ヒスイの産地ごとの特徴
2015/12/22
古代から価値の高い宝石として、装飾品や調度品などにも多く使われてきたヒスイ。
遺跡などから発掘されることが多いのがそれを物語っています。
また現代では、守護力があるパワーストーンとして身に付けている方も多く、人気を博しています。
今回はそんなヒスイの中でも、宝石として判別されるジェダイトの主な産地や産地ごとの特徴についてご紹介しましょう。
主な産地とそれぞれの特徴
ヒスイの中でもジェダイドの主要な産地はミャンマーで、ほかにもグアテマラや日本でも産出されています。
そこで、ジェダイトが主要産出国ごとにどう違うのか、ご紹介しましょう。
ミャンマー産
18世紀頃からカチン州で産出されているミャンマー産のジェダイト。
ヒスイというと中国をイメージされる方が多いかもしれませんが、それはミャンマーから中国に持ち込まれたジェダイトが香港で研磨されているという背景があるからかもしれません。
ミャンマーで産出されるジェダイトは硬度が高く、美しい緑色をしているものが多いと言われています。
グアテマラ産
グアテマラでも硬度の高い質の良いジェダイトが産出されますが、残念ながら生産量はミャンマーに追いつかないのが現状のようです。
グアテマラ産の特徴は、色の種類の豊富さにあります。
一般的なグリーン・ジェダイトのほかにラベンダーや水色、黄緑色など多種多様な石が産出されます。
また、らせん状の形に加工されるものもあり、これもグアテマラ産ジェダイトならではの特徴となっています。
日本産
日本では本ヒスイとも呼ばれ、全国10カ所ほどで採掘されていますが、緑色が非常に美しい、品質の良いものが産出されるのは新潟県の糸魚川近辺。
縄文時代の遺跡からも発掘されるほどその歴史は古いものなのですが、ミャンマー産のものが中国を経由して日本に入って来たものと思われており、ジェダイトは日本では産出されないものだと勘違いされていました。
ヒスイの選び方
ヒスイの品質は、基本的に透明度の高さが基準となります。
新聞紙の上に置いて文字が読めるくらい透明度の高いものが上質なものと評価されます。
また、宝石の最高品質であるジェムクオリティと認定されるものは、透明度が高いうえにごくわずかに青みのあるものだとされています。
ただ、気をつけないといけないのは、香港での加工処理によって透明度を向上させたBタイプと呼ばれるヒスイで、これは天然のヒスイと比べるとその価格は10分の1以下になってしまいます。
ヒスイを見慣れていない人には、判別が難しいとされていますので注意が必要です。
購入する際には、加工されていないかどうかを店舗スタッフにきちんと確認しましょう。
今回ご紹介したように、現在では加工されたヒスイも数多く出回っています。
近年はミャンマーのジェダイトが投資用として注目され、価格も高騰していると言われていますので、投資として購入する場合には、信頼のできる店舗でよく確認してから購入することをおすすめします。