カットの種類宝石のカットの種類とは?ファセット・カボション・ミックスカットを徹底解説カットの種類
最終更新日:2025/12/19

大嶋 雄介
2010年にゴールドプラザに入社し、千葉店の店長として3年間で月間売上の最高記録を達成。鑑定士としてのキャリアをしっかりと積み上げました。その後、集客の戦略構想やSNSを活用したPR活動をしながら、リサイクル業界への深い理解と経験を積みました。現在は貴金属の換金業務に従事し、金融相場や市場動向の分析を通して緻密な専門知識を深化させています。BSテレ東「なないろ日和」や日本テレビ「ニュースゼロ」などに出演。
◾️ 目次
宝石の美しさは色・透明度・光沢といった「生まれ持った性質」によるものが大きい一方で、人の技術によって大きく価値を左右できる要素が存在します。それが「カット」です。本記事では、宝石のカットの基本から代表的な種類、それぞれの特徴や適した宝石までを詳しく解説します。
宝石のカットとは何か
宝石の色や透明度は天然の要素ですが、カットは宝石の屈折率・反射率・耐久性を計算し、人の手によって施される技術です。原石の段階では眠っている輝きを最大限に引き出すため、熟練した職人の判断と技術が求められます。
カットは唯一、宝石の価値を人為的に変えられる要素
宝石の評価において、カットは
- 輝きの強さ
- 色の見え方
- ジュエリーとしての完成度
に大きく影響します。同じ品質の原石であっても、カット次第で見た目の美しさや市場価値が大きく変わるため、カットは宝石の魅力を決定づける重要な要素といえるでしょう。
宝石カットの代表的な種類
宝石のカットにはさまざまな種類がありますが、基本となるのは次の3つです。
- ファセットカット
- カボションカット
- ミックスカット
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
ファセットカットとは
ファセットカットの特徴
ファセットカットとは、宝石の表面に**多数の平らな面(ファセット)**を施すカット方法です。主に透明度の高い宝石に用いられ、光を内部で反射・屈折させることで強い輝きを生み出します。
光学設計に基づいたカット
ファセットカットは、
- 光の屈折率
- 反射角度
- 宝石内部での光の動き
を計算して設計されます。そのため、宝石の種類ごとに理想的なプロポーションが存在し、内部から光が溢れるような輝きを実現します。
ファセットカットの代表例
- ラウンドブリリアントカット
- プリンセスカット
- エメラルドカット
- オーバルカット
- ペアシェイプカット
これらはいずれも、宝石の透明感と輝きを最大限に引き出すことを目的としています。
カボションカットとは
カボションカットの語源と形状
「カボション(Cabochon)」とは、フランス語で**禿頭(とくとう)**を意味します。その名の通り、表面が滑らかなドーム状になっているのが特徴です。
色や質感を楽しむカット
カボションカットは、内部からの煌めきよりも、
- 宝石本来の色合い
- 表面のツヤ
- 模様や光の効果
を美しく見せるためのカットです。
カボションカットが使われる宝石
- オパール
- 翡翠(ヒスイ)
- トルコ石
- ムーンストーン
- ラピスラズリ
不透明〜半透明の宝石や、遊色効果・キャッツアイ効果を持つ宝石に多く用いられます。
ミックスカットとは
ファセットとカボションの融合
ミックスカットは、ファセットカットとカボションカットを組み合わせたカットです。一般的には、
- 上部:カボションカット
- 下部:ファセットカット
という構成が多く見られます。
表情豊かな仕上がりが魅力
ミックスカットは、
- 柔らかな丸み
- 内部からの輝き
を同時に楽しめるため、デザイン性の高いジュエリーに多く採用されます。宝石の個性に合わせて自由度の高い表現が可能なのも特徴です。

宝石の種類と相性の良いカット
ダイヤモンドに最適なカット
ダイヤモンドには、ファセットカットの中でもラウンドブリリアントカットが最も多く施されます。これはダイヤモンド特有の高い屈折率を最大限に活かすために考案された、究極のカットともいわれています。
硬度が低い宝石に適したカット
硬度が低い宝石は、角が欠けやすいため、鋭角なファセットを持つカットには不向きです。そのため、
- 衝撃に強い
- 欠けにくい
という理由から、丸みを帯びたカボションカットが選ばれることが多くなります。
まとめ|カットを知ることで宝石選びはもっと楽しくなる
宝石のカットは、見た目の美しさだけでなく、耐久性や価値にも影響する重要な要素です。
- 輝きを重視するならファセットカット
- 色や質感を楽しむならカボションカット
- 個性を求めるならミックスカット
それぞれの特徴を理解することで、自分に合った宝石選びがより楽しく、納得のいくものになるでしょう。



