冬の定番カナダグース(CANADA GOOSE)ってどんなブランド?

2024/07/02

“世界一暖かい”と謳われるダウンジャケットが有名なカナダグース(CANADA GOOSE)。「メイド・イン・カナダ」にこだわり、高品質・高機能でありながらデザイン性にも優れたラインナップの数々は世界中の人々を虜にしています。今回はそんなブランドの歴史や特徴、人気モデルについて紹介させて頂きます。

カナダグース(CANADA GOOSE)の歴史

カエデの葉や北極圏をあしらったワッペン「アークティックディスク」が印象的な、“世界一暖かい”と称される機能的で耐久性に優れたダウンウェアを中心に展開する「カナダグース(CANADA GOOSE)」。「メイド・イン・カナダ」にこだわり、実用性の高いダウンウェアは探検隊やアルピニストなどプロの職業をはじめ、本国カナダでは親から子に受け継がれる一生モノとして愛用されています。今回はそんな世界中から注目を浴びるブランドの歴史や特徴、多岐にわたる人気モデルを解説します。
1957年、創業者サム・ティックによりスノーモービルのウェアやレインコートを手がけるカナダグース社の前身「Metro Sportswear Ltd.」がカナダ最大の都市トロントにて産声をあげます。1970年代に入ると、創業者の義理の息子デーヴィット・リースが入社し、大容量のダウンも充填できるダウン充填機を開発するなど目覚ましい発展を遂げ、後にカナダグースとなるブランド「スノーグース」を立ち上げます。1980年代には、極寒地で活動する人々からデータを集計し、そのニーズを反映させ開発した“ビッグ・レッド”の愛称で今も親しまれている「エクスペディション パーカ」が誕生。また同社が開発したダウンジャケットで、カナダ人初のエベレスト登頂も達成し、プロフェッショナル達を中心に名声を高めました。
1997年デーヴィットの息子であるダニー・リースが入社し、2001年にカナダグースの社長兼CEOに就任すると、ブランドは大きく成長し「メイド・イン・カナダ」にこだわることを宣言します。2004年にはデイ・アフター・トゥモローやナショナル・トレジャーといったハリウッドの大作映画にも登場し、人気に拍車がかかります。2010年代に入るとカナダ国内に製造工場を増設。2014年にはトロントにグローバル本社を正式に開設させ、2016年カナダグース初の旗艦店をトロントとニューヨークに、2017年には日本初の旗艦店がそれぞれオープンしました。
2024年、ブランド初のクリエイティブディレクターにハイダー・アッカーマンが就任するなど、デザイン性にも優れたタウンユース向けのラインナップも展開しています。
また2000年以降、カナダにゆかりのある様々な団体や人物たちとパートナー契約を締結しその活動を支援しており、環境問題など積極的に慈善活動にも取り組んでいます。小さな倉庫から始まったカナダグース(CANADA GOOSE)は、近年ハイブランドとのコラボレーションウェアを発表するなど、アウトドアブランドとしてはもちろんのことファッションブランドとして不動の地位も確立しました。

カナダグース(CANADA GOOSE)の特徴

なぜ、カナダグース(CANADA GOOSE)の代名詞であるダウンウェアが、高額にも関わらず世界中から人気を集め支持されるのか。そこには軽さ・シルエット・デザイン等を重視したヨーロッパ系ブランドとは一線を画し、過酷な環境でも耐えうる機能面や素材の品質、時代に左右されないデザイン性などが本物志向の方を中心に人気が広がったからだと言われております。
その特徴として同社の多くのダウンウェアに採用される素材には、カナダ・アルバータ州産の最高品質のダックダウン、長年の研究で独自に開発した高機能生地「アークティックテック(ARCTIC TECH)」があり、この生地は耐久性・防風性・保温性・撥水性などを兼ね備えた20世紀最強の素材と言われています。そのほかに、以前は氷点下の過酷な環境でも凍らないコヨーテのファーを採用していましたが、環境保護の観点から2022年に使用は中止となっています。
またダウンウェアの機能面として、様々な寒さにも耐えられる“世界一暖かい”と言われる防寒性が挙げられ、温度体感指数といった5段階の耐寒基準を設定し、5°C~−5°Cまで対応する仕様から、−30°C以下の極寒地でも着用できる仕様まで展開しています。
デザイン面においては従来のダウンウェアには機能や性能を重視していたためお洒落には程遠く、そこに着目した結果タウンユース仕様を想定し、流行に左右されないシンプルでスタイリッシュなデザインに仕上げたことが、昨今の人気や魅力に繋がっている所以と言えます。
近年、カナダグース(CANADA GOOSE)のアイテムは世界中で需要が高まっており、資源が限られたなか品質を維持し「メイド・イン・カナダ」にこだわりながら供給量を増やすことには限りがあるため、人気モデルなどを中心に在庫切れも多くその希少性に注目が集まっています。

