日本発の世界的ブランド「コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)」

2022/09/02

「黒の衝撃 」「ぼろルック」「こぶドレス」など、既成概念にとらわれず独自のクリエイションで、世界中から高い評価を受けている日本発のブランド「コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)」。今回はそんなブランドの歴史と代表的なラインを解説させていただきます。
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反骨のデザイナーとブランドの生い立ち

「コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)」といえば、三宅一生の 「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE )」、山本耀司の 「ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」と並び、世界的な知名度を誇る日本発のプレタポルテ(高級既製服)ブランドです。また日本においては“ギャルソン”の愛称で親しまれており、創業から50年以上経てもなお、国内外問わずその人気は衰えません。
そんな「コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)」を、1代で従業員1000人以上のブランド(企業)に築き上げた人物こそ、創業者であり、デザイナー兼社長(CEO)の川久保玲(かわくぼ れい)です。
川久保といえば「既成概念に挑む反骨精神」の信念をもとに、お馴染みの黒革のライダースを身にまとった姿が有名な女性デザイナーですが、ブランドの歴史もまた反骨精神を原動力に切り拓いてきた、と言っても過言ではありません。
川久保玲は、1942年東京に3兄弟の長女(唯一の女の子)として誕生し、慶應義塾大学にて美術史学を専攻、卒業後には株式会社旭化成に入社し宣伝部に配属されます。しかし入社3年で退職し、フリーランスのスタイリストとして活動を始めます。服を作るキッカケなったのが、スタイリストとしてイメージした服が見つからなかったためだそうで、服飾に関わる技術や知識は全て独学で身につけたそうです。その後、1969年にブランド「コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)」を立ち上げます。ブランド名はフランス語で「少年のように」の意味で、1973年には株式会社コムデギャルソンとして法人化、1975年に「東京コレクション」で初めてコレクションデビューを飾ります。日本で成功をおさめると、同じ大学の山本耀司と共にフランス・パリに渡り、1982年3回目の参加となるにパリコレクションにおいて、凝り固まった価値観への反骨精神から全身黒でデザインされた服や穴の開いたニットなどを発表し、世界のモード界に衝撃を与えました。この出来事は、当時のヨーロッパの美意識を覆したことで賛否両論はあったものの、 ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)と共に「黒の衝撃」と呼ばれました。そして日本においても、「カラス族」や「ぼろルック」として大きなムーブメントを起こします。ギャルソンといえば「黒」というイメージはこれらの出来事が色濃く影響しているのでしょう。
その後も、男性服から「男らしさ」を取り除いたデザイン、通称「こぶドレス」と呼ばれる一般的に「美しい形」とは全く異なるシルエットのドレス、「服を作らない」というコンセプトなど、斬新なアイデアやテーマで世界のモード界を席巻します。
そして、その人気や功績から2012年には、ファッション界のオスカー賞とも言われるアメリカ・CFDAファッションアワード国際賞を受賞、2017年にニューヨーク・メトロポリタン美術館で展覧会が開催され、存命のデザイナーで開催されたのは、「モードの帝王」と称えられた イヴ・サンローラン (YVES SAINT LAURENT) に次いで2人目の快挙となります。
また、マルタン・マルジェラやジョン・ガリアーノといった世界的なデザイナーたちも、川久保玲に影響を受けています。
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コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)の代表的なライン

現在「コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)」には、ブランドを担う4名(川久保玲、渡辺淳弥、栗原たお、二宮啓)のデザイナーを中心に、数多くのラインを展開しています。展開するラインには、それぞれ独自の世界観が存在し、流動的なブランディングを実践しています。ここで数多あるラインの中から、代表的なものを紹介させていただきます。

コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)

1969年からスタートしたブランドを代表するウィメンズラインです。デザイナーは川久保玲。

コム デ ギャルソン・オム(COMME des GARÇONS HOMME)

1978年スタートのメンズラインで、通称は「オム」。初代デザイナー川久保玲、現在は副社長の渡辺淳弥が担当。

コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME des GARÇONS HOMME PLUS)

1984年にスタートし、フランス語で最上を意味する「プリュス」と名付けられた通り、メンズのハイエンドラインで、通称「プリュス」。デザイナーは川久保玲。

コム デ ギャルソン・オム ドゥ(COMME des GARÇONS HOMME DEUX)

