伝統に縛られない革新的な時計メーカー、タグ・ホイヤー

2016/03/11


本日のコラムは大人気タグ・ホイヤーの魅力に迫りたいと思います。
まず、タグ・ホイヤーというと何を思い浮かべますか?
私のイメージは、なんといってもF1とクロノグラフ。
特にクロノグラフはシンプルなものやカジュアルなもの等バリエーション豊富ですので、
クロノグラフでデザインに迷われている方も好みのデザインがきっと見つかるはずです。

タグ・ホイヤーの歴史

1860年 エドワード・ホイヤーがスイスに時計工房を創設
1887年 『振動ピニオン』を発明し特許取得(後述)
1916年 世界初の100分の1秒まで計測可能なストップウオッチを発明し特許取得(後述)
1920年 アントワープオリンピックの公式時計に採用
1962年 スイスの時計メーカーとして初めて宇宙に行く
1971年 スティーブ・マックイーンが映画で『モナコ』を着用
1985年 マクラーレン・メルセデスとパートナーシップを結ぶ
2004年 世界初のベルト駆動ウォッチ、『モナコ V4』(コンセプトウオッチ)を発表(後述)
2012年 『マイクロガーダー 10000』を発表(後述)

『振動ピニオン』を発明し特許取得

今日でも主要時計メーカーがクロノグラフに採用している『振動ピニオン』。
この振動ピニオンというのはスタートボタンを押してからクロノグラフのスタートの立ち上がりスピードが1000分の2秒以下に短縮され、計測の精度が高くなりました。

自社製クロノグラフ、キャリバー1887が2010年登場しました。
カレラが有名ですね。
そのキャリバー1887は、なんと日本のセイコーインスツルから部品供給を受けております。

世界初の100分の1秒まで計測可能なストップウオッチを開発

当時5分の1秒の計測が精一杯だったなか、100分の1秒まで計測できるストップウオッチ『マイクログラフ』が時計業界に革命をもたらしました。
これが1920年のアントワープオリンピックの公式時計採用に繋がります。

世界初のベルト駆動ウォッチ、『モナコ V4』を発表

世界初のベルト駆動のトランスミッションを取り入れた機械式ムーブメント。
ベルト駆動にすることによりパワーロスが減り、耐衝撃性、整備性にも優れており、また、時計のレイアウトの自由度が高いというメリットがあります。
製品化は不可能と言われていた『モナコ V4』を見事製品化しました。

『マイクロガーダー 10000』を発表

10000分の5秒(2000分の1秒)の計測ができるというクロノグラフ。
1916年に誕生した世界初の100分の1秒であったストップウオッチの20倍です。
中心の針が1秒間に20回転と、もはや目で追う事が至難の業になっており、一見の価値はあります。

スポーツ業界を支えるタグ・ホイヤー

プロスポーツ選手がスポーツを継続していく為にもスポンサーの存在が必要不可欠です。
タグ・ホイヤーはF1、オリンピック、ラグビーワールドカップのタイムキーパーやテニスの錦織選手、サッカーのロナウド選手など積極的にスポンサー活動しております。
かつては、ゴルフのタイガー・ウッズ選手とも契約しておりました。

タグ・ホイヤーのこれからの活動も目が離せませんね。