宝石の名前の由来や逸話などの歴史

2016/07/06

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遥か昔から宝飾品やインテリアに使われ、人々に愛されてきた宝石には、さまざまな逸話やその名の由来などがあります。

そこで今回は、代表的な宝石の名前の由来や歴史にまつわるエピソードなどについてご紹介しましょう。

所有者に危機を知らせるとされる「ルビー」

紫がかった神秘的な赤が印象的なルビーには、16世紀のイングランド王ヘンリー8世の最初の妃であったキャサリン・オブ・アラゴンにまつわる、こんな話が残されています。

キャサリンの所有する最上級のルビーが、ある時から次第に色あせていきます。

それからほどなくしてヘンリー8世は、キャサリンとの結婚を無効とさせることで離縁の形をとり、王妃の侍女であったアン・ブーリンと結婚してしまいます。

ルビーには「持ち主の危機を教えてくれる」という言い伝えがあり、キャサリンの危機を知らせたかのようなこのエピソードを聞くと、自分の持っているルビーの色がつい気になってしまいますね。

サファイアブルーの瞳を持つネコ バーマン

ラテン語で青という意味の「sapphirus」からその名が付けられたサファイア。

ミャンマーが原産国のネコであるバーマンはサファイアのようなきれいな青い目をしていますが、その理由には「悪霊から守ってくれる」とされるサファイアならではの逸話が残っています。

昔、寺院の高僧であったムンハは飼っているネコのシンを連れて、この寺院で祀っているサファイアのような青い目をした女神に毎日祈りを捧げていました。

この時、シンの目はまだ青ではなかったとされています。

しかし、そんなある日強盗が寺院を襲い、ムンハも投げ飛ばされてしまいます。

その時シンはムンハを守るために強盗へ飛びかかって応戦し、強盗を追い払います。

そんなシンの勇気を称えた女神が自分と同じ色の目をシンに与えたため、バーマンの目が青くなったとされています。(諸説あります)

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美の秘密はエメラルド? ペリドット?

絶世の美女であったと伝えられているクレオパトラは、エメラルドをこよなく愛したということでも知られています。

エメラルドの緑は目を癒す効果が期待できると言われていますが、クレオパトラは魅惑的な目が最大の魅力だったと語り継がれていますので、エメラルドが目に良いというのは本当なのかもしれません。

しかし後年には、クレオパトラがコレクションしていたエメラルドの中にペリドットが混ざっていたことが判明しています。

オリーブのような爽やかなグリーンのペリドットも目を癒す効果が期待できる宝石ですので、果たしてクレオパオラの美の秘密である魅惑的な目を支えていたのは、エメラルドとペリドットのどちらだったのでしょうか。少し疑問が残る逸話ですね。

このように名前の由来や逸話など、宝石にはさまざまなエピソードが残っています。

こういった話を知った上で宝石を眺めると、また違った見方が楽しめるかもしれません。

またその逸話とともに宝石をプレゼントすれば、相手にとっても印象的な宝石となり得るでしょう。

こういった話を参考にして、大切な人へのプレゼントを選んでみてはいかがでしょうか。