1987年スタートのビジネスライン。デザイナーは川久保玲。

コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARÇONS SHIRT)

1988年にスタートしたシャツ専門ライン。デザイナーは川久保玲。

コム デ ギャルソン・コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS COMME des GARÇONS)

1993年スタートした、ブランドのベーシックスタイルを提案するウィメンズラインで、通称「コムコム」。デザイナーは川久保玲。

コム デ ギャルソン・パルファム(COMME des GARÇONS parfums)

1994年にスタートの香水を中心に扱うライン。コンセプトはアンチパヒュームで、対象はユニセックス。「ワンダーウッド」がその代表作。デザイナーは川久保玲。

ウォレット・コム デ ギャルソン(Wallet COMME des GARÇONS)

1994年 スタートの財布等の革小物ライン。多くのラグジュアリーブランドと同じスペイン製の高級皮革を使用している。デザイナーは川久保玲。

プレイ・コム デ ギャルソン(PLAY COMME des GARÇONS)

2002年スタートのブランド唯一のキャラクターラインで、通称「プレイ」。ポーランドのグラフィックデザイナーが手がけたハートのワンポイントが有名なユニセックスラインで、「デザインしないこと」がコンセプト。デザイナーは川久保玲。

ブラック・コム デ ギャルソン(BLACK COMME des GARÇONS)

2008年のリーマンショックを受けてスタートしたエマージェンシーラインで、通称「ブラック」。名前の通り、黒のアイテムを主体に展開し、対象はユニセックス。デザイナーは川久保玲。

ノワール・ケイ・ニノミヤ(noir kei ninomiya)

2012年スタートですが、その前身は「コムデギャルソン・ノアール(COMME des GARÇONS noir)」。フランス語で黒を意味する「ノワール」の名を冠した通り、黒を基調としたウィメンズライン。デザイナーは二宮啓。

ジュンヤ ワタナべ(JUNYA WATANABE)

その前身は1992年スタートのジュンヤワタナべ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)で、2021年に名称を変更。ロエベ(LOEWE)やモンクレール(Moncler)とのコラボが有名なブランドを代表するウィメンズライン。デザイナーは渡辺淳弥。

ジュンヤ ワタナべ マン(JUNYA WATANABE MAN)

その前身は2001年スタートのジュンヤワタナべ・コム デ ギャルソン マン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS MAN)で、2021年に名称を変更。副社長である渡辺淳弥が手がけるメンズラインで、通称「ジュンヤマン」。デザイナーは渡辺淳弥。

タオ(tao)

その前身は1981年スタートのトリコ・コム デ ギャルソン(tricot COMME des GARÇONS)で、フランス語で「ニット」等を意味する「トリコ」の名の通り、ニットを中心としたウィメンズライン。2002年より栗原たおが担当したことで、名称を変更。初代デザイナー川久保玲、渡辺淳弥(1987〜)、栗原たお(2002年〜)。

そのほかにもここで紹介出来ていない人気ラインが多数存在します。また「コム・デ・ギャルソン(COMME des GARÇONS)」は、早い時期から様々な分野とコラボレーションしていることが有名で、アーティストで言えば、ザ・ビートルズ(The Beatles)やザ・ローリング ストーンズ(The Rolling Stones)、キャラクターですと、ピンクパンサー やディズニーキャラクター、おそ松くん 、スター・ウォーズ など多岐に渡ります。そのほかに同業種ブランドですと、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton) 、エルメス(HERMÈS) 、グッチ(GUCCI) 、ミキモト(MIKIMOTO)などが有名です。

最後に、コロナ禍において川久保玲は「こういうときだからこそ、何か新しいことに向かって進まなければいけないのではないか」と説いています。創業から揺るがない「反骨精神」をエネルギーに、ジェンダーレス・多様性の世の中で流されることなく挑み続ける姿勢が、国内外の人々から共感を得て魅了される所以であると言えるでしょう。

Written by 上田勝太

上田 勝太

ゴールドプラザ 主任鑑定士
1985年生まれ 鑑定士歴15年
月次の最高買取金額10億円 各ニュースに出演

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