21世紀のキング・オブ・ダイヤモンド「グラフ(GRAFF)」の歴史

2019/10/02

創業から一代で「21世紀のキング・オブ・ダイヤモンド」と呼ばれるまでになった、英国を代表する世界的ダイヤモンドジュエラー「グラフ(GRAFF)」。今回はそんな「グラフ(GRAFF)」が世界に名を馳せるまでに至った軌跡と「ダイヤモンド王」と称される所以を辿っていきたいと思います。
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ダイヤモンド界のレジェンド「 ローレンス・グラフ」

世界を魅了する極上の大粒ダイヤモンドや、希少なカラーダイヤモンドを取り扱うことで有名なイギリス・ロンドンのハイジュエラー「グラフ(GRAFF)」。顧客には、世界の王侯貴族からアメリカの大統領までもが名を連ね、その存在は「21世紀のキング・オブ・ダイヤモンド」と称されるほどです。
そんな「グラフ(GRAFF)」を一代で、ダイヤモンド界の頂点にまで築き上げた人物こそ、創業者であり、今やダイヤモンド界のレジェンドとして有名なローレンス・グラフになります。
彼は、1938年にイギリス・ロンドンのイースト・エンド地区のステップニーで生まれ育ち、15歳の時に著名な芸術家やデザイナーを多く輩出している学校「セントラル・スクール・オブ・アート・アンド・クラフツ(現:セントラル・セント・マーチンズ)」で学びながらジュエリー工房の見習いとして働き始めます。そして、当時の雇い主からは「成長は見込めない」と言われたにも関わらず、ダイヤモンドに対する熱い想いから、決して諦めることなく18歳で独立し、経験豊富な宝石商とともにジュエリーの修理をする工房を立ち上げ、ビジネスをスタートさせます。
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そんな、ローレンスに小さめのダイヤモンドですが安く手にいれる機会が訪れます。当時のジュエリー業界では古い伝統もあり、ダイヤモンドリングのデザインも型にはまったものが多かったなか、彼は複数のダイヤモンドを一つのリングにセットし、まるで大粒のダイヤモンドの輝きを再現したかのようなクラスターリングをデザインします。このリングが注目されると、贅沢にダイヤモンドを使用した彼のデザインは、次々と評判を呼び、1960年22歳の時にグラフ・ダイヤモンズ社(GRAFF)を設立し、華麗なる歴史がスタートするのです。
2年後の1962年には、イギリス・ジュエリービジネスの中心地であるロンドンのハットンガーデンに店を構えます。
その後、確かな目利き力で世界各地から極上のダイヤモンドを買い付け、販路を海外に向け進出し、中東・アジア圏の王族や富豪からのビジネスチャンスも勝ち取り、事業を拡大させて行きます。
また、ダイヤモンドの原石からジュエリーになる全ての工程を、徹底した品質管理と自社一貫体制で制作する唯一無二のダイヤモンドジュエラーとして確立させ、生ける伝説としてローレンス・グラフの名を世界中に轟かせるのです。
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グラフ(GRAFF)が手がけた歴史的ダイヤモンド

世界的な成功を収めたグラフ(GRAFF)ですが、ローレンス・グラフには希少なダイヤモンドの原石を見極める才分と、ダイヤモンドに対する愛情と情熱から、歴史上の他のどの宝石商よりも、希少で歴史的に特別なダイヤモンドを手がけたと言われています。
彼が世に送り出した歴史的ダイヤモンドは数知れず、代表的なものとして、
1990年にアメリカ・ビバリーヒルズのホテルで発表され、米国宝石学会(GIA)のダイヤモンドのカラーグレードにおいて、最高品質とされる「D」カラーの評価をされた唯一無二のダイヤモンド「ザ・パラゴン」。
2015年にボツワナのカロウェ鉱山で採掘され、テニスボール大の世界最大サイズのダイヤモンドの原石を購入し、熟練した職人たちがカッティングを施し生まれた「ザ・グラフ・レセディ・ラ・ロナ」。このダイヤモンドも米国宝石学会(GIA)に世界最大かつ最高位のカラーとクラリティーのダイヤモンドであると認定されました。また、同原石の一部だったダイヤモンドもハートシェイプにカットとポリッシュを施し「ザ・グラフ・ヴィーナス」として、2016年に誕生しています。

そして、カラーダイヤモンドが得意のグラフ(GRAFF)が、1974年に創業以来初めて入手にした歴史的ダイヤモンドが「ザ・スター・オブ・ボンベイ」です。元はインドの王位の象徴とされた特別なイエローダイヤモンドであったと言われています。
そのほかにも、1984年には、世界最大のブルーフローレスダイヤモンド「ザ・インペリアル・ブルー」、2015年には、極上の黄金の輝きを放つイエローダイヤモンド「ザ・ゴールデン・エンプレス」などが発表されています。

このようにグラフ(GRAFF)は、過去の歴史的ダイヤモンドを守り、新たに発見されたダイヤモンドを創造する、ダイヤモンド界の救世主としての役割も果たしてきました。それ故に人々から「ダイヤモンド王」と称されるのではないでしょうか。
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さらなる高みを目指す「キング・オブ・ダイヤモンド」

ジュエリー界の異端児の異名を持つローレンス・グラフは1960年にキャリアをスタートして以来、イギリスの企業に授与される最も栄誉のある賞「クイーンズ・アワード(Queen’s Award for Enterprise)」を1973年に初めて受賞し、その後も同賞を3回受賞します。また、数々の叙爵・叙勲も受け彼の名声は揺るぎないものとなります。
そして、1993年には一流ブランドがひしめき合うロンドンのニューボンドストリートに本店を移転し、2000年より世界各国にも店舗を展開します。
また、グラフ(GRAFF)は世界各地の鉱山と深い繋がりを持ち、世界各所に研磨工場も置いています。特に希少なダイヤモンド原石が発掘される南アフリカ共和国においては独自に会社を設立し、ダイヤモンドはもちろんのこと、地元への恩返しの意味も込めて福祉活動にも力を入れています。

ジュエリーコレクションにおいては、ローレンスのラッキーモチーフとして蝶々をあしらったデザインで、グラフ(GRAFF)を代表するアイコニックコレクション「バタフライ」シリーズをはじめ、「クラシックグラフ」「ボウ」「ニュアージュ」「エタニティ」などが人気を博しています。近年ではダイヤモンドをはじめとした貴石を使ったウォッチコレクションをレディース・メンズともに発表し、新たなジュエリーの可能性を開いています。

ジュエリーの本質を見極めているグラフ(GRAFF)は、加工する職人の経験により、貴重な原石が極上の完璧な宝石に生まれ変わることを知っています。だからこそ「1カラット以下のダイヤモンドは扱わない」と言わしめるほど、大粒のダイヤモンドに強いこだわりと自信が伺えるのではないでしょうか。
そして、この信念こそがさらなる高みを目指し、グラフ(GRAFF)の華麗なる歴史の未来へと受け継がれていくのです。
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