合成ダイヤモンドとは?
最終更新日:2025/07/18


大嶋 雄介
2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。
◾️ 目次
いま注目を集めている「合成ダイヤモンド」。工業用途では昔から知られていますが、近年はジュエリーとしての評価も高まっています。本記事では、合成ダイヤモンドの基礎知識から歴史、製造方法、そして将来性まで詳しく解説します。
合成ダイヤモンドとは?天然・模造との違い
天然・合成・模造の違いとは?
ダイヤモンドに見える石には大きく分けて次の3種類があります。
- 天然ダイヤモンド:地球内部で長い年月をかけて自然に生成
- 合成ダイヤモンド(人工ダイヤモンド):人工的に生成されたダイヤモンド
- 模造ダイヤモンド:ガラスやキュービックジルコニアなどダイヤに似せた人工石
合成ダイヤモンドは、天然と同じ化学組成・結晶構造・物理特性を持つ本物のダイヤモンドです。模造とは異なり、見た目も性質も天然とほぼ同じであるため「偽物」とは言えません。

合成ダイヤモンドの製造方法
高温高圧(HPHT)法
天然ダイヤモンドができる地中の高温高圧環境を再現し、炭素を結晶化させる方法。
化学気相蒸着(CVD)法
メタンガスなど炭素を含む気体を高温低圧環境で分解し、ダイヤモンドの種結晶上に炭素を蒸着させて結晶化する方法。
この2つの製法により、宝石品質の合成ダイヤモンドが作られています。技術の進化により、天然と見分けがつかない品質にまで向上しています。
合成ダイヤモンドの歴史
18世紀〜20世紀:合成への挑戦
- 18世紀末:ダイヤが炭素と判明し、世界中で合成研究が始まる
- 1879年:初の合成成功記録
- 1941年:GE社が本格的に研究開始(戦争で中断)
1950年代:本格的な合成ダイヤモンドの誕生
- 1955年:GE社が高温高圧法による合成に成功(工業用)
- 1953年:スウェーデンASEA社も成功
1970年代〜1980年代:宝石用への展開
- 1970年:GE社がファセットカット可能な品質に成功
- 1980年代:De Beersが高品質合成に成功
CVD法の確立
- 1968年:旧ソ連・イギリスの合同研究でCVD法の成功

合成ダイヤモンドの現在と将来性
技術と市場の進化
合成ダイヤモンドの品質は年々向上し、GIA(米国宝石学会)も「天然と見分けるのは容易ではない」と評価。
コストも天然の約半分まで抑えられ、生成には数百万年かかる天然に対し、わずか2週間程度で生産可能です。
合成ダイヤモンド市場の広がり
- 2018年:De Beersが「Lightbox」ブランドで市場参入
- レオナルド・ディカプリオも投資する「Diamond Foundry」
- 髪の毛や遺骨からダイヤを作る技術開発も進行中
天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドの違いは?
違いは希少性だけ。
今後は「希少性」を重視するか、「手軽さ・価格」を重視するか、消費者の価値観で選ぶ時代が訪れています。
まとめ
合成ダイヤモンドは、技術の進歩とともに天然と変わらぬ美しさを持つ存在になりました。
ジュエリー選びにおいても、希少性か手軽さかを見極め、自分に合ったダイヤモンド選びが求められる時代になったといえるでしょう。