マーキスカットダイヤモンドの品質の見分け方

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大嶋 雄介
著 者

大嶋 雄介

2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。

マーキスカットダイヤモンドとは?

マーキスカットとは、細長く両端が尖った独特のシルエットを持つカット方法で、フランス語の「侯爵(Marquis)」に由来します。この名称は、ルイ15世が寵愛したポンパドゥール夫人にちなんで名付けられたと言われています。このカットは、18世紀にパリで流行し、小舟のような形が特徴的。ダイヤモンドだけでなく、サファイアやオパールなど他の宝石にも用いられる人気のカットスタイルです。

マーキスカットの特徴と魅力

小粒でも華やかに輝く

マーキスカットは、基本的に58面体のブリリアントカット構造を持ちますが、輝きの調整を目的として18面体に研磨される場合もあります。そのため、小粒であっても高い輝きを放ち、見た目以上に存在感のあるジュエリーを演出できます。

ジュエリーデザインの幅が広い

その特徴的な形状から、花びらや葉っぱ、蝶の羽などをモチーフにしたデザインによく使われます。いくつかのマーキスカットを組み合わせることで、ブローチやリングに立体感や華やかさを加えることも可能です。


マーキスカットダイヤモンドの品質基準

最小サイズと形状の重要性

マーキスカットの品質を見極める上で、まず注目したいのがサイズです。小粒であっても、最低でも4×2mm以上のものを選びましょう。それ以下になると、研磨しても輝きが出にくく、独特の形状も崩れやすいため、見た目にも品質が劣って見えてしまいます。

カットバランスと透明度の関係

マーキスカットは、カットのバランスが品質に直結するカットスタイルです。わずかな歪みでも、石の内部に影や黒点が目立つ場合があります。また、他のブリリアントカット同様、高い透明度を持つ原石が前提であり、その良質な素材を活かせるかどうかは、カット技術に大きく左右されます。

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マーキスカットダイヤモンドの選び方

カットの美しさを重視しよう

マーキスカットはファンシーシェイプの中でも特に形状の美しさが重視されるカットです。煌びやかさや透明度に目が行きがちですが、最も注目すべきは形の左右対称性や輪郭の滑らかさ。「なんとなくキラキラしているから」ではなく、きちんとプロポーションの整ったものを選ぶようにしましょう。

組み合わせジュエリーは個別品質に注意

マーキスカットは単体で使われるよりも、複数の石を組み合わせたデザインに用いられることが多いです。この場合、それぞれの石の品質が統一されているかどうかも確認が必要です。不均一な品質の石を混ぜていると、ジュエリー全体の評価が下がる可能性もあります。カットの精度や素材のグレードが保たれているかをチェックしましょう。


マーキスカットダイヤモンドの魅力を最大限に活かすために

マーキスカットダイヤモンドは、小粒であっても輝きを放ち、ジュエリーの存在感を引き立てます。そのため、大きさだけにとらわれず、カットの美しさや原石の質に目を向けることが、満足度の高いダイヤモンド選びに直結します。「小さいしよく見えないからこれでいいや」と妥協せず、プロポーションや素材、仕上げの精度をしっかり見極めることが大切です。


まとめ

マーキスカットダイヤモンドは、その美しさと華やかさで多くのジュエリーデザインに採用される人気のカットです。しかし、形状が特徴的な分、品質の違いも目立ちやすくなります。カットバランスや透明度、サイズ感をよく確認し、後悔しないダイヤモンド選びをしましょう。