トパーズの産地ごとの特徴

2016/03/04

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和名では「黄玉」というトパーズは、その名の通り黄色やオレンジなどのイメージが強い宝石ですが、ピンクや紫などの石もあります。

トパーズという名前は火や黄色という意味の言葉から付けられたという説や、昔はトパーズと間違えられていた宝石が発見された島の名前から付けられたという説があるなど、その歴史に関しては未だにミステリアスな部分が多い宝石です。

ここでは、トパーズの主な産地ごとにどんな特徴があるのかについてご紹介しましょう。

トパーズの主な生産地とそれぞれの特徴

トパーズの世界最大の産地は、ブラジルのミナス・ジュライス州。

トパーズの原石は本来無色なのですが、石の中に含まれる不純物の状態によって、その色は変わると言われており、産地によっても原石の色に特徴があります。

主な産地で採掘されているトパーズにはどんな特徴があるのかをご紹介しましょう。

ブラジル産のトパーズ

ブラジルでは無色、淡い青、黄色、そしてオレンジ系のシェリーと、多彩なカラーが産出されています。

黄色の石は「イエロー・トパーズ」と呼ばれています。

実は、トパーズはサファイアなどとは違って黄色の石はあまり好まれない傾向がありますが、このイエロー・トパーズは、色が濃い目で希少性もある程度は高く、価値も比較的高めになっています。

オレンジ系のシェリーカラーのトパーズは「インペリアル・トパーズ」と呼ばれ、黄色系のトパーズの中では高品質に分類されます。

中でも茶色がかっていない、色のより濃いものが最高の品質となります。

また、オレンジ系トパーズを加熱処理することでピンクに変色させることができますが、この場合は元のオレンジの色がより濃い方が、美しいピンクになるとされています。

パキスタン産のトパーズ

パキスタンではオレンジ系のインペリアル・トパーズやブルー・トパーズなども産出されていますが、最大の特徴は天然のピンク・トパーズが産出されているということです。

ピンクの石はインペリアル・トパーズよりもさらに希少性が高いとされており、その価値も高いものとなります。

ロシア産のトパーズ

ロシアではブルー・トパーズをはじめ、近年ではさまざまな色のトパーズが採掘されています。

また、トパーズだけでなくその他の宝石も豊富な種類が産出されることから、まるでブラジルのようだと言われています。

トパーズの見分け方

トパーズの中で最高品質とされるのは、ピンク・トパーズです。

その色味は淡い赤紫のピンクダイヤモンドに似ており、最高品質の証であるジェムクオリティとなるのは茶色がかっていない色が濃いめの石です。

また、非常に高額なものですが、ピンクダイヤモンドよりも美しいとされる赤に近いピンク・トパーズも存在します。

ブルー・トパーズは、市場に出ているものの大部分が加熱加工された石ですので、注意が必要です。

「誠実」という石言葉があるトパーズは、自分が進みたいと思った未来へ向かう時にサポートしてくれると言われています。

そのため、パワーストーンとして、また普段使いのアクセサリーとして、身に着けるのもおすすめです。

ただし加工された石など、価値があまりないものも出回っていますので、購入の際には十分に気を付けてください。

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