

売却不可の金製品は?
すべての金製品が売却できるわけではありません。以下のようなものは原則として買取不可または制限があるケースが多いです:
- 法律で譲渡が禁止されている金貨(例:個人売買が禁止されている記念金貨)
- 盗難品や所有権の証明ができないもの
- 金メッキ製品(GP刻印など)
- 工業用に加工された試作品や試金片
特に注意したいのは「金メッキ」製品で、一見金製品に見えても純金でなければ価値がほとんどありません。逆に、金製品なのに金メッキ製品と偽られるケースもあるため注意が必要です。
また、出所のわからない金製品はトラブルのもとになるため、購入証明書や領収書があれば保管しておきましょう。
高価買取が期待できる金製品は?
以下のような金製品は、高価買取が期待できます。
・インゴット(金の延べ棒)
インゴットは最も純度が高く、重量も明確なため、相場に連動した価格で買い取られます。特に「田中貴金属」「三菱マテリアル」などのメーカー製で、証明書(発行元の刻印やシリアルナンバー)が付いているものは価値が高いです。
・純金アクセサリー(K24)
装飾の少ないK24のネックレスや指輪などは、そのままでも高価買取が可能です。純度が高く加工も少ないため、再利用しやすく人気があります。
・K18ジュエリー
K18は金の純度が75%で、装飾品やジュエリーによく使われる品位です。状態が良いもの、ブランド品であればさらに高価買取が期待できます。
・金貨(特に地金型金貨)
メイプルリーフ金貨やウィーン金貨など、地金型金貨は「投資対象」として評価されるため、高値で取引されます。ただし、装飾目的の記念金貨は対象外となることもあります。
・ブランドジュエリー
カルティエやブルガリ、ティファニーなど、有名ブランドの金製品は金の価値に加えて「ブランド価値」が加算され価格がつくことがほとんどです。高価買取を狙うには、なるべく状態を良く保ち、箱やギャランティーカードなどの付属品も揃えておくのがコツです。
金の売却方法と流れ
金を売るには、基本的な手順と選べる方法を把握することが大切です。店頭買取や宅配買取などの手段があり、それぞれの流れを理解することで、スムーズに売却を進めることができます。ここでは代表的な売却方法と、その流れを簡潔に解説します。
①店舗買取|その場で現金化したい人向け
店舗買取は、金を直接店頭に持ち込み、その場で査定・現金化できる最もスピーディーな方法です。即日現金化が可能な点が大きなメリットであり、現物を目の前で査定してもらえる安心感もあります。
デメリットとしては、近隣に店舗がない場合は利用が難しいことや、移動に時間がかかる点が挙げられます。また、繁忙時間帯などでは査定に時間がかかることもあるため、事前に来店予約をするのがスムーズです。初めて売却する方や、対面で詳しい説明を聞きたい方におすすめの方法です。
ゴールドプラザでの店頭買取での金売却の流れ
- ①売却したい金製品を店舗に持ち込む(予約は不要となります)
- ②査定を受ける
- ③金額を提示される
- ④売却をきめたら、書類の記入、身分証の提示を行う
- ⑤買取金額を受け取る
②宅配買取|近くに店舗がない人向け
宅配買取は、自宅にいながら金製品を売却できる便利な方法です。買取業者に申し込みをすれば、無料の宅配キットが送られてきて、そこに品物を詰めて返送するだけで査定してもらえます。
最大のメリットは、遠方の方や店舗が近くにない方でも利用できる点です。また、自宅から発送するだけなので手間も少なく、査定結果はメールや電話で受け取れます。
ただし、発送〜査定〜入金までに日数がかかるため、急ぎの場合には不向きです。また、発送中の紛失・破損リスクを考慮し、追跡番号の確認も忘れずに行いましょう。
価格に納得しなくても返品してくれない業者もいるため、信頼できる業者を選びが必要です。
ゴールドプラザでの宅配買取での金売却の流れ
- ①宅配買取キットを依頼する
- ②キット内の書類を記入する
- ③送られてきた段ボールに売却したい商品を入れる
- ④段ボールを発送する
- ⑤査定額の連絡を受け取る
- ⑥売却の可否をスマホ上で行う
- ⑦身分証確認をスマホ上で行う
