知っておきたいカメラ用語集

2016/04/19

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いい写真を撮りたいと思っても、カメラの専門用語が難しくて、マニュアルや解説書を読んでもちんぷんかんぷん……。

そんな経験はありませんか?

カメラには非常に多くの専門用語があり、すべてを1ページで解説することは不可能ですので、このページでは、初心者ユーザーでもいい写真を撮るために覚えておくといい、カメラ用語をご紹介しましょう。

絞り

レンズを通過してカメラの中に入る光の穴の大きさを調整することで、カメラ内に入る光の量を調整するためのものです。

穴を大きくすることを「絞りを開放する」と言い、カメラが取り込む光の量が多くなります。

逆に穴を小さくすることを「絞りを絞り込む」と言い、カメラに取り込む光の量を少なくすることができます。

日中の屋外での撮影などでは、カメラに入る光の量が多くなりますので、絞り込んで光の量を減らさないと、露出オーバーつまり明るすぎる写真になってしまいます。

F値

絞り値のことで、絞りの開き具合の単位です。

F1、F2.8などと表現され、数字が大きい方が絞り込んでいる状態、つまり光の量が少なくなっている状態を表します。

シャッタースピード

シャッター速度は、レンズから入ってきた光をカメラ内部のイメージセンサー(画像を記録する部品)に当てる時間のことです。

シャッタースピードが速いほど、イメージセンサーに光を当てる時間が少なくなります。

夕暮れなどの周囲が薄暗い時は絞りを開放してもそれほどたくさんの光がカメラ内部に入りません。

そのため、シャッタースピードも遅くして、できるだけ多くの光を取り込まないと、暗すぎる写真になってしまいます。

ただ、シャッタースピードを遅くすると手ぶれや被写体ブレが起きやすくなります。

暗い場所で撮影した写真がピンボケになってしまうのも、シャッタースピードが遅くなることが原因です。

露出

写真の明るさのこと。

明るすぎる写真を「露出オーバーの写真」などと言います。

適切な明るさ(露出)にするためには、絞りの設定、シャッター速度、ISO感度などが関係しています。

ISO感度

デジタルカメラの感度のことです。

ISO100、ISO800といった数字で表され、数字が大きいほど感度が高いことを示しています。

感度を高くすると、少しの光で十分な明るさを得ることができますので、夜間などの暗い場所での撮影は、ISO感度を高くしておくと、撮影に失敗しにくくなります。

ただ、感度を上げると写真にノイズも乗ってしまいますので、露出とのバランスでISO感度を調整しましょう。

ホワイトバランス

白いものを白くするための調整のことです。

白熱灯が赤っぽい光、蛍光灯は青っぽい光を出していますので、そのまま撮影すると、白が赤っぽい白になったり、青っぽい白になったりしてしまいます。

ホワイトバランスを調整すれば、自然な色合いで撮影することができるはずです。

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被写界深度

ピントが合っている範囲のことです。

被写体の手前にあるものや背景がぼけている写真を見かけると思いますが、こういった写真は「被写界深度が深い写真」と言い、あらゆるものにピントが合っている状態を「被写界深度が浅い写真」と言います。

被写界深度は絞りとも深い関係があり、絞りを開放する(F値を下げる)とピントが合っている範囲が狭くなり、被写界深度の深い写真が撮影できるようになります。

まだまだ多くのカメラ用語はありますが、ここでご紹介した用語の意味と、所有しているカメラの設定方法を把握しておけば、今までよりも数段いい写真が撮影できるはずです。

ぜひ試してみてください。

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