切手は希少性と保存状態がカギ!

2015/11/04

人気のある切手に高値が付くとは限らない!

いざ、切手コレクションを額面よりも高く売却しようと思い立ったら、どのくらいの価値があるかを知るためにも多少の知識は必要だといえます。
よく「人気のある切手だから高額で買い取ってもらえるはず!」と勘違いをしている人がいますが、一概にそうとは言い切れません。確かに人気のある切手は売れるのですが、発売開始当時から人気のあったものは市場にも多く出回っているので、希少性がないのです。
ということは、コレクターの中にはすでに持っている人も多いということです。
それよりも、当時の発行枚数が少なく、コレクターが注目している切手の方が希少価値が高く、買取額も高価になります。未使用切手を売却するのが一般的ですが、こういった希少価値の高いものであれば、使用済み切手でも高値が付くことがあります。さらに、消印が昔のものだとさらに高値になることもあるので、ご自身が売却しようとしている切手が希少性の高いものなのか、使用済みなら消印はいつのものなのか、などを確認しておくとよいでしょう。自分である程度リサーチしてから査定をしてもらうことをオススメします。

保存状態の悪い切手は査定のマイナス要素に…

保存状態の良い切手の方が汚れた切手よりもよい査定結果になるということは想像に易いと思います。では、どのような状態で保存してあるのが理想的なのでしょうか。
まず、コレクターはストックブックに切手を収納しています。その際に、直接切手を入れている人もいますが、1枚ずつヒンジやマウント、パラフィン紙などでくるんで保護している人もいます。このようにきちんと保護していれば、切手に指紋などの汚れが付着しないので安心です。肉眼では見えなくても、指紋が付着していると査定時のマイナス要素になりますので、注意して下さい。また、切手の裏面には糊が付いていますので、ストックブックに入れていても、保存状態が悪ければ糊が溶けてストックブックに貼り付いて取れなくなってしまうこともあります。これももちろんマイナス要素になります。切手収集に湿度は大敵です。長年良い状態で保存出来る環境を作ることも大切です。
とはいえ、希少価値の高い昔の切手をお持ちの場合は、指紋が付いていようが、少し折れ曲がっていようが、額面以上の価値が付くことがあります。保存状態が悪いからと最初から諦めるのではなく、査定してもらう価値はあると思います。
また、昔郵送されてきた封書を切手が貼ってあるまま保管しているなど、紙に切手が貼り付いている状態のものは無理にはがそうとしないで下さい。本来ははがして切手だけの状態にするのが望ましいのですが、キレイにはがすには高度な技術が必要です。失敗して破れてしまうくらいなら、封筒ごと査定に持ち込む方が無難です。

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バラ切手は台紙貼りで買取額アップを目指そう

未使用の切手を1枚だけ売却するよりも、一定の条件に添って台紙に貼り付けたものの方が買取額がアップします。これまでさんざん汚れのない切手が望ましいと述べてきましたが、この台紙貼りは「料金別納郵便」の際の支払いに用いられることが多いので、未使用切手を台紙に貼ったものでも需要があるのです。
その際の条件は、1枚の台紙に貼る切手は同額面のもの(例えば52円と82円が混在しているのはNG。同額面であれば普通切手と記念切手が混在していてもOK)。
台紙のサイズや貼る枚数は買取業者によって異なるので確認が必要です。
さらに、切手同士が重ならないように貼って下さい。切手が破れたり印刷がはがれたりすると買取不可になりますので慎重に作業するようにしましょう。

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