ペアーシェイプダイヤモンドの選び方
最終更新日:2025/07/30


大嶋 雄介
2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。
◾️ 目次
ペアーシェイプダイヤモンドとは?
特徴と名称の由来
ペアーシェイプダイヤモンドは、その名のとおり洋梨(pear)のようなシルエットが特徴のカットスタイルです。涙の雫のようにも見えることから、別名「ティアドロップ」とも呼ばれています。シンプルでありながらも、どこか個性的な印象を与えることができるのが魅力です。
使用されるジュエリーと人気の理由
このカットはネックレスに使われることが多いですが、リングやティアラなどにもよく採用されています。特にティアラのセンターストーンとしては、その形状がより際立ち、きらめきが映えるデザインになります。大粒のペアーシェイプは世界中のオークションでも高く評価されており、サザビーズなどの国際的な競売で10カラット以上のものが取引されることもあります。
ペアーシェイプダイヤモンドの魅力
強い輝きと視認性
カットの完成度が高いペアーシェイプダイヤモンドは、遠目からでも輝きをしっかりと感じられるのが特徴です。光を受けたときに現れる「ディスパージョン(分散光)」が非常に美しく、10メートル先からでもその煌めきが視認できるほどです。
スタイルによって変わる印象
ネックレスとして着用すれば、上品で華やかな印象に。リングとして使用する場合は、細長い形状を生かすことで指先をスッキリと見せる効果も期待できます。
ペアーシェイプダイヤモンドの選び方

チェックすべき基本ポイント
購入を検討する際にまず確認すべきは以下の点です:
- 透明度(クラリティ)
- 輝き(ブリリアンス)
- 形状のバランス
- 光の反射具合(ファイア)
形状が左右対称か、丸みのある部分が滑らかか、先端がシャープすぎないかといった点にも注目しましょう。
実際に見て選ぶことの大切さ
写真だけでは判断が難しいため、実際に手に取って確認することが重要です。自然光や照明の下でダイヤモンドの輝きを比較し、角度を変えながらチェックしましょう。
購入時に気をつけたいポイント
完璧を求めすぎないこと
ペアーシェイプのダイヤモンドには自然由来の個性があります。インクルージョン(内包物)やわずかなカラートーンも、全体の美しさを損なわない限りは許容範囲と考えてよいでしょう。グレードにこだわりすぎると、理想の一石を見落としてしまう可能性もあります。
好みと直感も重視して
個々の美しさや形状の好みは人それぞれ異なります。「絶対にこうあるべき」と決めつけず、自分の感性にフィットするかどうかを重視しましょう。一目惚れするような出会いも、ダイヤモンド選びの醍醐味です。
まとめ
ペアーシェイプダイヤモンドは、そのユニークな形状と確かな輝きで、多くの人を魅了しています。選ぶ際には、透明度や輝きだけでなく、実際の印象や感性に合っているかどうかも重視することが大切です。個性と品格を併せ持つこのカットで、あなただけの特別な一石を見つけてください。