シャネル(CHANEL)の世界2-ラインについて

2016/02/07


今回のコラムは
ご存知シャネルのラインナップについて
お話をしたいと思います。

もちろん、シャネルと一口に言っても洋服から多岐にわたる小物類と幅が広いため
今回は主にバッグに着目致しました。

“マトラッセ”にもいろいろ?

シャネルのバッグと言えば、まず
・黒色で
・チェーンのついた
・横幅20~30cmくらいの
・キルティングバッグ 
あたりを思いつくでしょうか。

上記イメージのようなシャネルのバッグはいわゆる“マトラッセ”と呼ばれています。

ざっくり言いますと、マトラッセとは縫い方による模様の1つであり、シャネルはステッチを斜め掛けしダイヤ形に見える様に創っています。
1930年ごろにショルダーバッグとして売り出し、現在では定番ラインとなっています。

では、その素材にも種類があることはご存知でしょうか?
実は素材によりバッグの使い方やメンテナンスも異なるのです!

代表的なラインとは

・ラムスキン
ラムスキンとは、”生後1年以内の子羊の皮をさします。
素材の特徴としては、柔らかく軽い!
断熱効果も高いので、防寒衣料にも使われています。
一方で、デリケートな素材なので正しいお手入れが必要です。

・キャビアスキン
キャビア=サメの皮ではありません。仔牛(カーフ)皮です。
型押しがキャビアのようにつぶつぶした模様のためそう呼ばれています。
素材の特徴としては傷がついても目立ちにくいことで、財布でも人気があります。

・カンボンライン
1910年、ココ・シャネルが初めて店舗を構えたパリのカンボン通りを冠したライン。
革というよりシリーズ名みたいな感じですね。主にモノトーン調やピンク、ベージュに大胆なCCマークを配置したデザインが特徴的です。

・トラベルライン
主にナイロン素材を使用し軽さ、収納性を優先したシリーズです。1999年にトラベルラインが発売された当初は黒のみでしたが、2001年にニュートラベルラインとしてカラーモデルが発売されました。
現在のニュートラベルラインは旅行用バッグとしてだけではなく普段使いもできるように展開され現在も発売され続ける人気シリーズとなりました。

他にもドーヴィル、ココボタン、コココクーン、マドモアゼル、カメリア、アンリミテッドなど
本当にたくさんあります。

結局、どのライン・素材がいいの?

ここからは私見となりますが、シャネルのバッグ全般について“耐久力”いわゆる長持ちについては、過度な期待はできないと思います。
例えばラムスキンは繊細な革加工を手作業で行っていると聞きます。
また、ラムスキンは傷がつきやすく、深い傷がついてしまうと修復できません。
一方、キャビアスキンは丈夫ですがラムと比べ重く、長く使うと金具部分がヨレてきます。

また、シャネルには”シャネラー(昔流行りましたね)”と呼ばれる毎シーズン購入するファンの方がついています。
前シーズンのアイテムはもういらない!という最先端な方々が購入するので、価格が大きく落ちることはありません。

となると、ご興味を持たれた方は直営店などでお気に入りのアイテムがあれば、即買いではなくご自身がどのくらいの頻度でどういうシチュエーションで使うのか店員さんに相談することをお勧めします。