ロレックスGMTマスターの使い方とその特徴
2016/01/25
同時に2カ所の時刻を表示できる腕統計は、今ではそう珍しくありませんが、その画期的な機能の礎となったのは、ロレックスGMTマスターだと言われています。
それでは、ロレックスGMTマスターの特徴についてご紹介しましょう。
ロレックスGMTマスターとは
ロレックスGMTマスターとは、冒頭の通り、2カ所の時刻表示を可能にした革命的なモデル。国際線パイロットたちの要望を受け、2年の研究・開発を経てGMTマスターが誕生しました。
さらにその後、3カ所の時刻表示が可能になったGMTマスターⅡも発表されています。
パン・アメリカン航空、国際線からの注文で開発されたモデルですが、その後国際化の波の中で、パイロットのみならず、エグゼクティブ・ビジネスマンの間でも人気が拡大したモデルです。
ロレックスGMTマスターの歴史
それではロレックスGMTマスターの歴史をひも解き、その特徴をご紹介していきましょう。
1953年
ロレックスは、パン・アメリカン航空から2カ所の時刻を同時に確認できる腕時計の開発を依頼され、GMTマスターとなる時計の開発に着手しました。
1955年
GMTマスターのファーストモデルを発表。パン・アメリカン航空はオフィシャルウォッチとして採用しました。
その後、ほかの航空会社からもオフィシャル採用されるなど、世界的に高い評価を受けることになります。
さらにその人気はパイロットのみならず富裕層にも拡大。富裕層向けにゴールドモデルを発表しました。
1983年
3カ所の時刻を同時に確認できる、GMTマスターⅡを発表。その後15年以上にわたり、GMTマスターとGMTマスターⅡが混在することになります。
1999年
GMTマスターが廃盤になり、デザインも含めてGMTマスターⅡがすべてを継承することになりました。
2007年
ベゼルにセラミック素材を採用したref.116710LNが登場。ブレスレットの中央を鏡面加工にチェンジしたことで、より高級感をアピールするデザインに。
このモデルチェンジを機に、GMTマスターⅡの人気はヒートアップし、現在では世界をまたにかけるビジネスマンを中心に、高い評価が定着しています。
ロレックスGMTマスターの使い方
ロレックスGMTマスターは、最大で3カ所の時刻を表示することが可能です。
時刻を読むためのイントになるのは、GMT針という新しい概念の針です。12時間基準の短針や長針とは異なり、GMT針は24時間で一周します。
1カ所の時刻が知りたい場合は、通常の腕時計と同じように12時間基準の短針、長針を確認します。24時間基準のGMT針も同じ時刻を指していますが、気にする必要はありません。
2カ所の時刻を表示する場合は、リューズを動かして12時間基準の短針と長針を、2ヵ所目の時刻に合わせます。
GMT針は1カ所目の時刻を表していますので、同時に2カ所の時刻を確認できる状態となります。
3カ所の時刻を表示する場合は、2カ所の時刻を表示した状態のまま、ベゼルを回転させます。
これによって、GMT針は、1カ所目と3カ所目の時刻を同時に指すことになります。
短針と長針は2カ所目の時刻を指していますので、3カ所の時刻を同時に確認することができます。
GMTマスターは、その誕生自体が革命的でしたが、同じく大きな出来事として挙げられるのが2007年のモデルチェンジ。
これによって廃盤となった旧モデルの人気にも火が付きました。
プレミアム価格が上昇しているロレックスを代表するモデルです。