ダイヤモンドの原石の種類

2015/09/14

rough-diamond-type
その輝きに、思わず見とれてしまうダイヤモンド。

私たちが普段目にするのは、リングやネックレスなどのアクセサリーとして加工されたダイヤモンドですので、原石についてはあまり知らない……という方も多いのではないでしょうか。

しかし、とっておきのダイヤモンドに出会うためには、ダイヤモンドの原石にもこだわる必要があるのです。

ここでは、アクセサリーとして加工される前のダイヤモンドの原石についてご紹介していきます。

ダイヤモンドの原石とは?

ダイヤモンドは、例えば海で貝を掘るように、ある場所を掘ればすぐに見つかる、というものではありません。

まず、「内部にダイヤモンドを含むただの石ころ」を掘り出し、それをカットして原石を見つけていきます。

ダイヤモンドの原石というと、両手で抱えるほどの大きなキラキラした石をイメージするかもしれませんが、実はそういったものはなかなか見つけられません。

1カラット(直径約6.5ミリ)のダイヤモンドが取れるだけの原石を見つけるだけでも、多くの時間と手間が必要なのです。

そして、その原石をいかに無駄なく研磨して、美しく輝くダイヤモンドに仕上げていくか。

研磨の技術も重要なのです。

ダイヤモンドの原石には工業用のものもありますが、ここでは宝石用のものを3つに分けてご紹介しましょう。

ソーヤブル

正八面体の原石。

それぞれの底面を重ねたピラミッドのような形をしています。

ナミビアやロシアの鉱山から産出されることが多いものですが、宝石用原石としては、全体の2割程度という極めて価値の高いものです。

カットに無駄が出にくく、研磨もしやすい原石として知られており、1つの原石から2つ(大・小)のダイヤモンドを研磨することが一般的です。

メイカブル

形が不規則なものやゴツゴツしたものが多いメイカブル。

「作る」ことが「できる」という意味の「メイク」+「エイブル」という名の通り、それぞれの原石の形に合わせて仕上げられます。

小粒なものは、インド国内で研磨されることが多いようです。

このメイカブルは原石としては中級レベルと言われていますのが、仕上げていくにつれ、内部の輝きが存分に発揮されるハイレベルなダイヤモンドが採掘されることもあります。

もちろんその逆もあるので、すべてが当たりの原石とは言えないのですが。

ニアー・ジェム

宝石用ではありますが、かなり工業用に近い質の低いダイヤモンドの原石です。

内部に亀裂が見えたり、透明度が低かったりするものが多く、中には炭素の黒点が見えるような原石もあります。

こういったものはどんなに研磨を重ねても、美しく輝くダイヤモンドになることはないので、価格の安いアクセサリーに利用されることがほとんどです。

ただ、人工的な処理を加えることで、亀裂を隠したり、黒点を取り除いたりすることもできます。

こういった処理をしたかどうかでダイヤモンドの価値は変わりますので、アクセサリーを購入する際には確認しておきたいポイントです。

mainimg_01

メレーダイヤモンドの原石

小粒のダイヤモンドという意味の「メレーダイヤモンド」も、やはり原石の良し悪しによって、美しさに大きな差が出ます。

しかし、大粒のダイヤモンドに比べてクラリティやカラーを重視されることは少なく、輝きの美しさが問われることが多いようです。

ソーヤブルであれば、原石のクオリティも高くカットしやすいのですが、残念ながら宝石用ダイヤモンドに仕上がるのは原石の43%程度、約半分は研磨を経て粉になってしまいます。

しかし、研磨の際に重量を残すことを追い求めてしまうと、カットが乱れて値下がりしてしまうことにもなりかねません。

メイカブルは形が一定しないこともあって加工が難しく、職人の腕が問われると言われています。

原石の消耗率は75%程度です。

ニアー・ジェムは質の低いものが多く、他の原石に比べて3倍の研磨時間がかかるとされています。

そのうえ価格がソーヤブルの数十分の一程度と、非常に価値の低い原石となっています。

どんなにカットを見事に仕上げたとしても、原石の輝きそのものには手を加えることはできません。

そのため、ダイヤモンドの価値はやはり原石で決まると言えるのです。

ダイヤモンドのアクセサリーを購入する際には、原石の種類についても気にしてみてはいかがでしょうか。

ダイヤモンドコラム一覧