カナダグース(CANADA GOOSE)の人気モデル

カナダグース(CANADA GOOSE)のダウンウェアは、メンズ・ウィメンズ・キッズをベースに人気ラインを中心にユニセックスモデルも展開しています。また本格的なアウトドアから普段使いまで、パーカ(ダウンジャケット)・ボンバー・パッファージャケット・ライトウェイトダウンジャケット・ベストと大きく5つの仕様にカテゴライズされています。
通称・赤ワッペンで親しまれるブランドのアイコン「アークティックディスク」は赤・青・白の刺繍でデザインされたワッペンですが、これに対し黒ワッペンと呼ばれるモノクロでデザインされた「ブラックディスク」をあしらったコレクション「ブラックレーベル」は、都市部でのアクティビティなどタウンユース向けのコレクションとして近年人気を博しています。
ここからはカナダグース(CANADA GOOSE)の多彩なモデルの中から、人気モデルの一部を紹介させて頂きます。

ジャスパーパーカ

極寒地対応の仕様など日本国内で着るには暑く、サイズも大きいためオーバースペックだったダウンジャケットを、本国カナダに掛け合いダウン量を減らし身幅も細くした日本仕様のモデルです。アジアを中心に販売数が増え、日本においては不動の人気を誇るモデルです。

シャトーパーカ

過酷な環境下や寒冷地に対応した世界的人気のシャトー。高機能生地のアークティックテックを採用しマットな質感が特徴のベストセラーモデルです。前述の「ジャスパー」は、このシャトーを日本人向けに改良したモデルとなります。

エクスペディションパーカ

ブランドの原点であり“ビッグ・レッド”の愛称で親しまれる定番モデル。1980年代に極寒地で活動する人々からデータを集計し設計され、南極の研究施設で働く研究者の為に作られているため、いかなる自然環境の中でも比類のないパフォーマンスを発揮するモデルとして知られています。

カムループス

軍隊のジャケットをベースに設計されたシリーズで、日本人向け仕様のため2015年廃盤になったにも関わらず、今も中古市場で人気のモデルです。後継モデルとして「メイトランドパーカ」が展開されていますが、こちらはカナダ規格のモデルとなります。

ウィンダムパーカ

スリムなシルエットと短めの丈が印象的な現代的デザインのモデル。シンプルに着こなしたい方などデイリーユースにぴったりの仕様のため、ブランドでも人気を誇るシリーズです。

マクミランパーカ

タウンユース用に設計されたヒップレングスが特徴の日本発の世界規格モデルです。全体がキルティング仕様となっており、日常のコーディネートに馴染みやすくスッキリとしたデザインです。

シタデルパーカ

前述の「エクスペディションパーカ」を日本仕様に改良したモデルです。ディテールはそのままに、極寒地に対応した本格仕様から日本の気候に適した仕様に変更されております。

ラッセルパーカ

動きやすい短い着丈の人気モデル。ミリタリーなデザインで日本規格のショートレングスが特徴です。

ラングフォードパーカ

現代的なスリムなシルエットで着丈を長めに設定し「シャトーパーカ」に似たスタイリッシュなデザインが特徴のモデル。フードは取り外しが可能です。

カーソンパーカ

こちらも「シャトーパーカ」から着想しデザインされたモデルで、キルティング仕様の都会的な印象が人気のシリーズです。

エモリーパーカ

キルティング仕様で長めの丈が特徴のダウンジャケット。男女問わずお洒落に着こなせることから、発売以来人気のロング丈モデルです。

ロッジフーディー

旅行など持ち運びに便利なコンパクトに収納できるパッカブル仕様のアイテムで、映画「007」にも登場し人気を集めたモデルです。

ガーソンベスト

ギャルソンベスト(GARSON VEST)とも呼ばれるダウンベスト。シンプルなデザインから流行に左右されず長く使える人気モデルです。

フリースタイルベスト

ベストでありながら高い防寒性能を発揮し、様々なコーディネイトが楽しめることから名付けられたブランドを代表する傑作モデルです。

チリワックボンバー

カナダの辺境を飛びまわるパイロットに敬意を払いデザインされたブランド定番のボンバージャケット。日本人向けにアレンジした限定ウィメンズモデル「ラブラドールボンバー」も人気です。

マクリーンジャケット

日本の気候に合わせて設計された軽量ライナージャケットで、リサイクル素材を使用したお洒落でモダンなデザインです。

そのほかにもウィメンズモデル「チェルシーパーカ」「マッケンジーパーカ」などが有名で、ここでは紹介し切れない多岐に渡る名作ダウンウェアを輩出しております。
最後に、カナダグース(CANADA GOOSE)のダウンウェアが世界中で支持される理由は、タフで頑丈なうえに街で着るにはややオーバースペックな高い機能性に尽きると思っています。そのことが「信頼=ブランド力」となり”一生モノ”のアイテムとして中古市場をも賑わしているからです。