ラピスラズリの意味とは?その特徴や選び方

2016/04/02

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ジュエリー好きの人でなくても、アクセサリーや置物などとして持っていることが多いラピスラズリ。

近年では、パワーストーンとして利用されることもよくあります。

ラピスラズリは、カジュアルにもゴージャスにもアレンジがきくので、手に取りやすい宝石だと言えるでしょう。

ここでは、ラピスラズリの特徴や選び方などについてご紹介しましょう。

ラピスラズリの意味と歴史

ラピスラズリは、古代ギリシャ・ローマにおいてはサファイアと呼ばれており、中世に入ってからラピスラズリと呼ばれるようになりました。

ラピスは「石」、ラズリは「青」を意味するラテン語です。

産地はアフガニスタン北東部のバダクシャンで、紀元前3100年のエジプトではすでにペンダントやビーズなどとして愛用されていました。

ジュエリーとして目で見て楽しむだけでなく、魔除けや粉末状にしたものを化粧品や薬としても使用していたようです。

また、仏教徒の間では邪心を取り払い、平常心を授けてくれる石とされており、身につけることで人からの信頼を得ることができる宝石として、紀元前6~5世紀の中国ではベルトや髪飾りに使われていました。

日本でも、シルクロード経由で中国から持ち込まれたとされており、奈良の正倉院にはラピスラズリの装身具が今でも収められています。

和名では瑠璃(るり)と呼ばれ、古くからさまざまな文献に登場しています。

ラピスラズリの特徴

ラピスラズリは耐久性の高い石なので、ジュエリー以外にも時計や置物など色々なアイテムに加工されます。

石が最も美しく見えるのはフラットにカットされたものだとされており、評価の高い石はフラットカットや彫刻などに利用されるため、その点がオパールやトルコ石とは大きく異なると言えます。

フラットカットされた石は、カフスボタンや男性用のリングに使われることが多く、厚みは2.5mmに標準化されています。

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ラピスラズリの選び方

ラピスラズリは着色された石が多く出回っており、加工の有無によって価値が変わってきますので、必ず購入前に確認しましょう。

着色された石は、アセトンで表面をなでれば色落ちするので、簡単にチェックできます。

天然もので美しい色を持つラピスラズリはかなり希少性が高く、高品質な石には高度なデザインが施されるため、安価で良い石が見つかることはまずないと思った方が良いでしょう。

石の色は、全体が濃い美しいブルーであるかがポイントで、その上で紫がかった石の評価が高くなり、緑がかった石は評価が低くなります。

また、肉眼で確認できる白い不純物(カルサイト)を含んでいる場合もグレードが下がります。

ラピスラズリは、パワーストーンとしての効果を期待して持っているという人も多いかもしれません。

古くから力を持つ石として人々に愛されてきた宝石ではありますが、石そのものの美しさもぜひ楽しんでみてください。

着色されていない天然ならではの深みのある青は、ずっと眺めていたくなるような不思議な魅力を持っています。