ダイヤモンドの価値、どのように選べばいいのか

2015/06/26

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ダイヤモンドは永遠の憧れであり、プレゼントの定番と言えます。

しかし、市場に多くある分、どれを選んだらいいかは悩むところです。

ここでは、ダイヤモンドの価値や選び方についてご紹介しましょう。

ダイヤモンドの価値を見分けるには4C

ダイヤモンドの価値を総合的に判断する基準「4C」は、世界共通の認識となっています。

カラット、カラー、クラリティ、カットという4つのCで、グレード分けされます。

関連リンク:ダイヤモンドの4Cとは?

4Cについての知識を身につけると、自分の購入しようとしているダイヤモンドがどのくらいの価値があるかが分かるため、適正な価格が設定されているかが判断しやすくなるでしょう。

ダイヤモンドの資産としての価値

ダイヤモンドを資産として購入する人もいますが、ダイヤモンドは購入した価格以上で売れることはあまりありません。

特にアクセサリーの場合は、ダイヤモンド自体の価値だけで価格が決まるわけではありませんので、流行のデザインでなければ大きく価格が下がってしまうことも。

ただし、天然の大粒のダイヤモンドなど希少性の高いものは購入価格以上の値がつけられる場合もあります。

もし資産として購入を考えるのであれば、グレードの高いダイヤモンドを選ぶことをおすすめします。

ダイヤモンドアクセサリーの価値は、ダイヤモンドの価値+アルファ

ダイヤモンドの価値の基準は4Cであると言いましたが、それはあくまでダイヤモンド自体の価値です。

ダイヤモンドをアクセサリーとして考えた場合には、その他の条件も加味しなくてはなりません。

以下の点についてもチェックしましょう。

●ネックレスや指輪のアームの素材
●装飾
●ブランド

4Cにおけるダイヤモンドの価値がそれほど高くなくても、上記の条件を加味することで価格が大きく跳ね上がることもあります。

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どこが違う?どんな意味?鑑定書と鑑別書

宝石の付いたネックレスや指輪を購入すると、鑑定書や鑑別書がついてくることがあります。

この2つを同じものと思っている方が多いかと思いますが、実は全く異なるものなのです。

ここでは、その違いについてご紹介します。

鑑定書

ダイヤモンドの4Cのグレードを表示したものですので、ダイヤモンドのみに発行される書類です。

ダイヤモンド1粒に1枚の鑑定書を付けることになっているので、たくさんのダイヤモンドを使用しているアクセサリーの場合は、鑑定書をつけることはほとんどありません。

鑑別書

鑑別書は、全ての宝石に付けることができます。

その宝石のサイズ、重量、カット・研磨以外の人的手段、天然か合成かなどが示されます。

ダイヤモンドの鑑定機関

ダイヤモンドは宝石鑑定士が鑑定しますが、関連する国家資格はなく公的な機関もありません。

それをいいことに自分たちに都合の良い鑑定を行う機関もあるようです。

参考として、実績のある代表的な鑑定機関をご紹介しますので、覚えておきましょう。

GIA

米国宝石学会・GIAは、4Cを考案した機関で、もっとも権威のある宝石学の国際機関です。

GIAは教育なども手掛けており、国際的にも通用する宝石鑑定のスペシャリストを育成しています。

CGL

中央宝石研究所。

1970年に設立された日本国内最大の鑑定機関です。

日本の鑑定書の大部分を作成している機関です。

AGT

ジェムラボラトリー。

宝石学の教育も行っている機関です。

最先端の宝石識別機器などによる鑑定は絶大な信頼を得ており、カラーダイヤモンドにはこの機関の鑑定書を付けることが必須になっています。

ダイヤモンドの選び方に決まりはありませんが、ダイヤモンドの品質を偽って販売を行う悪質な業者も存在していますので、今回ご紹介したポイントを覚えておくと、ダイヤモンドの価値を正しく判断できる助けになると思います。