広大な国アメリカで生まれた名ブランドたち

その昔、コロンブスによってアメリカ大陸が発見されイギリスの植民地となるも独立戦争で勝利しアメリカ合衆国は誕生しました。今日では先進国であり世界のトップを走り続けるアメリカは宝飾、皮革製品、アパレルなど様々なブランドを世に解き放ってきました。今回は、その中でいくつかピックアップしこちらでご紹介いたします。

女性たちの憧れ、ティファニー（Tiffany&Co）

1837年に誕生したティファニー（Tiffany&Co）は現在、日本をはじめ世界20か国以上で展開されている宝飾ブランドです。ところが、当初はまだ宝飾品を扱っておらず文房具屋として営んでいました。ある時、海外からやってきた日本製品を買い占めたティファニー（Tiffany&Co）はそれを販売し大盛況となります。そして、多額の資金を手にしたティファニー（Tiffany&Co）は宝飾品へと舵を切ったと言われています。
　メディアにも度々取り上げられたティファニー（Tiffany&Co）ですが、中でも一番大きな効果をもたらしたのは名作映画「ティファニーで朝食を」ではないでしょうか。この映画ではヒロインのホリーを演じた女優オードリー・ヘップバーンがティファニー（Tiffany&Co）のお店の前でパンをかじるシーンがあります。本来、食事は出来ませんが、2017年にティファニーはダイニングスペースを設置しました。1961年に映画が公開されてから56年後の出来事でした。

幅広い層から親しまれる、コーチ（COACH）

近年では、アウトレットに展開し幅広い年齢層に親しみやすいブランドとなったコーチ（COACH）。1941年にスタートしたコーチ（COACH）は野球グローブにインスピレーションを受け、デザインしたレザー商品が大ヒットし、その名が広く知れ渡りました。
　コーチ（COACH）と聞くと“シグネチャー”をイメージされる方が多いのではないでしょうか。シグネチャーが発表されたのは2001年でした。元々、レザー製品で営んできたコーチ（COACH）にとって大きな変化であり、世界も注目しそれがブームとなりました。シグネチャーをはじめとしたコーチ（COACH）は日本でも高い人気を誇り、アメリカに次いで二番目にグローバル展開されております。世界に幅を広げ始めたのが2000年台といわれておりますが、日本には1980年台からデパートを中心に店舗を構えていたのだそうです。
　コーチ（COACH）はアウトレットにもございますが、アウトレット＝訳あり商品や傷の付いたものが置いてある。というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。実はコーチ（COACH）はブティックラインとアウトレットラインといった明確に分けて製造から販売まで行っておりますので、傷や不良品ではございません。アウトレット商品もれっきとしたコーチ（COACH）なので、初めてご購入される方にはオススメでございます。

アメリカから世界へ夢とロマンを届けたハリーウィンストン（HARRY WINSTON）

キングオブダイヤモンドの称号を持つハリーウィンストン（HARRY WINSTON）は1932年からスタートしました。およそ80余年の歴史を持ち、世界5大ジュエリーに数えられる名門ブランドには誰しもが憧れるのではないでしょうか。
　ハリーウィンストン（HARRY WINSTON）を語るにおいて外せないのが、クラスター・コレクションです。ダイヤや色石をごく僅かなプラチナで繋ぎ留めてデザインされるジュエリーを指します。（これをクラスター・セッティングといいます）主役である宝石をなるべく大きく魅せ、あらゆる角度から光が入り輝きを放つようデザインされております。ちなみに創業者であるハリーウィンストンは、自宅の玄関に飾ってあるクリスマス・オーナメントからクラスター・セッティングのヒントを得たのだそうです。
　創業者であり、宝石マニア、そして慈善活動家でもあったハリーウィンストンを世間はカラフルキャラクター（個性的でユニークな人）と呼んでおりました。世界のダイヤ⅓を手にしていたと言われるハリーウィンストンは、726ctのヨンカーダイヤモンドやヴァルガスと呼ばれた700ct越えのダイヤモンド、さらに所有していた王侯貴族を不幸に陥れたといわれる呪いのホープダイヤ等々。彼は、これらの宝石一部を展覧会に出展し、その収益は慈善事業支援に寄付しています。2011年には東日本大震災で被災した子供たちへ学校外教育を提供した公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンを支援しており、日本との深い繋がりがあります。創業者の亡き今も、彼の意思を尊重し、会社が続けているのはとても素晴らしいことであり、この先も世界中の子供たちへの支援を切に願います。

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