また値上げ!?各ブランドが続々値上げを実施

2024/02/05

近年、多くのハイブランド・ラグジュアリーブランドが価格改定を実施し、値上げを敢行しております。その背景には、ブランド各社の経営事情をはじめ世界経済や情勢が関係しており、中古・リユース市場にも影響が及んでいます。今回はそんな相次ぐブランドの値上げラッシュについて解説させていただきます。
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近年、数多の人気ブランドが値上げを実施

ここ数年、世界的に有名な多くのハイブランド・ラグジュアリーブランドにおいて価格改定が実施され、値上げラッシュが続いております。その背景には、コロナウイルス感染拡大やウクライナ情勢などの影響をはじめとする、世界経済全体の停滞が関係しており、1年に複数回にわたり値上げを敢行するブランドも存在します。
値上げを敢行したブランドは、ファッション・レザーグッズ、ウォッチ・ジュエリー、香水・コスメティクスなどジャンルを超えて多岐に渡っています。ここからは、主なブランドを挙げてみましょう。
特に値上げの頻度が高い「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton) 」は、世界中が新型コロナウイルスによるパンデミックの渦中にあった2020年においてもレザーアイテムなどを中心に価格改定を3度も行い話題を呼びました。2023年も約3ヵ月スパンで4度の値上げを敢行。アルマ・スピーディ・カプシーヌ・パームスプリングス・ノエ・モンスリ・モンテーニュ・サックプラ・ミニバッグなどの人気アイテムを中心に価格改定をしています。
「エルメス(HERMÈS) 」は、2021年に1回、2022年に2回、2023年は1月にバーキン・ケリー・ピコタンロックなどの人気シリーズやアクセサリー類の価格改定を行なっており、2024年1月1日からは靴の値上げを発表しております。
度々価格改定を行う「シャネル(CHANEL)」は、2021年に4回、2022年に4回、2023年にも複数回の値上げを実施しており、マトラッセ・ココハンドル・ボーイシャネルなどの人気シリーズが対象となりました。さらに2024年1月18日より腕時計および付属品が価格改定の対象として公表しています。
「グッチ(GUCCI) 」もまた公表こそないものの、2023年にオフィディア・バンブー・グッチダイアナなどの人気モデルを値上げしております。
世界5大ジュエラー「カルティエ(Cartier)」は、2022年に4回の値上げを行い、2023年も2回の値上げを実施しております。トリニティ・LOVEシリーズ・ジュストアンクル・クラッシュドゥカルティエ・パンテール・ダムールなどのジュエリー、タンク・サントス・パシャなどのウォッチ、共に価格改定の対象となっています。
「ブルガリ(BVLGARI)」も、2023年1月に8%前後、4月に8%前後、10月に5%前後の値上げを公式発表しております。
「ティファニー(TIFFANY & Co.)」は、2022年に4回、2023年に4回と価格改定を敢行しており、2024年も1月30日より平均4%の値上げを公式発表しております。
人気ジュエラー「ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」もまた、2023年に1回価格改定を実施しており、単価が高い商品が多いため数年前と比較すると値上げ幅が大きくなっています。
投資対象としても人気の「ロレックス(ROLEX) 」は、2023年に複数回の価格改定が実施されており、コスモグラフデイトナ・GMTマスターⅡ・エクスプローラーI・エクスプローラーII・サブマリーナーといった人気モデルは、改定前と比べ価格に数十万円の幅が出ております。

そのほかにも「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「セリーヌ(CELINE)」「フェンディ(FENDI)」などが値上げを実施しており、2024年も「クリスチャンディオール (Christian Dior)」「プラダ(PRADA) 」といったブランドが価格改定を発表しております。
また、これらの有名ハイブランド・ラグジュアリーブランドにおいては、その年の値上げ回数や時期がシークレットで改定されるケースも多々あり、正確な値上げ率などの数値が把握できないこともあります。とはいえ、強気の値上げによって、2023年を通じて収益を増やし続けているブランドが多いのも事実です。
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値上げが実施される理由とは

