切手の歴史

2015/11/04

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世界初の切手はイギリスで誕生!

1837年、イギリスのローランド・ヒルという人物が、全国一律、重さ別の料金、料金の前払い制といった現在の郵便制度の基礎となるものを作りました。
その後、1840年にイギリスの郵政省が発行した、ビクトリア女王の肖像がデザインされた「ペニー・ブラック」という切手が世界で最初に誕生した切手です。
ちなみにイギリスの切手には国名が入っていないのですが、当時はイギリスにしか郵便制度が存在しなかったため国名表示が不要だったことがその理由です。当時の流れを引き継いで、イギリスでは現在も国名表示のない切手が流通しています。

日本の郵便システムは明治時代に作られた

近代日本の郵便制度は、イギリスに遅れること34年、1871年3月1日に東京-大阪間で開始されました。これは医学を学ぶために越後(北陸)から江戸(東京)にやってきた前島密(ひそか)という人物が故郷の母に手紙を送るにも手段がなく、不便を感じたことから始まります。明治維新後、仕事でイギリスに渡った前島は余暇を利用して郵便事業について学びます。そして帰国後、現代にも繋がる郵便制度の基礎を作ったのです。
現在、当たり前のように使っている「郵便」「切手」「ハガキ」といった用語も彼が生み出したものなのです。前島は現在でも1円切手に肖像が使用されており、その功績がいかに偉大なものだったかがわかります。

最初の日本の切手、原版は手彫りだった

料金を前払いしたという証になる切手は、現在でも必要不可欠なものですが、前島密が制定した日本初の切手は、郵便制度が作られたのと同じ1871年(明治4年)に誕生しました。最初に発行されたのは「竜門切手」という4種類の切手で、原版は手彫りでした。この頃に作られていた切手は原版が手彫りであったことから「手彫切手」とも呼ばれています。
その後、切手の種類や料金は、郵便法の施行や改正、消費税導入や増税などを経て、現在のハガキは52円~、封書は82円~と定められています。

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切手の使用開始と同時にコレクターも登場

1840年、イギリスで切手の使用が始まると同時に切手を集める人々が現れたと言われています。切手そのものが珍しかった時代なので、小さな紙に美しい絵が描かれている切手を集めたいと考える人が増えたのも当然のことでしょう。本格的に切手収集に力を入れる人が増えたのは、1840年代後半から1850年代にかけてだと言われています。
現在も珍しい切手に希少価値がついて値段が高騰したり、切手関連のイベントが行われるなど、世界中の人々が美しい切手に魅了されているのです。
日本の切手だけでなく、珍しい外国の切手を集めたり、「花」「蝶」などテーマごとの絵柄で世界中の切手を集めるなど、自分なりの切手収集を楽しむ人も多いのです。
今後、希少価値の高い切手をコレクションに加えたい…その資金を捻出したい…と考えている人は、ご自分のコレクションを見直してみましょう。自分は手放してもいいと思っているものの価値が上がって高値で売れるかもしれません。それを売った軍資金で欲しい切手を手に入れるというのも切手収集の楽しみ方の一つです。

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