有名な記念切手

2015/11/04

発行枚数に制限があり、絵柄もレアなためプレミアが付くことも!

皇室関係の慶事、オリンピックなど国家的な行事を記念して発行される記念切手。これは一定の枚数だけ発行され、販売期間、取扱い郵便局、使用期間まで制限される場合もあるため、人気があります。かつて切手収集がブームになったときに、コレクターたちがこぞって集めたのが記念切手です。非常に価値が高く、保存状態がよければ、切手の額面以上の価値があるプレミア記念切手もあります。
最近のものでは2014年4月1日に発行された「宝塚歌劇100周年」の82円切手があります。10枚のシートは820円で1000万枚(100万シート)が発行されました。100周年というのはそうあることではないので、宝塚ファンならずとも思わず手に入れたくなる切手です。また5月には「FIFAワールドカップブラジル2014」の切手も発行され、こちらも人気を博しています。
ここでは、今までに発売された人気のある記念切手をご紹介します。

「見返り美人」

1948年切手趣味週間に発行されました。単品でも保存状態がよければ5000円以上の価値が付くこともあります。5枚綴りのシートで美品なら5万円ほどの価値がつくこともあります。

「月に雁」

1949年切手趣味週間に発行されたものです。これは「見返り美人」と合わせて、もっともメジャーと言える記念切手です。

通貨単位が“銭”の切手

1872年、通貨単位をこれまでの“文”から“銭”に変更した切手が発行されました。このように額面(切手の価格)表示が“銭”の切手の中にもプレミアが付きやすいものがあります。1894年、明治天皇皇后両陛下の銀婚式を記念して発行された明治銀婚記念切手は2銭と5銭の2種類があります。これは日本初の記念切手で、とてもレアなものになります。
また、「昭和立太子礼記念」は未使用の美品だと数十万円の価値がつくものもあります。ほか、「大正銀婚」、「日清戦争勝利 有栖川宮」などがあり、いずれも1枚で数万円もの価値がつくほどのプレミア切手です。

「東京オリンピック」

1964年の「オリンピック東京大会にちなむ寄附金つき郵便切手」は、水泳や柔道、レスリング、バレーボールなど種目別に発行されました。シートでも発行されたものです。
オリンピックの記念切手は発行枚数も多く、プレミア切手とまではいえませんが、2020年に東京オリンピックの開催が決定して以降、この1964年の東京オリンピックの記念切手が再び売れるようになってきたため、手放そうか迷っていた方は今が売り時だといえます。

「日本万国博覧会」

1970年に発行された記念切手です。こちらもオリンピックと同様に発行枚数が多かったためプレミア切手とはいえません。しかし、やはり日本で万博が開催された記念のものですので、切手収集をするならコレクションに入れておいてもよいでしょう。

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あなたの家にもプレミアム記念切手が眠っているかも…

かつて切手収集ブームが巻き起こった際の火付け役になったのが記念切手で、コレクターたちがこぞって集めたという歴史があります。もしかすると、昔ご両親が集めていた切手が家の物置に眠っていて、そこからとてもレアな一枚が出てくるかもしれません。バラ(1枚)、シートと種類や保存状態によって価値は大きく変わってきますので、一度家で宝探しをしてみてはいかがでしょうか。

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