国産時計の魅力、グランドセイコー
2016/11/19
先日のお買い取り品にヴィンテージのグランドセイコーの時計がございました。
その文字盤には“HI-BEAT 36000”!
以前から個人的にグランドセイコーが好きでしたので、今回のコラムの題材に61系GSをピックアップさせて頂きました。
グランドセイコーというと、あまり時計に興味無い方にはセイコーの高級ラインというようなイメージかと思いますが、ただ単に高級品ではなく、その造りや歴史を知ると、いつの間にかグランドセイコーが欲しくなっています。
外観は非常にシンプルな物が多く、パッと見てグランドセイコーと分かりにくいデザインですが、分かる人が見ると『おっ!GS(グランドセイコーの略)』と、私は、このさり気無い存在感に魅力を感じます。
今年は1960年の発売から55周年を迎えたグランドセイコーの節目の年でもあり、グランドセイコーの魅力というよりも、ヴィンテージに掘り下げて“10振動”である61系GSの魅力をお伝えできればと思います。
振動とは?
機械式時計の振動とは1秒間に動くテンプの往復回数を意味しております。
テンプとはボンボン時計の振子にあたります。
一般的に振動数が大きいと時計としての精度は高くなるといわれておりますが、
職人の腕とパーツの精度を高めることで回数が増えるものになります。
グランドセイコーの歴史から見る自動巻10振動
1960年 初代グランドセイコーが誕生しました。
セイコーのフラッグシップモデルの格付けで、当時のスイスのクロノメーター規格準ずる同一の社内検定を実施し、その検定に合格したものが歩度証明書を付けて発売されました。
1967年 グランドセイコー初の自動巻モデルが発売されました。
同年自動巻10振動である『61系GS』(画像のモデルも61系)が発売されました。
(※国内初の自動巻10振動の腕時計を発売したのも実はグランドセイコーなんです。)
ヴィンテージのファーストウォッチにおすすめ
時計そのものが好きなのか、機械式のムーブメントが好きなのか、デザインが好きなのか、ブランドの名前が好きなのかと、どんな理由で時計を選ぶかは人それぞれかと思いますが、ヴィンテージのグランドセイコーは一部を除き、年代の割にはお手頃価格で流通しており、時計好きな人はもちろん、味わい深いデザインやブランド名が好きな人でもオススメできるヴィンテージウォッチです。
全てにおいてこんなバランス良いヴィンテージ時計もなかなかないもんですよ。