フランク・ミュラー(FRANCK MULLER)の歴史

2019/02/25

想像力豊かな独自のムーブメントと、唯一無二のデザインで、歴史は浅いながらも今や名門時計ブランドと肩を並べる存在となった「フランク・ミュラー(FRANCK MULLER)」。その歴史と魅力について紐解いていきたいと思います。
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20世紀の天才時計師

斬新なアイデアとデザイン力、高い技術力で数々の名品を生み出し、世界中から愛され日本でも高い人気を誇る、高級時計ブランド「フランク・ミュラー(FRANCK MULLER)」。
その歴史は、創業者の一人であり、ブランド名ともなる独立時計師のフランク・ミュラーの誕生から始まります。
彼は、1958年に時計の聖地として知られるスイスのヌーシャテル州ラ・ショー・ド・フォンにて、スイス人の父とイタリア人の母の間に生まれました。
幼い頃より、古い機械式時計に興味を持ち、1975年にはジュネーブ時計学校に入学し彼の才能は開花します。3年で履修する単位を1年で修得、また数々の賞を受賞し、スイスの時計業界から熱い視線がおくられました。
そして、後にハリーウィンストン(HARRYWINSTON)などを手掛ける有名な独立時計師のアントワーヌ・プレジウソと共に首席で時計学校を卒業すると、時計師としてのキャリアがスタートします。
卒業後は、独立時計師としてオーダーメイドによるオリジナル時計の製作や、時計コレクターや博物館から依頼された機械式時計の修理などを手がけ活動していきます。
1986年になると、数人の時計師と共に、スイスのジュネーブ市街地からほど近いジャントゥという村に、最初の本拠地となる創作工房を構え、時計史に名を刻む複雑機構(トゥールビヨン)の数々を開発します。
世界初の「フリー・オシレーション(自由振動)トゥールビヨン」や「ジャンピングアワー機能が付いたレギュレーター・タイプの文字盤を持つトゥールビヨン」「リバース・トゥールビヨン」「ミニッツリピーター」「パーペチュアルカレンダー」など次々と複雑機構を発表し、その実力と才能は世界的に知れ渡ります。
そしてここに、ブレゲ(Breguet)の再来と呼ばれる天才時計師が誕生するのです。
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時計ブランド「フランク・ミュラー(FRANCK MULLER)」の誕生

天才時計師として、世界の時計業界にその名が轟いたフランク・ミュラーでしたが、自らの名前を冠した時計ブランドはまだありませんでした。
時計ブランド設立のキッカケとなったのが、アルメニアに生まれでジュネーブにて宝石商を営んでいたヴァルタン・シルマケスとの出会いでした。
宝飾の知識や商才を持つヴァルタンと、天才時計師フランクの二人は共同経営で、1991年に「テクノウォッチ」を設立し、翌年の1992年に、ついに時計ブランド「フランク・ミュラー(FRANCK MULLER)」をスイスのジュネーブにて立ち上げます。
また同年には、後にブランドの代名詞となるモデル「トノウ カーベックス」が発表されます。高い技術力が必要とされる美しいフォルムのケースは、トノウ型(樽型)の三次元曲線を用いてボリューム感を出し、どの角度から見てもラインが湾曲し、ビザン数字を配した文字盤のデザインは、そのユニークさから大きな話題になりました。
1998年には「フランク・ミュラー・ウォッチランド(FRANCK MULLER WATCHLAND」に社名変更し、世界最大級の時計展示会であるS.I.H.H.(ジュネーブサロン)を離れて、独自の時計展示会W.P.H.H.を主催し、現在はW.P.H.H.グループとして、フランク・ミュラー(FRANCK MULLER)を筆頭に、時計ブランド「ピエール・クンツ(PIERRE KUNZ)」、宝飾品メーカー「バックス&ストラウス( BACKES & STRAUSS)」など数社による企業グループを形成しています。
二人が持ち合わせた、ムーブメントの開発技術とジュエリーセッティングなどの宝飾技術の融合で、設立から僅か数年で世界を代表する時計ブランドとして大成功を収めますが、あまりにも時計が売れすぎたことで、職人として極めたいフランクと、経営を拡大していきたいヴァルタンの間に不協和音が生まれていきます。
2006年に、理想を追い求めたいフランクが、時計づくりに専念できるよう経営から身を引くことで事態は収まり、現在はヴァルタンがCEO(最高経営責任者)として会社の舵取りを担っています。
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名作コレクションと「時」というテーマの追求

1992年のブランド誕生以来、高度な技術力と斬新なデザインで、魅力的なコレクションを次々と発表し、世界中の時計コレクターやセレブリティ達を魅了してきたフランク・ミュラー(FRANCK MULLER)。前述の「トノウ カーベックス」以外にも、時計史を塗り替えるような新しい発想の時計や、斬新で遊び心のある時計など名作は多数あります。
また、フランク・ミュラー(FRANCK MULLER)のコレクションは、ケース形状別コレクション・デザイン別コレクション・機能別コレクションの大きく3つのカテゴリーに分類されるのが特徴です。

ケース形状別コレクションの代表モデルとしては、「トノウ カーベックス」を始め、その後継モデルで「前衛」を意味する名が付けられた「ヴァンガード」、ビザン数字の文字盤やスペード型の針などクラシカルなデザインが特徴の「ロングアイランド」、フランク・ミュラーでは異色の円形のラウンドケースモデル「ラウンド」、トノウ カーベックスの進化形としてスペイン語で「征服者」を意味するモデル「コンキスタドール」、四角形(正方形)のケースとアールデコ様式のクラシカルなデザインで女性に人気が高い「マスタースクエア」、針やフォルムなどにハートをモチーフとしたデザインを採用した女性向けモデル「ハート トゥ ハート」などがあります。

デザイン別コレクションの代表モデルとしては、ブランド初のステンレスケースを採用し、映画カサブランカをモチーフとしたデザイン、UVカットの処理を施さないことで文字盤の表面が日焼けによる経年劣化を楽しめるように作られた「カサブランカ」、ブランドの代表的デザインでもある文字盤のビザン数字をレインボーカラーに配色した「カラードリーム」などがあり、機能別コレクションの代表モデルとしては、時計の常識を覆し文字盤の数字がバラバラに配置された「クレイジーアワーズ」などが有名です。

また、近年では「時」というテーマをモチーフに新たなサービスも展開し始めています。
贅沢な時間を楽しむためのスイーツを提供する「フランクミュラー パティスリー」、食器などフランク・ミュラーの世界観を住空間に提案した「フランクミュラー フューチャー フォーム」、時に祝福されたウエディングをプロデュースする「フランクミュラー ウェディング」、時をモチーフにデザインされた指輪・ネックレスなどを販売する「ジュエリーコレクション」など、「時」というテーマに飽くなき探究心を追求し続けています。

「時」をデザインするフランク・ミュラー(FRANCK MULLER)は、現代において人と時の関係性をあらためて気付かせてくれています。創業者フランク曰く「フランク・ミュラーの時計を身につける人にはどんどん新しい概念で時間をとらえていって欲しい」と。情報が氾濫するこの現代社会には、遊び心溢れるフランク・ミュラー自身の哲学自体が人々を魅了する所以なのではないでしょうか。

Writed by 上田勝太

上田 勝太

ゴールドプラザ 主任鑑定士
1985年生まれ 鑑定士歴15年
月次の最高買取金額10億円 各ニュースに出演
ゴールドプラザのコラム・ブログ・SNSにて情報を発信中

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