モンクレール(MONCLER)の歴史

2018/12/13

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ダウンウェアの代表的ハイブランド「モンクレール(MONCLER)」。
その製品の数々は、素材や機能などすべてにおいてハイクオリティであり、世界中から愛されて止みません。
そんな「モンクレール(MONCLER)」の現在に至るまでの軌跡を辿っていきます。

モンクレールの始まり

ダウンウェアで日本でも人気の高い「モンクレール(MONCLER)」。
始まりは、1952年にレネ・ラミヨンとアンドレ・バンサンが、フランス南東部に位置する都市グルノーブル郊外の「モネステ・ド・クレァモン(Monestier de Clermont)」にて創業します。
ブランド名の「モンクレール(MONCLER)」は、創業地の「モネステ・ド・クレァモン(Monestier de Clermont)」の頭文字「Mon」と「Cler」を組み合わせた造語から名付けられました。
ちなみにフランス発祥のブランドではありますが、現在はイタリアのミラノに本社を置いています。
創業当初は、登山家のためのテントやシュラフ(寝袋)などの装備や、それに付随したウェアを手がけていましたが、地元グルノーブル出身の有名な登山家リオネル・テレイとの出会いが、その後の「モンクレール(MONCLER)」を変えていきます。彼をテクニカルアドバイザーに迎え、登山家のための機能性を考えた防寒着の開発に着手したのです。
軽く・動きやすく・防寒性に優れた機能を併せ持つ防寒着の開発には、当時スタッフが工場で使用していたシュラフがヒントになったと言われています。そして、モンクレールの代名詞であるダウンジャケットが誕生します。

その後、モンクレール(MONCLER)は、1954年のイタリア・カラコルム登頂隊、1955年のフランス・マカル登頂隊、1964年のアメリカ・アラスカ遠征隊に製品提供し、世界の登山家や冒険家から認められていきます。ちなみに、イタリアのカラコラム登頂隊が当時着用したウェアが、現行ラインナップ「カラコルム」の原型と言われています。

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象徴的なロゴマークとブランドの確立

登山隊などへのウェア提供を行うことで、徐々に名前が知れ渡ったモンクレール(MONCLER)ですが、世間一般にまでその名が知れ渡るキッカケになったのが、1968年の地元グルノーブルで開催された冬季オリンピックでした。アルペンスキーのフランス代表チームの公式ウェアに採用され、一気にその名前は世界に広がりました。
また、今では代名詞となったモンクレール(MONCLER)の象徴的なロゴマークも、このオリンピックから使われるようになりました。
フランスの国鳥である「オンドリ」をイメージして、配色はフランス国旗のトリコロールカラーである赤、青、白の3色で表現されています。
1980年代になると、世界のセレクトショップなどで商品が置かれるようになり、機能性が高いモンクレール(MONCLER)のダウンジャケットは瞬く間に人気を博します。特にイタリアにおいての人気が高く、フランスからイタリアに本社を移した理由もここにあります。
1990年代には、それまでのアウトドアブランドから、ファッション性を重視したラインナップを発表し、ファッションブランドとしての展開を始めます。
特に、ダウンウェアに関しては、次々と新たな取り組みを始めます。
素材としては、汚れがつきづらいテフロン加工が施された素材「シャイニーナイロン」を製品に採用し、現在のモデルでも人気シリーズ「MAYA」などに採用されています。
さらに、ダウンウェア特有の着膨れを抑え、見た目のシルエットにもこだわり、保温効果などの性能はそのままに、身体に沿ったタイトな美しいシルエットを再現するために、デザインを刷新し、グラム単位でのダウン配分で製造できる技術を開発します。
また、品質面においても、フランス規格協会(ANFOR)のキャトルフロコン(4Flocons)に認定された、稀少な最高品質のホワイトグースの産毛だけを使用しました。このキャトルフロコンとは、規格協会が最高の品質と認めた証であり、その証拠にモンクレールのダウンジャケットなどは今も商品の品質表示タグに、4つの羽のマークが表示されています。ただし、キャトルフロコンのダウンは採取量が限られているため大量生産ができず、そのためモンクレールのダウンウェアは品切れが多くなってしまうのです。

このようにこだわり抜いた製品づくりが世の中に支持され、「ダウンウェア=モンクレール」という方程式とともにブランドとしての地位を確立します。

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ラグジュアリーブランドへの展開と現在

1990年代後半に入ると、トータルファッションとして商品ラインナップの拡充を図ったり、他のハイブランドやデザイナー達とのコラボレーションを行い、さらにレディースやキッズのラインにも力を入れ、ラグジュアリーブランドとして展開していきます。

主力商品であるダウンウェアでは、ケー・ツー(K2)、ヒマラヤ(HIMALAYA)、エべレスト(EVEREST)、マヤ(MAYA)、ライアン(RYAN)、クルーニー(CLUNY)、ブリク(BRIQUE)などの人気モデルを続々と発表します。

また、世界各国のブランドやデザイナーとのコラボレーションにも積極的で、バレンシアガ(BALENCIAGA)とのコラボモデルや、「トム・ブラウン」「アレッサンドラ・ファキネッテ」「三原康裕」「中村ヒロキ」「阿部千登勢」といったデザイナー達と、「モンクレール・グルノーブル」「モンクレール・ガム・ブルー」「モンクレール・ガムルージュ」「モンクレール Y」「モンクレール V」「モンクレール S 」などの新たなブランドラインを発表しています。

日本でも、有名俳優が CMでモンクレール(MONCLER)のダウンジャケットを着用していたことから、一気に知名度が上がりました。また、軽くて・薄くて・温かく・洗練されたシルエットから、当時としては珍しかった「ビジネスシーンにダウン」という新たなスタイルが日本では急速に浸透していきました。

現在では、タウンユース向けにニット製品・ パーカーやTシャツ・バッグ・アイウェアといったアイテムを発表し、ラグジュアリーブランドとしての側面がより一層強くなってきました。
とはいえ、創業以来モンクレール(MONCLER)は、最高の技術と品質でダウンウェア製品を提供し続け、ダウン業界の最高ブランドとして君臨しています。
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