知っておきたい切手用語

2015/11/04

価値を知るためにも切手用語を理解しておきましょう

これから切手収集を始めようと思っている方も、家にある昔の切手コレクションを売却しようと思っている方も、知っておいた方がよい用語があります。
下記に紹介するもの以外にもたくさんの切手用語があるのですが、まずはよく用いられる主な用語を知ることから始めましょう。

シート

個別に切り離されていない状態の切手のこと。周囲が耳紙といわれる白い余白でかこまれています。10枚で1シート、20枚で1シート、100枚で1シートなど額面や種類によって様々。切手収集家向けの小型シート(切手1枚を大きな耳紙で囲んでおり、耳紙も含めてデザインされたものもあり)も発行されています。小型シートは主に記念切手や特殊切手に用いられます。

バラ

シートから切り離された切手1枚のことです。バラ切手ともいいます。

加刷

でき上がっている切手に、あとから文字や模様、数字などを印刷、押印することを指します。昔の「軍事切手」は普通切手に“軍事”という文字を加刷したものでした。

消印

切手の料額印面に日付印を押すこと。または押してある印。ポスト投函後、郵便局で作業した際の日付が押印されます。これによって切手などが使用済みであることを証明します。

風景印

正式名称は「風景入通信日付印」。郵便局で使用される消印の一つですが、直径36mmの印面に、使用される郵便局周辺の風景や名所など、その土地の風物が描かれています。
ハガキか52円以上の切手を貼った封筒、用紙、集印帳など、たいてい何にでも押してもらえるようです。ちなみに、郵便局の職員が押すことになっているので、自分では押せません。また、全ての郵便局にあるわけでないので、郵便局のホームページなどで検索してから希望の郵便局に風景印を押してもらいに行くのがベストです。

透かし

光にかざすと明るく透けて見えるのが原理。偽造切手を防ぐ方法の一つとして用いられました。印刷技術の向上などにより、1951年以降の日本の切手には透かし入りの用紙は使われていません。切手コレクターの間では「透かし」は希少価値を確認するうえでも重要な特徴とされています。

初日カバー

新切手の発行初日に、その新切手を貼り、発行当日の日付印が押された封筒類のことです。
一般的には切手に関連した絵柄の横型封筒が使われることが多いようです。
コレクターを対象にしたもので、英語では「First Day Cover」と呼ばれていることから「FDC」とも呼ばれています。

マキシマムカード

切手に関連した写真やイラストが入ったハガキに切手を貼り、さらに発行当日の日付印が押されたもののことを指します。マキシマムカード専門のコレクターを“マキシマフィリー”と呼びます。

目打ちズレ

刷切手の周囲に入れられる連続した小穴を「目打ち」といい、これが入った切手を「目打ち入り切手」、入っていないものを「無目打ち切手」と呼びます。読んで字のごとく、「目打ちズレ」は、製造のトラブルで偶発的に目打ちがズレたもののこと。また、製造中に無目打ちになってしまったものは「無目打エラー」として、コレクターの間では珍しがられています。

ミント

未使用切手のことを指します。

ペア/ストリップ

縦、または横に2枚繋がった切手のことです。
3枚以上が繋がった切手のことは「ストリップ」と呼びます。

連刷

シートの中に、絵柄や額面印刷などの異なる2種類以上の切手が並んで構成されている切手のことです。

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