【2025年最新】20年後の金価格は上昇する?暴落する?過去の推移から金相場を予想!

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2025年現在、金価格は高水準で推移しており、多くの投資家がその動向に注目しています。金は有事に強い「安全資産」として知られており、経済の不透明感が増す中で、需要が高まっています。では、10年後、そして20年後の金相場はどうなるのでしょうか。本記事では、過去の金価格の推移を振り返りつつ、現在の市場状況や将来の変動要因を整理し、金価格の未来を予測していきます。

大嶋 雄介
著 者

大嶋 雄介

2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。


過去の金相場はどう推移しているのか

金の価格は、1970年代の金本位制廃止以降、需要と供給のバランス、国際情勢、通貨の価値といったさまざまな要因によって大きく変動してきました。特に、2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックのような経済危機の際には、金の安全性が見直され、価格が急騰する傾向にあります。過去50年間で見ると、金は長期的に価値を維持・上昇させており、インフレや不況といった逆風にも比較的強い資産としての地位を確立しています。

最高買取相場最低買取相場平均買取相場
2025年17,089円14,472円15,601円
2024年15,025円10,310円12,750円
2023年10,819円8,579円9,601円
2022年8,860円7,244円8,301円
2021年7,483円6,413円6,934円
2020年7,676円5,648円6,608円
2019年5,748円4,797円5,244円
2018年5,127円4,487円4,824円
2017年5,045円4,677円4,852円
2016年4,941円4,365円4,657円
2015年5,298円4,428円4,841円

金相場の現状は?

2025年の時点で、金価格はグラムあたり16,500円前後という高値圏で推移しています。地政学リスクや経済の不透明さ、中央銀行による利下げ政策などが背景にあり、投資家の間で金の需要が続いています。また、円安傾向も日本国内の金価格上昇を後押ししており、過去最高水準を更新し続けています。世界的に見ても中央銀行が金準備を増やす動きが続いており、実需と投資需要の両方から金市場は活発化している状況です。

2025年金相場の動向

2025年最高値
(2025年5月8日)
2025年最安値
(2025年1月5日)
平均買取金額
17,089円 14,472円 15,696円

金価格が上昇し続けている原因は?

金の価格が長期にわたって上昇傾向を示している背景には、いくつもの要因が複合的に影響しています。

工業用途における需要の増加

スマートフォンやパソコン、半導体などの先端機器には、優れた導電性と耐腐食性をもつ金が欠かせません。特に電気自動車(EV)や再生可能エネルギー関連技術の普及により、工業用金の需要は今後さらに増加すると予想されています。このような実需の増加は、金価格を底堅く支える重要な要因となります。

ドルの価値の低下

金は通常、米ドル建てで取引されるため、ドルの価値が下落すると金価格が上昇する傾向があります。アメリカの財政赤字や継続的な金融緩和によってドル安が進行すると、相対的に金の価値が上がるのです。近年では、米国の利下げ政策や不安定な経済指標がドルの信認を揺るがし、金の価格上昇に拍車をかけています。

投資目的での金の人気の増加

近年ではETF(上場投資信託)や純金積立、ネット証券を通じた簡易な取引が可能となり、個人投資家の間でも金への投資が広がっています。資産分散の手段として、株式や不動産とは異なる値動きを示す金は非常に魅力的な選択肢です。また、富裕層だけでなく一般家庭でも、インフレ対策として金を資産の一部に組み込む動きが活発化しています。

コロナによる安全資産需要

2020年に発生した新型コロナウイルスの世界的な流行は、金融市場に大きな混乱をもたらしました。このような状況では、「安全資産」としての金に投資資金が集中します。その結果、金価格は2020年~2021年にかけて急上昇し、以降も高値圏を維持しています。今後もパンデミックや突発的な有事の発生によって、金の需要は高まる可能性があります。

低金利環境の影響

金は利息を生まない資産であるため、金利が高い環境では投資妙味が薄れる傾向があります。しかし、近年の世界的な低金利またはマイナス金利政策の継続により、金の相対的な価値は上昇しています。債券の利回りが低迷する中で、値上がり益を狙える資産として金が選ばれているのです。

金の埋蔵量の限界による流通量の減少

地球上の金の埋蔵量には限界があり、新規の鉱山開発はコストや環境問題の観点から困難になっています。そのため、金の供給量が今後減少する可能性があり、希少性の高まりによって価格の上昇圧力がかかると考えられています。限られた資源である金の特性が、長期的な価値上昇を後押ししています。


金の価格が下落するのはどんな時?

一方で、金価格が下落する可能性もゼロではありません。いくつかの条件が重なることで、価格が調整局面を迎えることがあります。

金利が上昇傾向になっている時

金利が上昇すると、金にとっては逆風になります。金は利息を生まないため、利回りのある金融商品への投資が魅力的になるからです。特に米国が利上げに転じた場合、ドル高が進行し、金価格の下落を招く可能性があります。

世界情勢が安定している時

戦争や経済危機などの不安材料が減少し、世界経済が安定する局面では、リスク回避のために保有されていた金が売られやすくなります。結果として金価格は下がりやすくなります。市場の心理が安心に傾くと、安全資産である金の需要が一時的に減退します。

金の流通量が増加している時

リサイクル金の供給増加や、技術の進歩による新しい鉱山の開発が進むと、市場に流通する金の量が増え、供給過多に陥る可能性があります。このような状況では、金の希少性が薄れ、価格が抑えられる要因となります。


10年後の金相場はどうなっているか予想

2035年頃の金相場は、現状の動向が続けばグラムあたり20,000円台に近付く可能性があります。世界的なインフレの継続や新興国での金需要の増加、テクノロジー分野での活用拡大が、金の価格を押し上げるでしょう。また、地政学的リスクや経済不安が完全に解消される可能性は低く、一定の投資需要が続くと予想されます。個人投資家にとっても、金は長期的に安定資産として保有する価値があるといえるでしょう。


20年後の金相場はどうなっているか予想

2045年頃には、金価格が1g=20,000円以上となる可能性が現実味を帯びてきます。地球規模での資源枯渇や気候変動の影響、世界経済の不均衡といった長期的なリスクに備える資産として、金の需要は持続すると考えられます。また、各国の中央銀行がドルに代わる価値保存手段として金を買い増す動きも続くでしょう。20年後の経済環境を見通すうえで、金は引き続き重要な役割を担う資産といえます。


今日の金1gあたりの買取価格相場表

データ取得日 :

(前日比)
プラチナ (前日比)

直近30日の金相場グラフ

まとめ

金価格は、世界経済や政治の動向、技術革新など多様な要因によって変動しますが、長期的に見れば価値の上昇が見込まれる資産です。今後10年、20年というスパンで見た場合、金は依然として「保険」としての価値を持ち続けると考えられます。インフレ対策、資産の分散、将来のリスクへの備えとして、金をうまく活用することが、これからの時代の資産形成において重要なポイントになるでしょう。

※本記事は2025年5月時点の情報をもとに執筆しています。今後の相場予想は経済状況によって変動する可能性があるため、投資判断は自己責任でお願いいたします。

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