ブライトリング(BREITLING) パイロットウォッチの代表モデル”ナビタイマー”の魅力とは

2018/07/31

ブライトリング/ナビタイマー画像

ナビタイマーは1952年に世界初の「航空用回転計算尺をもつクロノグラフを搭載した腕時計」として発表されました。
回転計算尺は、ベゼルを回転する事やクロノグラフ機能を使用する事で乗除演算・速度・距離・所要時間・燃料計算ができます。
この機能のおかげでナビタイマーはパイロットを始めとするさまざまなプロフェッショナルの人々に愛されるようになります。
今回はそのようなナビタイマーの魅力についてお話していこうかと思います。

ナビタイマーの誕生

1952年に発表された「初代ナビタイマー」ですが、この時点でほぼ完成されたデザインはブライトリング(BREITLING)のアイコンウォッチとして60年以上愛されております。
初代モデルの特徴としては、当時はまだ自動巻き機構が発明されていなかった為に手巻き式クロノグラフを使用しております。またナビタイマーは腕に付ける計器として、国際パイロット協会公認のクロノグラフとして採用されていました。その為に12時直下にはAOPA(国際パイロット協会)のロゴでもあるウイングマークが掲げられております。
そしてビーズ装飾が施されたベゼルは、初代モデルだけの特徴の1つです。
なぜ初代モデルだけかというとビーズ装飾は、手袋をしたままベゼルを回す時に滑って使いずらかった為に以降のモデルでは廃止されたからです。残念ながら欠陥だったわけですね。
またこの年には民間ジェット旅客機のコメットが航行を開始し、本格的なジェット機時代が始まったと言えるでしょう。
その為にこのようなパイロットウォッチの製造は、必然だったのかもしれません。

ナビタイマー画像

ナビタイマーの歴史

初代ナビタイマーが発表されてからブライトリング(BREITLING)は現在までナビタイマーシリーズをたくさん製造しております。ここでは主なモデルを大まかな流れとともに紹介していきます。
1952年に初代ナビタイマーを発表してからマイナーチェンジをしていたナビタイマーですが、
10年後の1962年には文字盤表記が24時間になっている「コスモノート」が発表されます。24時間表記なのは、空ではなく宇宙での使用を想定されて作られているためです。実際にこのモデルは宇宙飛行士のスコット・カーペンター氏が着用してともに宇宙へと旅立ちました。
1969年には、初の自動巻きクロノグラフキャリバー11を搭載した「クロマチック」を発表しました。
このモデルの特徴としては、ケースの右側にあることの多いリューズが左側に配置されている事です。
1973年には、時計業界に衝撃をおこしたクオーツショックの影響からクオーツ式ムーブメントを搭載した「ナビタイマー クオーツ」が発表されました。特徴としては、時刻をレッドLEDを用いてデジタル表示にしている事です。このモデルはナビタイマーの中でも特に異質なモデルかもしれません。
1985年には初代ナビタイマーのデザインを再現したモデルとして「オールドナビタイマー」を発表しました。
このモデルは今後のナビタイマーシリーズの基軸となる名作モデルと言われています。
この頃からブランドロゴが現行の物と同じになります。
「オールドナビタイマー」は2003年にモデルチェンジをするまで長らくナビタイマーの顔として愛されていました。
2011年には、完全自社開発クロノグラフキャリバー01を搭載した新型ナビタイマーの「ナビタイマー01」が発表されました。
このモデルの特徴としては、日付調整を常時可能にするカレンダー機能を搭載している事です。(機械式時計は通常20時~4時の間に日付調整を行うと故障の原因になる)
2016年には、初代ナビタイマーのデザインを再現したモデルとして「ナビタイマー ヘリテージ」を発表しました。同じく初代ナビタイマーのデザインを再現したモデルの「オールドナビタイマー」と比べると、インダイヤルの色が文字盤と同色という点が違います。

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ナビタイマーの新作と今後

ブライトリング(BREITLING)は2017年夏に経営体制が大きく変わり、新しいCEOとしてIWCで長年指揮をしていたジョージ・カーン氏が就任しました。その変革の1歩目として発表された新作モデルが「ナビタイマー8」です。
ちなみに名称の中の”8″は、3代目であるウィリー・ブライトリングが軍民両用のコックピット計器やパイロットウォッチを製造するため1938年に設立したユイット・アビエーション部門(ユイットはフランス語で”8″を意味する)に由来していると言われています。
「ナビタイマー8」は今までのナビタイマーとは違い、伝統の回転計算尺がなかったり、クロノグラフ機能が無かったりと新生ブライトリング(BREITLING)に相応しいモデルとなっております。
しかし、名前の由来や今ままで使用していた完全自社製造の「キャリバー01」を使っていたりと伝統を引き継いでいる部分もしっかりとあります。
現時点では新しいモデルである「ナビタイマー8」には賛否両論がありますが、今後もナビタイマーを皮切りに様々なモデルにも変革が訪れるのではないかと言われています。
新体制になったブライトリング(BREITLING)やナビタイマーから目が離せなそうですね。

ブライトリング/ナビタイマー8画像

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