オーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)の代表モデル

2022/05/04

オーデマピゲの代表モデル-ロイヤルオーク
世界三大時計ブランドとして知られる、スイスの名門マニュファクチュール「オーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」。
その時計の数々はリセールバリュー(再販価値)が高く、投資対象としても注目されています。
今回はそんな「オーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」を代表するモデルの魅力を、それぞれ解説させていただきます。

ブランドを象徴するアイコンウォッチ「ロイヤルオーク」

オーデマピゲの代表モデル-ロイヤルオーク
世界三大時計ブランドとして、ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Constantin )、パテック・フィリップ(PATEK PHILIPPE)と並び称されている、スイスの名門マニュファクチュール(自社一貫製造する時計メーカー)「オーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)」。1875年の創業以来、140年以上にわたり一族経営を続ける稀有なブランドでもあります。創業者であるジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲの2人は、パーペチュルカレンダー・ムーンフェイズ・ミニッツリピーターなど複雑機構を搭載した高級時計を生み出しブランドの名声を上げていきますが、3代目の1970年代に入るとセイコー(SEIKO)によりクォーツ式腕時計が開発されたことで、多くの機械式時計メーカーやブランドが経営危機に瀕することになります。
そんな折に起死回生をかけて、1972年に発表された「ロイヤルオーク」は、後にラグジュアリースポーツウォッチの先駆けとして人気を博し、ブランドを象徴するアイコンウォッチとして世界中のコレクター達から羨望の的となります。当時、オーデマ・ピゲ最高経営責任者の1人であったジョルジュ・ゴレイが、後にパテック・フィリップ(PATEK PHILIPPE)の「ノーチラス」、ブルガリ(BVLGARI) の「ブルガリ ブルガリ」、カルティエ(Cartier) の「パシャ」などを手掛け、天才時計デザイナーとして知られることになるジェラルド・ジェンタに依頼し誕生しました。
「スポーティー・ラグジュアリー」といったコンセプトと、フリーハンドのスケッチにより一日でデザインを考えたと言われており、「鋼へのオマージュ」から高級腕時計としては世界初のスティールケースを採用、英国王室における伝説の樫の木がその名の由来となったイギリスの軍艦「ロイヤルオーク」の船窓をイメージしたステンレス製の八角形のベゼルと六角形のビス、ギヨシェ彫りが施されたタペストリー模様のダイヤル(文字盤)、ケースと一体型のブレスレットなどのデザインインパクトと、耐久性や防水性にも非常に優れた機能面から、これまでの常識をくつがえし時計の新たな境地を開拓しました。
また当時、直径39mmという時計のケースサイズとしては規格外の大きさであったため、初代ロイヤルオークは「ジャンボ」の愛称で親しまれました。
時代を経て、2005年ムーブメントCal.3120を搭載したリニューアルモデル「15300ST系」(ここではRef:リファレンスナンバーによる型番の系列により紹介)を発表し、2012年には同じムーブメント搭載した「15400ST系」を発表、2019年に現行モデルとなるムーブメントCal.4302を搭載した「15500ST系」を発表、一方で基幹モデル以外にも初代「ジャンボ」の復刻モデルとしてロイヤルオーク エクストラシン (15202ST系)や、ロイヤルオーク クロノグラフ(26331ST系・26315ST系)などの派生モデルも誕生しています。
昨今オーデマ・ピゲの「ロイヤルオーク」は、新品・中古問わず世界的に需要が高く、 特に中古市場において再販価格が高騰しており、投資の対象としても注目されています。また、ダイヤル(文字盤)のカラーによっても市場価格が左右され、基本展開されている青・銀・黒の3色で言えば、青文字盤の人気が高い傾向にあります。

