ファンシーカラーダイヤモンドの種類|希少カラーと特徴を徹底解説
最終更新日:2025/08/25


大嶋 雄介
2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。
ダイヤモンドといえば「無色透明」なものが最高級と評価されるのが一般的です。しかし、世界には ファンシーカラーダイヤモンド と呼ばれる、鮮やかな色合いを持つ特別なダイヤモンドが存在します。通常の4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)とは異なる基準で評価され、コレクターや愛好家の間で高値で取引されることもあります。ここでは、ファンシーカラーダイヤモンドの魅力と種類について詳しくご紹介します。
ダイヤモンドの色と評価基準
ダイヤモンドは採掘された状態では多くがわずかに黄色味を帯びています。通常は「無色透明」に近いほど評価が高く、Dカラー(無色透明)からZカラー(黄色味が強い)までのスケールで格付けされます。ただし、Zカラーを超えるほど色味が濃い場合には「ファンシーカラーダイヤモンド」として評価され、むしろ希少価値が高まります。特に 色が深く、鮮やかで均一なもの ほど高評価となります。
ファンシーカラーダイヤモンドの種類
世界中で産出されるファンシーカラーダイヤモンドには、黄色・ピンク・ブルーをはじめ、オレンジ・緑・赤・紫・グレイ・ブラウンなど多彩なカラーが存在します。
ここでは代表的な種類を見ていきましょう。
イエローダイヤモンド
- 特徴:産出量が比較的多いカラーで、明度が高く鮮やかなものが「ファンシーイエロー」と呼ばれます。
- 評価基準:色が薄いものや茶色味が強いものはグレードが下がります。
- 産地:南アフリカ・ケープ州が有名で、「ケープ」と呼ばれることもあります。
- 特別な名称:カナリアの羽のように鮮やかな黄色を持つものは「カナリーイエロー」と呼ばれ、特に人気があります。
ピンクダイヤモンド
- 特徴:可愛らしくロマンチックな印象で、近年若い世代にも人気。
- 産地:オーストラリアのアーガイル鉱山が有名ですが、閉山が迫り「幻のダイヤモンド」になりつつあります。
- バリエーション:濃いピンクが評価されますが、紫がかった「パープルピンク」も非常に人気です。
ブルーダイヤモンド
- 特徴:産出量が極めて少なく、世界的に希少価値が高いカラー。
- 用途:ジュエリーだけでなく、コレクション目的で取引されることもあります。
- 有名な例:世界的に知られる「ホープダイヤモンド」はその代表で、神秘的な青色と“呪い”の伝説でも有名です。

その他のカラー
- オレンジ・レッド:非常に珍しく、希少価値は抜群。
- グリーン:天然の放射線によって色づくものがあり、深みのある緑色は高額で取引されます。
- ブラウン・グレイ:近年はファッション性が評価され、人気が高まっています。
まとめ:ファンシーカラーダイヤモンドの魅力
ファンシーカラーダイヤモンドは、通常の無色透明なダイヤモンドとは一線を画す個性的な輝きを放ちます。中でもピンクやブルーのような希少カラーは、資産価値が非常に高く、コレクションや投資対象としても注目されています。「こんな色のダイヤモンドが存在するなんて!」と驚かされるファンシーカラーダイヤモンド。ジュエリー上級者や特別な一石を求める方にとって、見逃せない存在といえるでしょう。