ルイヴィトン(Louis Vuitton)の時計、タンブール(TAMBOUR)とは

2019/07/23

 ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の代名詞といえば、モノグラム、ダミエ、エピ、ヴェルニといった定番ラインのバックや財布等が有名ですが、時計業界に名を馳せたウォッチコレクション「タンブール」もまた世界的な人気を誇っています。この度はそんな「タンブール」の魅力を紹介したいと思います。
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ブランドを代表するアイコンウォッチ「タンブール」

 1854年にフランス・パリにおいて、旅行カバン専門アトリエを構えたのが始まりと言われるルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)ですが、
このような長い歴史の中で、ブランド初の本格的なウォッチコレクション「タンブール(TAMBOUR)」が発表されたのは2002年と意外と最近のことになります。「タンブール」とは円筒形状の部分の意で、一説にルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の「タンブール」は、太鼓をモチーフに時計のケースがデザインされたと言われています。ケースを横から見ると、太鼓の一部分や鏡餅のように下膨れの丸みを帯びた特徴的なフォルムで、ケース自体にも厚みがあり、文字盤を正面から見たケースデザインが主流の発表当時は画期的なものでした。そして、文字盤には視認性の悪さから時計メーカーが敬遠していたブラウンカラーを採用しました。これは、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の「モノグラム」を代表とするブランドカラーであり、今も一部のモデルに引き継がれています。また、LVMH (モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループの傘下として、ゼニス(ZENITH )・タグ・ホイヤー(TAG Heuer)・ウブロ(HUBLOT)などの有名時計メーカーをおさめることで、その技術や知見を活かしてマニュファクチュール(自社一貫体制で製作する時計メーカー)化を進め、自社製ムーブメントの開発製造に取り組みます。
 2011年には、自社製ムーブメント「タンブール ミニッツリピーター」を発表し、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の腕時計の実力を世に知らしめます。2017には、タンブール発売15周年を記念して、今までのデザインと真逆のケース側面が凹んだ「タンブール・ムーン」が発表されます。
 現在はメンズ・レディース共に、コレクションを展開していますが、基本的な形状やコンセプトは変わりません。もはや一目見て「タンブール」だとわかるほど、あらゆる角度から見た無二の傑出したデザインは、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)を代表するアイコンウォッチとして不動の地位を確立しています。
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人々を魅了する「タンブール」の個性豊かな代表モデル

 2002年の発表より、ファンを魅了してきた「タンブール」。複雑機構のムーブメントを搭載したモデルから、クロノグラフやダイバーズと行ったスポーツモデルなど様々なジャンルをモチーフに展開しており、また時計本体以外にも「モノグラム」「ダミエ」などといった定番ラインの柄をベルトに使用しています。その中で、数々の著名人から愛された代表的なモデルを紹介したいと思います。
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タンブール・クロノグラフ

 2002年のファーストコレクションから、大幅なモデルチェンジをせずに発表されている定番モデルで、文字盤にブランドカラーのブラウンを採用し、ケース側面には文字盤の12のインデックスに合わせて「LOUIS VUITTON」と大文字で刻印されています。

タンブール・GMT

 ブランドのルーツとも言える「旅」を意識したモデルであり、名前の通り現在の時刻ともう一つの時刻(旅先など)を表示出来るGMT機能が搭載されたモデルになります。

タンブール・ラブリーカップ

 ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の定番ライン「モノグラム」をモチーフにデザインされたモデルで、モノグラムの星の柄のスモールセコンド(文字盤に独立して配置される秒針)が文字盤の6時の位置に配置され、ラバータイプのベルト部分にもモノグラムの柄がデザインされています。

タンブール・レガッタ

 ヨットレースのルイ・ヴィトンカップを記念して生まれたモデルで、ヨットタイマーなどの機能が搭載され、文字盤は海を連想させるブルーカラーで、ヴィトンのVのロゴが大きくデザインされています。

タンブール・ダイビング

 タンブールシリーズのダイバーズモデルで、インナー式の回転ベゼルや300メートル防水と機能性はもちろんのこと、ファッション性のあるデザインも秀逸で、スポーティなのに何故かラグジュアリー感のあるモデルです。

タンブール・イン・ブラック

 少し大きめの光沢のあるブラックのケースと、文字盤がブラックとシルバーの2色を基調にデザインされた、メンズ向けモデルです。GMT機能も搭載され、ベルトには定番ライン「ダミエ」の柄が採用されています。

 そのほかにも機械式自動巻モデルの「タンブール・オトマティック」、ダイヤなどの宝石をあしらったラグジュアリーモデル「タンブール・フォーエバー」、ケースの厚みを薄くした「タンブール・スリム」など個性豊かなラインナップが存在します。

今も進化し続けるルイ・ヴィトンのウォッチコレクション

 数々のモデルチェンジを繰り返した「タンブール」。2017年には初のスマートウォッチモデル「タンブール・ホライゾン」を発表します。ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の原点でもある旅行用トランクの遺伝子を受け継ぎ、旅や出張など移動が多い方々に便利な機能が多く搭載された、現在主力モデルの一つです。また、近年では時計のベルト(ストラップ)がワンタッチで交換できる仕様に代わり、ブランドのアイコンでもある「モノグラム」「ダミエ」「エピ」「ヴェルニ」といったライン柄のベルトがアクセサリーを装着するように楽しめ、ヴィトンのファンにはたまらない仕様となっています。

 そのほかにも、一つの文字盤で世界の時間を表示する「エスカル」という新たなウォッチコレクションも展開を始め、幾多の進化を経て、時計業界における注目の存在になったルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)の邁進し続けるこれからの動向に目が離せません。

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