女性憧れのブランド「マックスマーラ(Max Mara)」
2024/05/07
世界中の女性が憧れるブランドとして知られる「マックスマーラ(Max Mara)」。そのアイテムの数々は流行に左右されることなく、時代を超えて愛され続けています。今回はそんなブランドの歴史やラインナップ、著名人をも魅了するその魅力について解説させていただきます。
マックスマーラ(Max Mara)の歴史
世界中の女性達が“いつか購入したい”と憧れるタイムレスで上質なコートが有名なイタリアのラグジュアリーブランドであり、複数のブランド・ラインを展開し世界100国以上で店舗を構えるグループ企業「マックスマーラ(Max Mara)」。女性のエンパワーメント(力や権限を与えること・自信を与えること)の象徴として知られるブランドの歴史や魅力、世界のセレブリティや著名人をも魅了するラインやアイテムについてご紹介いたします。
創業者のアキーレ・マラモッティは、異色の経歴の持ち主で40代まで弁護士として活躍したのちに、オーダーメイドの高級婦人服店を営む曾祖母マリナ・リナルディと、服飾学校を経営する母ジュリア・フォンタネージ・マラモッティの意志を継ぎ、1951年に「リアルな女性のためのリアルな服」「女性による女性のためのファッション」といった考えのもと、北イタリアのレッジョ・エミリアで「マックスマーラ(Max Mara)」を創業します。ブランド名の由来は彼の幼少時のニックネームであり、最大・無限大・最大限を意味する“Max”とファミリーネームの“Maramotti”を掛け合わせた造語と言われています。
創業当時のイタリアでは、職人が丁寧に仕上げたオートクチュール(高級仕立て服)が全盛で、身体になじみ着る人の個性が引き出されるプレタポルテ(高級既製服)の量産をスタートさせるため、1959年にそのための工場を設立しました。そして、オートクチュールとプレタポルテの狭間を埋める革新的なプロセスに成功し、瞬く間に女性たちの支持を得ることになります。
その後、1969年「スポーツマックス(SPORTMAX)」、1980年「マリナ リナルディ(MARINA RINALDI)」、1983年「ウィークエンド マックスマーラ(WEEKEND Max Mara)」、1986年「マックス アンド コー(MAX&Co.)』、2008年「マックスマーラ ザ キューブ(Max Mara The Cube)」など数々のブランド・ラインを展開します。
また今もブランドの核であるコートには、アイコン的存在の「101801」が1981年に誕生し飛躍の転機となり、「マニュエラ」「リュドミラ」といったアイコンコートを次々と発表し、2013年にはニューアイコン「テディベア コート」が人気を博し、世界中の女性達から注目を浴びます。
これまで起用してきたデザイナーも、カール・ラガーフェルド、ドメニコ・ドルチェ、ステファノ・ガッバーナ、ギー・ポーラン、フランコ・モスキーノなど錚々たるメンバーでしたが、“あくまでもブランドが主役”といった理念のもと、有名デザイナーの名前を公表せずブランド名にこだわり、強く洗練された女性像を追い求めブランディング展開していきます。
「マックスマーラ(Max Mara)」のアイテムには著名人の愛用者も多く、イギリスのキャサリン妃は様々なアイコンコートを公務・プライベートを問わず着こなし、ハリウッド女優ジュリア・ロバーツはテディベア コートを愛用。また、アメリカの下院議員であり初の女性下院議長となったナンシー・ペロシ議員は、バラク・オバマ大統領の就任式やドナルド・トランプ大統領との会談の時などに、マックスマーラのコートを着用していることは有名です。
このように女性の勝負服として、エンパワーメントの象徴として、選ばれてきたマックスマーラ(Max Mara)は女性の羨望の的として地位を確立したのです。
マックスマーラ(Max Mara)の魅力とブランド・ライン
創業時から続く“着る女性が主人公である”といったブランド哲学のもと、年齢や体型を問わず流行にも左右されることなく時代を超えたデザインを提案する「マックスマーラ(Max Mara)」。自立した女性のライフスタイルを後押しする魅力的なアイテムは、世界中の女性たちを虜にしています。
また最高品質の素材と丁寧な縫製や仕上げ、豊富なサイズバリエーション、シーンやスタイルを問わずカジュアルからモードまで幅広く着こなせるアイテムの数々は、一生モノとも言われ長く愛用でき、袖を通せばモチベーションアップすることは間違いありません。トレンドに流されず控えめながらも上質なファッションを約束してくれ、素晴らしいキャリアを築く現代の女性たちの変化に寄り添った考え方こそ、マックスマーラ(Max Mara)最大の魅力と言えるでしょう。
また「マックスマーラ(Max Mara)」は、現在まで創業者の哲学を継承した多彩な派生ラインを展開しており、ここでは代表的なブランド・ラインを紹介させていただきます。
マックスマーラ(Max Mara)
ブランドのファーストラインであり、通称「白タグ」でも知られ、最高品質の素材を使いアイコン的なコレクションを展開。ミラノコレクションにおいてもトップクラスの注目を浴びるイタリアを代表するブランドラインです。
スポーツマックス(SPORTMAX)
流行を取り入れた個性的な表現をしたい女性のために、1969年にスタートしたセカンドラインで、カジュアルに着こなせるアイテムを豊富に展開しています。
エス マックスマーラ('S Max Mara)
“DESIGN FOR EASY LIVING”がコンセプトで、高品質な素材を使用し都会的でありながらもシンプルなデザインが特徴で、仕事やプライベートを問わずリラックスしながらお洒落を楽しめるアイテムが豊富な人気のカジュアルラインです。
マリナ リナルディ(MARINA RINALDI)
創業者アキーレ・マラモッティの曾祖母であるマリナ・リナルディの名にちなんで1980年にスタートしたラインで、独自のカッティングで仕上げる着心地のよさとシルエットが多くの女性に支持されています。
ウィークエンド マックスマーラ(WEEKEND Max Mara)
“リュクス感のあるリアルクローズ”がコンセプトの1983年にスタートしたブランド・ライン。名前の通り週末のライフスタイルを意識し、デザインや価格帯もカジュアル感を提案しており、服以外にもシューズ・バッグ・アクセサリーなど幅広く展開しています。
マックス アンド コー(MAX&Co.)
