ヒスイの意味とは?その特徴や選び方
2016/04/08
日本や中国で古くから愛されているヒスイは、別名ジェードとも呼ばれ、主に緑の色をした宝石。
かつては魔法の石として多くの人に愛され、現代でもパワーストーンとして高い人気を誇る一方で、手軽に使えるジュエリーとして、リングやネックレスなどで楽しまれることも多い宝石です。
ここでは、ヒスイの歴史やその特徴、選び方などについてご紹介しましょう。
ヒスイの意味と歴史
硬玉(ジェダイト)を意味するヒスイ(ジェード)の語源はスペイン語にあり、腰痛を治すおまじないの石という意味の「ピエドラ・デ・ジャーダ」から来ていると言われています。
腰痛を治してしまうくらいの力がある石として、古くから親しまれていたということでしょう。
中国ではかれこれ4000年以上の歴史を持ちますが、中国から日本に持ち込まれたのはおよそ200年前。以外と最近の出来事なのです。
今でも神聖な力を持つパワーストーンとして、持ち主に幸運を運んだり、災いから守ったり、あらゆる効果が期待できる石として親しまれています。
実はヒスイは日本でも産出されており、新潟県や富山県、静岡県、群馬県、兵庫県、鳥取県、岡山県、熊本県など、幅広い地域で産出されています。
ヒスイの特徴
実はヒスイの原石は不透明な状態で、緑色に見える部分を切って取り出します。
内部の状態を判断することができないので、取引そのものもいわばギャンブル状態といったところ。
ルビーなどであれば、原石から判定して3割程度の誤差で判定ができるのですが、ヒスイはそれができません。
そのため、やはり信頼できる店舗から購入するべきだと言えるでしょう。
現在は、ミャンマーで採掘された原石を香港で研磨するという流れが主流になっています。
ヒスイの選び方
透明度が高いものほど価値があるとされ、中でも透明度が高く緑色が鮮やかなものは最高品質を意味する「インペリアル・ジェード」、もしくは「ロウカン」と呼ばれます。
ヒスイの透明度を見極めるためには、石を雑誌などの上に置いて下の文字が透けて見えるかを確認してみてください。
この方法なら、簡単に自分でもチェックすることができます。
ヒスイと言えば緑色の宝石という印象が強いのですが、実はオレンジや青、黒や白、グレーなど、さまざまな色があります。
中でもラベンダーカラーは、緑色のヒスイの次に美しいとされており、こちらも透明度が高く、青みがかっていないものが高品質と評価されます。
ただし、染色処理されたものが多く出回っていますので、しっかりとチェックすることが大切です。
もちろん悪意のある業者ばかりではありませんが、念には念を入れて、購入時には鑑別書なども必ず確認するようにしましょう。
丁寧に磨き上げられたヒスイの美しさは、何ものにも代えがたいものだとされています。
「これだ!」と納得できるヒスイを見つけるためには、普段からさまざまな宝石店を巡って、透明度や加工処理の有無について、自分なりに目を養っておくことをおすすめします。
市場に出回っている数が多い宝石ですので、即決しないと入手が難しいわけではありません。
じっくりと時間をかけて選んでみても良いでしょう。