ロレックスミルガウスの特徴

2015/11/05

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地球上のどんな過酷な状況下でも、安定して時を刻み続けると言われているロレックス。
エクスプローラーに代表される高い耐久性を誇るモデルが多いなか、人の目に見えない「磁気」という妨害を排除することに重きを置いたモデル「ミルガウス」をご存じでしょうか。
販売不振から一時は生産中止となっていたモデルですが、約20年にわたる沈黙を破り、2007年、ミルガウスは復活を果たしました。
ここでは、ロレックスのミルガウスの特徴についてご紹介しましょう。

ミルガウスの誕生と歴史

1950年代の初め。ロレックスは医師や極地冒険家などに向けて、耐磁性をコンセプトにした時計の開発に着手。6年にわたる開発過程を経て、ミルガウスを発表しました。
ミルとはフランス語で1000を意味し、ガウスとは磁気に由来する言葉。1000ガウスもの磁気に耐えられるという意味で、ミルガウスと命名されました。
その後、欧州原子核研究機構によって性能の高さが証明されるなど、一時は話題をさらったミルガウスでしたが、1988年、販売不振を理由に廃盤。
実用性における購買層が限定されてしまったことが、販売不振の理由だと言われています。
しかし2007年、約20年の眠りから覚めたように、ミルガウスは独特のジグザグ針とともに完全復活を果たしました。
復活後は、黒と白の文字盤モデル、そしてアニバーサリーモデルの3種類が製造されました。よくあるパターンとして、復活すると以前のモデルに人気が再燃することがありますが、ミルガウスも同様でした。
復活に伴い、初代モデル、2代目モデルが人気となり、プレミアムにより価格が高騰。とくに初代モデルは、幻のロレックスとして人から人の手へとわたり、一時は1,500万円を超える高値がついたとも言われています。

rolex

ミルガウスの型番

Ref.6541

1956年~1960年初期にかけて製造されていたモデル。
ロレックス製品として、初めて耐磁性をアピールしました。
ムーブメントは高い耐磁性を備えたCal.1065M、1066M、1080を搭載。ジグザグの針(イナズマ針)が外観の特徴です。

Ref.1019

1960年代~1980年代に製造されたモデル。
搭載ムーブメントはCal.1580。
ダイヤルは黒とシルバーの2種類。
イナズマ針は廃止にました。
また、生活防水から50m防水への進化もあり。

Ref.116400

2007年から現在まで製造されています。
イナズマ針などの特徴を踏襲して、サードモデルとして誕生しました。
搭載ムーブメントは100ガウスにも耐えられるCal.3131。
100m防水です。

Ref.116400GV

2007年から製造されています。
ミルガウス復活のアニバーサリーモデルです。
グリーンサファイヤクリスタルが特徴で、現行のミルガウスの中では人気ナンバー1だと言えるでしょう。
初代モデルは特に人気が高く、それだけ価格もつり上がっており、偽物が多く出回っているようです。
購入する際には、真贋をしっかりと見極めてください。