エメラルドの産地ごとの特徴

2015/10/03

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クレオパトラにも愛されていたということで知られるほど、長い歴史のあるエメラルド。

澄んだグリーンが魅力的で、新緑を思わせるその色からリラックス効果が期待できると言われています。

石言葉は「幸運」で、日常使いとして愛用している人もいるほど人気の高い宝石です。

そこで今回は、エメラルドの主な産地や、それぞれで産出される原石にはどういった特徴があるかについてご紹介します。

エメラルドの主な産地とそれぞれの特徴

エメラルドの産地は複数あり、全てを正確に把握するのは難しいと言えますが、現在では世界シェア約50%と産出量が最も多いのはコロンビア。

次いで世界シェア20%のザンビア、そのほかにジンバブエなども主な産出国となっています。

主要3カ国で算出されるエメラルドの特徴は次の通りです。

コロンビア産

世界におけるエメラルドの主要産地であるコロンビア。

原石は掘り出された時は六方柱型をしていて、石の周囲をグリーンの層がまるで皮のように覆っている特徴があります。

加工をする時にはこれらの特徴を活かすため、また重量をより多く保つために、エメラルドカットに研磨されることが一般的です。

ザンビア産

ザンビアで産出されるエメラルドは、その色味や原石の形、さらには内包物までが一部のブラジル産とよく似ていると言われています。

丸みを帯びている形が特徴というとこで、オーバルカットに研磨されるのが一般的ですが、洋なし型をしたペアーシェイプカットに研磨されることもあります。

またブルーに近い色味なので、クールな印象を与えます。

ジンバブエ産

エメラルドが産出される鉱山の名前から、「サンダワナエメラルド」と一般的に呼ばれているジンバブエ産のエメラルドです。

平均0.08カラットと小粒ではありますが、黄色を帯びたグリーンという色味が独特の美しさを醸し出すことから、高品質素材として評価されています。

ジンバブエ産のエメラルドは、ラウンドやスクエアの形に研磨されることが多いようです。

エメラルドの選び方は?

産地ごとに違いのあるエメラルド。

どこの産地のものを選べばいいのか悩むところですよね。

コロンビア産のエメラルドは色が表層に偏っていて温かで優しい雰囲気があり、見た目の美しさに魅了される人も多いようです。

ただし、見た目が美しいものであっても、極端にオイル処理などをしているものは価値が低いことがあるので注意が必要です。

ザンビア産のエメラルドは高品質なものもありますが、オイルや樹脂含浸などの加工が施されたビューティグレードはC~D、明度が3~4というクオリティが多くなります。

ただし、オーバルカットで0.5カラット前後の大きさなら、そのクールな色味を活かしたジュエリーに仕上げることができるでしょう。

このようにエメラルドは、どこで産出されたものかということはもちろんですが、どういったジュエリーとして加工されるかによってもその価値に違いが出ます。

自分の好みに合わせて購入するのが一番ではありますが、もし将来的に買い取りをしてもらうことを想定するのなら、一般的に価値が出やすいものを選ぶと良いでしょう。

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