ダウン製品について
2016/12/14ダウンとは?
ダウンとはアヒルやガチョウなど水鳥の胸部分にある羽毛のことです。
中心に核があり、そこから四方に細かな毛が伸びるような形状でタンポポの綿のような形になっています。
この毛と毛の間に空気の層ができることで外気を遮断し、保温性を保ちます。
これとは逆にフェザーと呼ばれるものはよくイメージされる鳥の羽のような形状です。
ダウン製品からときどき出てくる羽状のものがこのフェザーにあたります。
また、見た目はダウン製品の形状をしていても、中身は面素材のものもあり、こちらは一般的に中綿製品と呼ばれています。
ダウンの特徴
先にもふれましたが、ダウンはその球状の形と毛の間の空間によって様々な特質があります。
反発性
ダウンの核から伸びた毛同士には反発しあう性質があります。
このためダウン素材の製品は押しても元のふくらみを取り戻す反発性を持っています。
ダウン製品が型崩れし難いのもこのためです。
保湿・保温性
先にもふれましたが、ダウンの核から伸びた毛と毛の間には空気がたっぷりと溜め込まれています。
この空気が外気との間の壁となり、保温性と保湿性を保つ役割を担っています。
希少性
ダウンは水鳥の胸部分の毛になりますが、ご想像いただけるように一羽から少量しかとることができません。
また、水に非常に弱くぬれたものを元の形に戻すことが至難の業となり、必然容易に洗うことが出来ずリサイクルの難しい素材になります。
ダウン素材のリサイクルは現在注目されており、専用の乾燥機械も開発されていますがまだまだ普及していません。
このため素材として非常に高価となり、ダウン製品も高額になっています。
ダウンのお手入れ
ダウン製品はその性質からご家庭で洗うのが非常に難しい製品になります。
表面上の汚れであればふき取ることが可能ですが、中にまで入った臭いや汚れは、取り除けません。
ご家庭の洗濯機などで洗うと、乾燥がうまく出来ず、ダウンの偏りが置き、その特徴である反発性、保温保湿性全てが失われてしまいます。
ダウン製品には専門のクリーニング店がありますのでそちらをご利用されることをオススメします。