“現代の女性のためのワードローブ”がコンセプトの1986年にスタートしたブランド・ライン。カラフルで個性的なフェミニンスタイルが人気のブランドコレクションです。
マックスマーラ ステュディオ(Max Mara STUDIO)
通称「赤タグ」でも知られ、現代的なカラー・シルエットとマックスマーラの雰囲気を継承したフェミニンライン。イギリスのキャサリン妃が着用していることでも注目され、自立した女性のライフスタイルを提案しています。
マックスマーラ ザ キューブ(Max Mara The Cube)
ダウンジャケットを中心に展開する2008年にスタートしたラインです。
そのほかにも結婚式やレジャーなどシーンに特化したコレクション等、豊富なブランド・ラインが存在します。
マックスマーラ(Max Mara)のアイコンアイテム
「マックスマーラ(Max Mara)」を象徴するアイコンアイテムといえば、名作揃いのアイコニックなコートの数々です。誕生してからデザイン変更がされていないものが多く、流行に左右されないタイムレスで洗練されたディテールが特徴で、多少高価ではありますが“いつか購入したい”と憧れる一生モノのご褒美コートとして知られています。またマックスマーラ(Max Mara)のコートといえばキャメル色が、ブランドを印象付けるカラーとして根強い人気を誇っています。ここからがブランドの歴史を語る上で欠かせない4つのアイコンコートを紹介します。
伝説的なアイコンコート「101801」
ブランドの象徴として知られ、「マックスマーラ=キャメル色」を印象付けた伝説のコート「101801」。フランス人デザイナーアンヌ・マリー・ベレッタが手がけ1981年に発表された最高級ウール・カシミア製のコートは、瞬く間に世界中のセレブリティや著名人たちの間で人気となり、多くの女性達から羨望の的となります。スーツやドレス、デニムやカジュアルスタイルまで何でも合わせられ、大人の女性たちのワードローブに欠かせないマスターピースとして今も絶大な人気を誇ります。
ラップコートのロングセラー「マニュエラ」
1998年発表の「マニュエラ」は、別名“女優コート”とも称される洗練された気品溢れるシルエットとキャメルの質感が特徴で、独特のステッチと体に巻き付けるようにして着るラップコートデザインを採用しています。最高級のピュアキャメルヘアは美しく、着る人の個性が引き立つロングセラーアイテムです。
ラグジュアリーなアイコンコート「リュドミラ」
最高級のカシミア使用し、丁寧にダブルフェイスで仕立てたマニュエラと同様にラップコートデザインの「「リュドミラ」。軽い着心地と光沢のある質感がラグジュアリーな雰囲気を醸し出す名品です。
一世を風靡したニューアイコン「テディベア コート」
クマのぬいぐるみ・テディベアのようなモコモコの愛らしいキャメルのエコファーが特徴のコートで、ゴージャスで可愛らしい見た目と軽くて暖かいことから、2013年の発表とともに瞬く間に世界中の女性を魅了した大人気の「テディベア コート」。上質なアルパカ・ヴァージンウール・シルクを贅沢に使用しており、遊び心と洗練されたデザインが魅力のブランドのニューアイコンです。
そのほかにも、ウィークエンド マックスマーラ(WEEKEND Max Mara)のアイコンバック「パスティチーノ」をはじめ、ワンピース・ジャケット・ニットアイテムなど、世界中の女性に愛され続ける名品を数々排出しております。
最後に「マックスマーラ(Max Mara)」は、最高級の素材と研ぎ澄まされたデザインで決して古くならない3世代でも着こなせるようなタイムレスなアイテムを多く提供する数少ない稀有なブランドです。また創業当時からの理念は、注目の若手女優に向けた賞の設立、若手女性芸術家の支援など形を変えながら時代を超え常にアップデートしており、世界中で活躍する女性たちの“憧れの存在”としていつも寄り添っています。