エメラルドのインクルージョンについて

2015/10/31

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同じエメラルドの原石といっても産地によってインクルージョン(内包物)が異なります。

このインクルージョンは産地を明らかにするための重要な情報とされており、特に高品質なものほどインクルージョンから産地を特定できる確率が高いそうです。

そこでインクルージョンとはどんなものなのか、またエメラルドのインクルージョンは、産地によってどのような違いがあるのかについてご紹介します。

エメラルドのインクルージョンの産地ごとの特徴

インクルージョンは遥か何億年も前、原石が生成される際の環境に左右されます。

その土地ごとにインクルージョンの特徴が異なるため、産地を特定する材料としてとても有効です。

ここでは、エメラルドにはどんなインクルージョンがあるのか、主な産地ごとにご紹介します。

コロンビア産

全てというわけではありませんが、コロンビア産のエメラルドによく見られるのが「三相含有物」。

立方体の形をした固体と液体、気体がエメラルドの中に内包されているというものです。

このインクルージョンがあるエメラルドは、天然のコロンビア産エメラルドである証として知られています。

全く違う産地だと言われていたものが、このインクルージョンによってコロンビア産のエメラルドだと判明した、過去にはそんな例もあったほど顕著な特徴です。

ザンビア産

ザンビア産のエメラルドは、鉱山によってそれぞれ異なるインクルージョンが見られますが、中でも最も多く見られるのが「バイオタイトインクルージョン」で、黒雲母(くろうんも)という鉱物が内包されているものです。

これは必ずしもザンビア産という証明になるわけではありませんが、産地を特定する一つの材料にはなります。

ジンバブエ産

ジンバブエ産エメラルドのインクルージョンは、「トレモライト」が特徴です。

これは繊維状の結晶で、長い針のようなものが交差しながら、また曲がったりしながら密集するような状態になっています。

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インクルージョンは個性的な魅力になる

宝石というのは内包物が無いものの方が美しいとされることが多いですが、内包物があるからといって必ずしも低品質で評価が低くなるというわけではありません。

同じ特徴を持ったインクルージョンであっても、厳密には一つ一つの石ごとに違う表情を見せますので、インクルージョンによって逆に神秘的な美しさを醸し出す場合もあります。

エメラルドのインクルージョンは、その産地を証明すると同時に、個性的な魅力を演出するための大切な要素にもなるのです。

インクルーションが多いものであっても、そのジュエリーのデザインに合っていれば問題にはならないと言えるでしょう。

産地によって特徴が異なるだけでなく、同じ産地であっても一つ一つ表情が異なるエメラルドのインクルージョン。

お持ちのエメラルドにインクルージョンが入っているからと言って、価値が低いと決めつける必要はありません。

もしかしたら、高い価値を持っているだってあるのです。

もしエメラルドの買い取りを考えている方は、まずは一度専門家のいる買取業者に相談してみてはいかがでしょうか。

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