よりスポーティでパワフルに進化させた名作「ロイヤルオーク オフショア」

オーデマピゲの代表モデル-ロイヤルオークオフショア
オーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)は、ロイヤルオークの発売で大成功を収めたあとも、更なる挑戦に挑みます。1993年に発表された「ロイヤルオーク オフショア」は、ロイヤルオークのデザインテイストを継承しながらも、クロノグラフ機能や耐磁防水性能を向上させるなど、よりスポーティでパワフルに進化させ重厚感を増したモデルとなっています。
ロイヤルオークとの見た目の大きな違いは一つにケースの大きさであり、初代ロイヤルオークが直径39mmに対し、オフショアは直径42mmまたは44mm(モデルによる)、さらにタペストリー模様のダイヤル(文字盤)も独自のデザイン「メガタペストリー」を採用し、ブレスレットもラバーベルトが主流となっています。
また「ロイヤルオーク オフショア」において双璧を成すモデルが、クロノグラフモデルである「ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ」と、ダイバーズウォッチ仕様の「ロイヤルオーク オフショア ダイバー」であり、ロイヤルオークに比べていずれも素材やカラーバリエーションが多いモデルとなります。
ちなみに、オフショアは発表当初は異端児扱いでしたが、現在ではロイヤルオークに並ぶブランドの顔として人気を博しています。

歴史へのオマージュ「ミレネリー」「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」「ジュール オーデマ」「エドワード ピゲ」

オーデマピゲの代表モデル-ロイヤルオークミレネリ
創業から140年以上の歴史を誇るオーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)にとって、受け継がれてきた技術や伝統に対する敬意の念も忘れていません。その表れが「ミレネリー」「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」「ジュール オーデマ」「エドワード ピゲ」といった、時代を経ても色褪せないタイムピースに受け継がれています。

ミレネリー

1995年発表の「ミレネリー」は、オーバル(楕円)シェイプのケースが特徴的で、ローマのコロッセオにインスパイアされデザインしたと言われています。自動巻きムーブメントCal.4101を搭載し、スケルトン仕様のダイヤル(文字盤)の美しさは、コンテンポラリーデザインと最高の技術を融合させた傑作として評価されています。

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ

2019年に発表された「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」は、クラシカルな意匠と機能美を兼ね備え、名前の「CODE 11.59」は「日付の変わる最後の1分間」と言った意味であり、マニュファクチュールに新たな歴史を刻むタイムピースとしての思いが込められたモデルと言えるでしょう。

ジュール オーデマ

創業者の1人ジュール=ルイ・オーデマの名を冠したモデル「ジュール オーデマ」。いくつもの複雑機構を開発した創業者へのオマージュから、超薄型ムーブメントと薄型ケースで設計されたドレスウォッチです。

エドワード ピゲ

創業者の1人エドワール(エドワード)=オーギュスト・ピゲの名を冠したモデル「エドワード ピゲ」。レクタンギュラー(長方形)のフェイスと文字盤が特徴的で、クラシカルなデザインが人気のコレクションです。

オーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)のタイムピースとは

オーデマピゲの代表モデル-ロイヤルオークバイオーデマ
スイスの機械式時計産業は、2度の世界大戦や世界恐慌、1970年代のクオーツショックを乗り越え、現在スマートウオッチの登場により、新たな試練に直面しています。
しかしオーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)は、時代の荒波へ果敢に挑戦し続けています。前述で紹介したモデル以外にも、最新のメカニクスを結集させた「ロイヤルオーク コンセプト」、レコードのリマスター版を模したデザインのクロノグラフ「リマスター01」、女性向けハイジュエリーモデルなど、時代を超越し世界中の人々を魅了し続ける時計を次々と生み出しています。2022年には初代ロイヤルオークの誕生から50周年を迎え、50周年モデルの発表や世界中でイベントも開催されています。
オーデマ・ピゲ(AUDEMARS PIGUET)のタイムピース、特にロイヤルオークは値崩れしにくく、リセールバリュー(再販価値)が高いことで知られています。つまり資産価値が高いということであり、これこそがデジタル時代に生き残っている成功の証と言えるでしょう。
オリヴィエ・オーデマ取締役会副会長曰く、デジタル社会の世の中でも「人間性や感情を大切にした時計作りを進めていきたい」と意気込みを語っています。

最後に、ロイヤルオークの基幹モデルは、2021年・2022年と定価を改定し値上げを敢行しています。この背景には、コロナショックによる不況が影響しているとも言われています。さらに日本においては、ウクライナ情勢等の地政学的リスクから円安が進んでおり、海外の高級時計相場の傾向も変わってきています。
資産価値という側面から考えると、売却をご検討の方は相場傾向によるタイミングを見極めることが肝要となるでしょう。

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