コーチの歴史

2016/05/15

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高品質な皮のバッグが揃っているというイメージから、近年ではよりフェミニンなデザインが主流になるなど、大きな変貌を遂げたイメージのあるコーチ。

こういった変遷の背景には、どういった歴史があったのか、興味が出てくるところです。

そこで今回は、コーチの創業やこれまでの歴史について、辿ってみたいと思います。

コーチはマンハッタンのロフトで創業

コーチが誕生したのは、1941年のニューヨークのマンハッタン。ロフトにあった工房で、家族経営をしていた「ゲイル」という会社がスタートでした。

販売エリアも国内のみという、現在の姿とは全く違う、小規模な会社だったと言われています。

当時製作していたのは、主に財布やベルトといった革小物。

「何代も使える製品を」と細部までに気を配った丁寧な仕事と、こだわりの高品質な素材を使用した製品は、やがて評判を呼ぶようになります。

グローブから生まれたコーチのバッグ第一号

創業から20年が経った1961年、コーチのバッグの第一号が誕生します。

このバッグのインスピレーションの元は、なんと野球のグローブ。

使い込むほどに所有者の手に馴染んでいく特性や、独特の質感を生かすため、化学薬品を一切使用せず、天然皮革の「クラブタン・レザー」を使用したものでした。

このバッグは丈夫で使いやすく、見た目も美しいということで大きな評判を呼び、その後も同社を象徴する製品となります。

そしてこのバッグが誕生したこの年、社名を「コーチ」と変更します。

コーチバッグ誕生の翌年である1962年には、新しいデザイナーである「ボニー・カシン」を、コーチのデザイナーとして迎えます。

映画の衣装やユニフォームのデザインなどを手掛けた彼女は、「カシン・キャリー」や「バゲット・バッグ」「ダッフル・サック」など、1960年代にヒット製品を次々と生み出していき、よりファッション性の高い一流ブランドにコーチを仲間入りさせることに貢献します。

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企業として大きく路線変更したコーチ

やがて1985年にサラ・リー社に買収されると、これまでのバッグや財布といった皮革製品の企業から、総合ファッション企業へと、急速な路線変更を始めます。

この頃から生産も中国やドミニカなどに、外注するようになります。

また、この3年後の1988年には、横浜の百貨店内に、日本初の店舗もオープンしました。

新デザイナーがコーチのブランドを強化

1996年には、トミー・ヒルフィガーのデザイナーであったリード・クラッコフ氏を、エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターとして、新たに迎え入れます。

そして、2001年からはコーチの「C」をモノグラムのモチーフにした、キャンパス地の「シグネチャー・コレクション」を発表し、大ヒットします。

そのほかにも数々のコレクションを発表し、彼によってブランディング強化を成功させ、世界的なブランドとなりました。

2002年に日本でも本格的な店舗展開

日本では1988年の初出店後、住友商事と合弁という形で「コーチ・ジャパン」が設立されました。

そして、2002月5月には、フラッグショップを銀座にオープン。

その後、都内だけではなく全国にも店舗を出店し、現在では100以上の店舗展開をしています。

近年は特に、アウトレット店舗の拡大も行っていることから、特に20~30代女性に人気を博しています。

アウトレットへの積極的な店舗拡大が、ブランドイメージを低下させ、正規店の売り上げ減少にも繋がっているという懸念の声も囁かれるコーチですが、今も人気は衰えていないブランドだと言えます。

初期の頃のバッグや、シグネチャー・コレクション以降のものなど、年代によって好みは分かれるかもしれませんので、自分好みのものが現行製品にないという方は、一度中古品を探してみてはいかがでしょうか。

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