色石の判断基準

2015/02/22

ダイヤモンド以外の色石は厳密で正確な判断基準と言うものがなく、最終的には自分の好みで選ぶことになります。
しかし、それぞれの宝石の評価についての正しい知識があれば、販売価格が市場の適正価格から逸脱していないかを判断することが出来ます。
何も知らずに「ジュエリーは高価だから」と法外な価格で購入してしまうことのない様、最低限の知識は身につけたいものです。

色石の判断基準は内包物、色、輝きの3つで判断するのが基本です。中でも色を最重視して、最終的には総合得点の高いものを選ぶのが良いでしょう。

「色」は基本的にその色石の最高とされる色に近いものが良いとされています。
ただし、必ずしも色が濃いから良いと言うわけではなく、色が濃すぎて黒っぽく見える石は色が薄いものと同じくらいの評価にしかなりません。
単純に色の濃いものを選ぶのではなく、あくまでその石の特徴を美しく表現しているものを選びましょう。

つぎに「内包物」です。
内包物とは、鉱物の成分に関係のない物質が生成の途中で閉じ込められたものです。
内包物が多ければその分美しさを損ねますので、宝石の価値も下がります。
ただ、自然の生成物である以上、内包物が全くないという状態は不可能です。
よって、極端にひどくなければ内包物に関してはあまり神経質になりすぎなくても大丈夫でしょう。

最後に「輝き」です。
テリとも言われ、透明感のある独特のテリとツヤを持つ最高の色石ほど評価が高くなります。

このように3つの判断基準がありますが、その全てで最高ランクを備えた宝石となると当然お値段も目が飛び出るほど高価なもの。
従ってジュエリーとして楽しむためには、この3点を総合的に判断しつつ、自分の予算とも照らし合わせて選びましょう。
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