ダイヤモンドの価値、どのように選べばいいのか
最終更新日:2025/08/27


大嶋 雄介
2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」などに出演。
◾️ 目次
ダイヤモンドは永遠の憧れ
ダイヤモンドは古来より「永遠の愛の象徴」とされ、婚約指輪や特別なプレゼントの定番となっています。しかし、市場に数多くのダイヤモンドが流通しているため、どのように選べばよいのか悩む方も多いでしょう。ここでは、ダイヤモンドの価値を見極める基準や、選び方のポイントを詳しく解説します。
ダイヤモンドの価値を見分ける「4C」
4Cとは?
ダイヤモンドの価値を国際的に評価する基準として知られるのが「4C」です。これは Carat(カラット)・Color(カラー)・Clarity(クラリティ)・Cut(カット) の頭文字を取ったもので、世界共通の評価基準となっています。
- カラット(Carat):重さを表す単位。大きいほど希少価値が高い。
- カラー(Color):無色透明に近いほど高評価。
- クラリティ(Clarity):内包物やキズの少なさを示す。
- カット(Cut):輝きを最大限に引き出すためのカット技術。
4Cを知るメリット
4Cを理解することで、購入しようとするダイヤモンドの価値が適正かどうかを判断しやすくなります。特に価格交渉や複数商品を比較する際に大いに役立ちます。
ダイヤモンドの資産価値
ダイヤモンドは資産になるのか?
投資目的でダイヤモンドを購入する人もいますが、基本的に購入価格以上で売却できるケースは多くありません。特にアクセサリーの場合は、デザインの流行やブランド要素も価格に影響し、リセールバリューが下がることがあります。
資産価値が高いダイヤモンドの条件
- 天然の大粒ダイヤモンド
- 希少カラー(ブルー、ピンクなどのファンシーカラー)
- 高いグレードの4Cを持つ石
これらは資産性が比較的高く、購入価格を上回るケースもあります。資産として購入を検討するなら、信頼できる鑑定機関の評価書付きであることが必須です。
ジュエリーとしてのダイヤモンドの価値
ダイヤモンドの価格は「4C」だけでは決まりません。ジュエリーとしての付加価値も重要です。
価格に影響するポイント
- 素材:ネックレスやリングに使われるプラチナ・ゴールドなどの地金。
- デザイン・装飾:人気のデザインや複雑な加工があると価格が上がる。
- ブランド力:有名ブランドはプレミア価値がつく。
つまり、4Cが高くなくても、ブランドやデザイン性によって価格が大きく変動するのです。
鑑定書と鑑別書の違い
鑑定書(グレーディングレポート)
- ダイヤモンド専用
- 4Cの評価が記載される
- 1粒ごとに発行される
鑑別書(ジェム・レポート)
- すべての宝石に発行可能
- 天然か合成か、サイズや重量などを記載
- 装飾品に使われる複数の石にも対応
両者は混同されやすいですが、役割が異なるため購入時には確認が必要です。
信頼できるダイヤモンド鑑定機関
GIA(米国宝石学会)
4Cを考案した最も権威ある機関。国際的にも広く信頼されています。
CGL(中央宝石研究所)
日本最大の鑑定機関で、多くの国内鑑定書を発行。
AGTジェムラボラトリー
最先端の鑑定機器を使用。特にカラーダイヤモンドの鑑定に強みを持ちます。
ダイヤモンド選びのまとめ
ダイヤモンド選びに絶対的な正解はありませんが、
- 4Cの理解
- 資産性の有無
- アクセサリーとしての付加価値
- 信頼できる鑑定書の有無
これらを意識することで、価値を正しく判断でき、後悔しない選択につながります。
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