エメラルドカットダイヤモンドの品質の見分け方

2015/09/04

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緑に輝く「5月の誕生石」として知られる、エメラルドの形が由来のエメラルドカット。

ダイヤモンドにしては、ちょっと珍しい形と言えるかもしれません。

このカットのダイヤモンドは独特な存在感を持ち、一昔前には日本で着物姿に合うダイヤモンドとして注目されていました。

ここでは、落ち着きのある凛とした美しさを持つエメラルドカットダイヤモンドについて、その品質や見分け方などを説明していきます。

エメラルドカットダイヤモンドとは?

コロンビア産のエメラルドは、いわゆる六方柱形の形が一番美しく見えるとされています。

このカットならロスも少なく済み、むしろラウンドにカットする方が珍しいと言われます。

ダイヤモンドは、コストパフォーマンスの面から見ても、原石の特性を活かすという意味でも、ラウンドカットが適していると考えられています。

あえてエメラルドカットを選ぶ場合は、原石の形や質ともに厳選されたものを使用するため、その数はダイヤモンド全体の2%にも満たないとされます。

エメラルドカットは透明度とバランスが重要であり、それはやはりレベルの高い結晶を見付けられるかどうかにかかっています。

また、「素材の欠点を隠せない」とも言われるエメラルドカット。

ラウンドカットなどに比べて、きらきらした雰囲気こそありませんが、落ち着きのある仕上がりだからこそ、その素材の良し悪しが問われるものでもあるのです。

ダイヤモンドリカット YOUTUBE動画

エメラルドカットダイヤモンドのカットについて

ガードル(宝石の上面と下面の境目のこと)と並行した面が、段状(ステップ状)にカットされ、さらにダイヤモンドの角を落としたものが、エメラルドカットです。

面は長方形または正方形になります。

一見、単純な面の連なりのようにも見えますが、静かな輝きをたたえ、透明度の高さがダイレクトに伝わるカットです。

エメラルドカットダイヤモンドの見分け方

ポイントは、透明度の高さと全体のバランスです。

このバランスは、カットそのもので決まってきます。

特に、エメラルドカットのようなカットは内部もよく見えるため、ほかのカットでは見えにくいレベルの傷でも、肉眼でしっかりと確認できます。

素材の良さで決まると言われるということは、裏を返せば素材の悪さがすぐにバレてしまうということでもあります。

ダイヤモンドの中に不純物が含まれていたり、結晶の偏りがあったりすると目立ってしまうので、現物を手に取ってよく確認することが重要です。

また、照明の当たり具合によって見え方が違ってくるので、角度を変えてチェックしましょう。

面のサイズや石そのものの厚み、角のカット具合など、全体のバランスがきちんと取れているかどうかも、丁寧に石を見ていくことで分かります。

ちなみに、エメラルドカットの良さを実感するためには、1.5カラット以上・ジェムクオリティがおすすめです。

素材の美しさがダイレクトに伝わる、エメラルドカットダイヤモンド。

あえてジュエリーのデザインではなく、原石そのものの美しさを楽しんでみるのもダイヤモンドの楽しみ方の一つなのかもしれません。

もしエメラルドカットダイヤモンドを手に入れたなら、ぜひ一度は着物に合わせてコーディネートしてみるのも良いですね。

日本の伝統美とエメラルドカットダイヤモンドの美しさを楽しめるのは、日本人ならではの贅沢と言えるのではないでしょうか。

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