【必見】第一回 ルイ・ヴィトン(LouisVuitton) 高価買取の法則
2016/04/20
数あるブランドの中でルイ・ヴィトンの製品がなぜ値崩れしにくいのか、高価買取ができるのか、数回にわたってご説明させていただきます!!
定価の完全コントロール
皆様、バーゲンセールはお好きですか?
アパレルショップや家電量販店などでよく目にする、【セール期間中は普段店頭に出ている価格より10%~30%OFF!!】という文字、とても魅力的な言葉ですよね、私は大好きです。
世間がバーゲンで盛り上がっているにも関わらず、セールという言葉が一切出ていない場所の1つがルイ・ヴィトンのショップです。
そう、ルイ・ヴィトン社は『店頭での値引販売』を一切おこなっていないのです。
皆様の中にも、ルイ・ヴィトンのショップで値引きをしていただいたという経験をお持ちの方はいらっしゃらないのではないでしょうか?
実は、株主や社員向けに値引きをすることすら全くおこなっていないんです。
ルイ・ヴィトンの製品はどんな人でも、発表されている価格でしか購入できないということになります。
綿密な在庫調整計画
次に、綿密に計算された在庫調整です。
ルイ・ヴィトンは商品を生産するとき、出荷する国で売れるであろう数ギリギリしか生産しないと言われています。
これは、店舗に過剰な在庫を抱えないようにするためです。
よく売れるからと言って作りすぎてしまえば、売れ行きが落ち着いてしまったとき、余った在庫の処分に困ることになります。
このときよく企業がおこなうのが、『在庫一掃処分セール』や『アウトレット店での値引販売』です。
しかしこれをおこなってしまうと、新品の商品が安く大量に出回ってしまうため、ブランドとしての商品価値が下がることになります。
しかし、ルイ・ヴィトンは在庫調節を綿密におこなうことによって、アウトレットへの流出や、値引販売を避け、ブランド価値を保っています。
新品の商品は定価より安く買えないという状況が基本になっています。
生産~販売まで自社で一括管理
生産・流通・販売を全て自社のみでおこなっているルイ・ヴィトンだからこそ、このような状況が持続しているわけです。
海外の有名ブランドの中には、『正規輸入代理店』という店舗を持っているブランドもございます。
簡単に説明すると、海外の有名ブランドと日本の販売店が契約を結び、有名ブランドから仕入れた商品を、販売店がブランドのお墨付きの元で販売するというものです。
メーカーと販売店の関係ですね。
この場合、販売店に卸された商品はメーカーの許可の範囲以内であれば、販売店は値引をして売っても構わないという契約になっていることが多いのですが、ルイ・ヴィトンはそれも良しとせず、自社で管理しきれない輸入代理店は、一切出店しておりません。
つまり、世界中に存在するルイ・ヴィトンのショップは、全てルイ・ヴィトンの直営店ということです。
一番最初に紹介させていただいた、『値引販売の禁止』も全て直営店舗の販売だからこそ徹底されています。
お客様の手元に商品が渡る瞬間まで完全にコントロールすることで、自社のブランドイメージを保つのと共に、市場価値を下げないように努力を続けているということですね。
『商品の市場価値が下がりにくい』
これは、中古品としてのブランド品の価格に大きく関わってくることになります。
次回は、このあたりのご説明をさせていただきたいと思います。
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