なぜ多くのハイブランド・ラグジュアリーブランドが価格改定における値上げをしているのか、ここからはその理由について解説して行きたいと思います。その背景には、ブランド各社の経営事情などもありますが、なんといっても昨今の先進国を中心とした世界経済の低迷や、ウクライナを始めとする世界情勢の悪化が関係しています。これらの影響により起こった、為替相場(為替レート)の影響、そして原材料などインフレによる生産コストの高騰が、価格改定を余儀なくされた最大の要因と言われています。

まずは為替相場(為替レート)ですが、現在の日本においては対ユーロ・対米ドルなど円安が進んでおり、海外で生産されたブランドアイテムを日本国内で販売すると必然的に原価率が上がり、儲けが少なくなってしまいます。したがって世界全体と日本国内における販売価格調整の目的で定価を上げるといった仕組みになります。価格調整が目的のため、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton) の2023年2月における価格改定では、ネヴァーフル・オンザゴーなど一部のアイテムが値下げされたことで話題となりました。

次に原材料などインフレによる生産コストの高騰ですが、私たちが日常品を購入する際も近年は物価が上がっているのと同様に、新型コロナウイルスの感染拡大や世界情勢の緊迫化により、高品質の皮革・貴金属・宝石などの原材料や人件費の高騰による生産コストを安定させるため、インフレ対策として値上げを実施しております。

そのほかにも値上げの背景には、ロレックス(ROLEX)のように人気モデルの需要が恐ろしいほど高く、熟練の職人による手作業での限られた生産数のため世界的に供給量が低く、職人の後継者不足も相まって需要と供給のバランスをとるために価格調整として値上げを敢行しております。また昨今の日本のように自国通過が安値傾向の場合、現状の価格ですとブランドの大衆化のリスク(価値やイメージの低下)を伴う可能性があるため、それを防ぐ目的として「品質維持やサービス・信頼性の向上」を名目に値上げを行います。
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リユース市場における買取価格への影響

中古・リユース市場においてブランドの値上げラッシュはどう影響するのかと言いますと、ズバリ新品の定価が上がれば、その分買取価格も上がります。とはいえ、ブランドによっては公表するケースやシークレットに値上げを行うケースもあるため、中古・リユース市場においては少しタイミングが遅れて反映される傾向です。
購入を検討されている方には、物価高騰で多くのハイブランド・ラグジュアリーブランドの新品アイテムに手が出しにくくなっている実情から、中古・リユース市場の人気がトレンド入りするなど世間の注目が集まっており、むしろ中古品に魅力を感じている方も多く、特に人気ブランドのバッグ・時計・ジュエリーなどは需要も高まりつつあります。
特に「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton) 」「エルメス(HERMÈS) 」「シャネル(CHANEL) 」「ロレックス(ROLEX) 」における定番モデルや人気シリーズは、新品はもちろんのこと中古品でも安定した需要があり値崩れしにくく、状態の良いものであれば再度買取も期待できます。また、これらブランドの人気アイテムは正規店での購入も入手困難と言われており、もちろん中古・リユース市場においてもエルメスのバーキンやロレックスのコスモグラフデイトナなどは希少価値が高いことでも有名です。

相次ぐブランドの値上げラッシュは、一般の消費者にとっては一見喜ばしい事には思えませんが、それだけ世界中から何十年・何百年愛され続ける商品の価値や品質を維持し提供するための企業努力として、非常に大切な取り組みだと気付かされます。また私たちがブランドのアイテムを購入するとき、売却するとき、どちらにおいてもその価値や品質が維持されているため、いろいろな意味でその恩恵にあずかることができます。
市場原理として、円安になると価格(相場)は上がり売却することが有利に働き、円高になると価格(相場)は下がり購入することが有利に働きます。現在日本は円安傾向にあり、同じアイテムであっても売却時期が違えば買取価格も変わってきます。為替相場をはじめ国内および世界の経済状況、ブランドの価格改定情報などインプットすることが高価買取のキモになるでしょう。

Written by 上田勝太

上田 勝太

ゴールドプラザ 主任鑑定士
1985年生まれ 鑑定士歴15年
月次の最高買取金額10億円 各ニュースに出演

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