いくつ知ってる?ダイヤモンドの意外な用途

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大嶋 雄介
著 者

大嶋 雄介

2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。

ダイヤモンドと聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは指輪やネックレスなどのジュエリーでしょう。しかし実は、ダイヤモンドはその特性を活かして 工業や科学技術の分野でも欠かせない存在 となっています。ここでは、宝飾品以外で使われるダイヤモンドの意外な用途を詳しく解説します。


ダイヤモンドが工業分野で使われる理由

ダイヤモンドは 天然鉱物の中で最も硬い物質 として知られ、モース硬度は最高ランクの「10」。
そのため、他の鉱物とぶつかっても傷つきにくく、摩耗に強い性質を持っています。

さらに以下の特徴も、工業分野での用途に適しています。

  • 優れた熱伝導性
  • 高い電気絶縁性
  • 光学的特性の高さ
  • 化学的に安定している

こうした性質により、工業用ダイヤモンドは私たちの生活を支えるさまざまな分野で活躍しているのです。


ダイヤモンドの意外な用途とは?

ダイヤモンドカッター

コンクリートやタイルなどの硬い素材を切断するために使用される工具。
回転する刃の先端にダイヤモンドを混ぜ込み、切断力と耐久性を高めています。
ただし、高温には弱いため、金属の切断には不向きです。


レコード針

繊細な角度と摩耗に強い素材が求められるレコード針。
数千回の使用に耐えられる硬度を持つダイヤモンドは、音楽愛好家にとって理想的な素材です。


研磨剤

粉末状に加工されたダイヤモンドは、宝石や金属を研磨する研磨剤に使用されます。
実は一般家庭にも広がっており、包丁研ぎ器や浴室の鏡磨きなど、身近な製品にも活用されています。


砥石

半導体やガラス、金属の加工に欠かせない砥石の素材としても利用されています。
特に人工ダイヤモンドが主流で、天然ダイヤモンドは砥石の成形工程で使用されることがあります。


人工衛星の窓

1970年代にアメリカで製作された人工衛星には、窓部分にダイヤモンドが使われました。
高硬度で化学的にも安定しているため、宇宙の過酷な環境にも耐えることができます。


ダイヤモンドドリル(歯科分野)

歯のエナメル質は非常に硬く、ダイヤモンドの次に硬いとされています。
そのため、歯科治療で歯を削る際に使うドリルの先端には、ダイヤモンドが採用されています。

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実は電化製品や自動車にもダイヤモンドが関わっている

工業用ダイヤモンドは直接目にすることは少ないですが、電子部品や自動車部品の製造工程でも利用されています。つまり、私たちの生活は思っている以上にダイヤモンドに支えられているのです。


宝飾用ダイヤモンドと工業用ダイヤモンドの違い

「宝石店に並ぶ高価なダイヤモンドが工業に使われているの?」と疑問に思うかもしれません。
実際には、採掘されたダイヤモンドのうち 宝飾品として利用されるのは全体の約2割程度。残りは、透明度や色味に難がある「工業用ダイヤモンド」として活用されます。さらに、現在では人工的に生成されたダイヤモンドも多く工業利用されており、幅広い分野で役立っています。


まとめ

ダイヤモンドはジュエリーだけでなく、カッター、研磨剤、人工衛星、歯科医療など幅広い用途を持つ万能な鉱物です。宝飾用と工業用で役割は異なるものの、いずれも私たちの生活を大きく支えています。「ダイヤモンド=宝石」という常識を超えた意外な活躍」 に、改めて驚かされたのではないでしょうか。

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