- ⑧後日、銀行振り込みにて売却額を受け取る
③出張買取|大量の品物や高額品を安全に売却したい人向け
出張買取は、業者が自宅まで訪問し、その場で査定・買取してくれるサービスです。大量の金製品を持ち運ぶ必要がなく、高額品を安全に売却したい方に適しています。
また、自宅にいながら丁寧な説明を受けられるため、高齢者や外出が難しい方にもおすすめです。
ただし、信頼できる業者を見極める必要があり、訪問時には身分証の提示や契約内容の確認などを慎重に行うことが重要です。
近年では闇バイトを利用した強盗なども多数発生しているため、自宅に金製品などを保有する方にとってはリスクのある選択になります。万が一のトラブルを避けるためにも、大手業者や口コミ評価の高い業者を選びましょう。
ゴールドプラザでの出張買取での金売却の流れ
- ①電話で問い合わせる
- ②買取日を決め予約する
- ③鑑定士が自宅に訪問してくる
- ④査定を受ける
- ⑤金額を提示される
- ⑥売却をきめたら、書類の記入、身分証の提示を行う
- ⑦買取金額を受け取る
金の売却はどこでできる?
金の売却は、主に以下の場所で行えます。
- 買取専門店:全国に多くの実店舗があり、即日現金化できるのが魅力。店舗によっては宅配・出張にも対応。
- 百貨店内の貴金属カウンター:安心感はあるが、相場よりやや低めの査定となるケースも。
- 銀行(地金型金貨の売却のみ):一部の銀行では金地金や金貨の売却を受け付けているが、一般的ではない。
- 証券会社やネット証券:金ETFや金積立など金融商品としての売買には向いているが、現物の売却には非対応のことが多い。
特に「個人売買」は原則禁止されている場合があるほか、詐欺やトラブルの温床になりやすいため、必ず正規の業者を通じた売却を心がけましょう。
金を売るときの必要書類
金を売却する際には、古物営業法により以下の本人確認書類が必要です。
- 運転免許証
- 健康保険証
- マイナンバーカード(通知カードは不可)
- パスポート(2020年2月以前発行)
- 住民基本台帳カード
いずれも氏名・住所・生年月日が記載されており、有効期限内のものに限ります。
未成年者の場合は保護者の同意書が求められることもあります。また、高額取引や地金(金塊)の売買においては、購入証明書(インボイス)や計算書の提示が求められる場合があります。業者によってはコピーを提出するケースもあるため、持参前に確認しておくと安心です。
購入証明書が重要な理由
金のインゴットや金貨を売却する際には、「購入証明書」や「計算書」の提示が重要になります。これらは、商品の由来が正規であることを証明し、盗品や不正品の流通を防ぐ役割を果たしています。
また、税務上の観点からも有効で、売却価格と購入価格との差額が譲渡所得として課税対象となる際、正確な計算を行うために証明書が必要です。証明書がない場合、購入金額を証明できずに全額が課税対象とみなされるリスクもあるため注意が必要です。インゴットや金貨を購入した際には、必ず証明書を保管し、売却時に提示できるよう準備しておきましょう。
金地金を売って利益を得たら確定申告をしましょう
金地金を売却して得た利益が年間50万円を超える場合は、確定申告が必要となります。これは「譲渡所得」として所得税の対象になるためです。申告しないままでいると、税務署からの調査や追徴課税の対象となる可能性があります。特に短期間で複数回売却したり、同年に他の資産売却を行っている場合は注意が必要です。逆に、譲渡益が50万円以下であれば申告義務はなく、非課税となります。
ただし、税制は年度によって変更される可能性があるため、不安な場合は税理士や専門家に相談しましょう。
まとめ
金の売却には、相場の把握や純度・重量の確認、信頼できる業者選び、税金や手数料の理解など、多くの注意点があります。また、正しい書類の準備や複数業者との比較も欠かせません。どこで売るのがベストか迷った場合は、無料査定や手数料の有無を基準に選びましょう。安心・納得の金売却を実現するために、本記事をぜひ活用してください。
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