ダイヤモンドを得意とするジュエリーブランドたち

2018/01/06

ダイアモンドを得意とするジュエラー-ダイヤモンドリングの画像
一般にダイヤモンドを取り扱うジュエラーは多くあります。
ただし、ダイヤモンドに対して世間が信頼を寄せるジュエラーそう多くはありません。
今回は、その代表格となる高級ジュエリーブランドを紹介したいと思います。

ダイヤモンドへの自信と誇り

ダイヤモンドが得意なブランドといえば、皆さんはどのブランドを思い出すでしょうか?
そのこだわりや、確かな技術を持ち、世界的に有名なブランドといえば、やはり「ティファニー(TIFFANY & Co.)」「ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)」「グラフ(GRAFF)」あたりをあげる方は少なくないのではないでしょうか?
3者はダイヤモンドに対する、情熱や想い、そして技術や独自のデザインが自信や誇りとなり、多くの人々を魅了しているのも納得できます。
この度はその3つの高級ジュエリーブランドのダイヤモンドに対するこだわりや特徴をご紹介します。

幅広い層より支持される「ティファニー(TIFFANY & Co.)」

ティファニーといえば、誰もが憧れる世界的に有名な高級ジュエリーブランド。シルバーからハイジュエリー、文具、食器まで数多くの商品を扱っていますが、アメリカ合衆国のプラチナ純度基準を公式基準として確立したり、現在では定番となったエンゲージメントリングを、100年以上前から広く世間に認知させた功績はよく知られています。
特にティファニーが考案した、一粒のダイヤモンドを6本の立て爪によりセッティングする「ティファニーセッティング」は、今日の婚約指輪の主流となっています。
また、ダイヤモンドへの強いこだわりは、ティファニーにおける採掘された世界の宝石基準を満たしたダイヤモンドの99.96%を選別によりふるい落とすほどのこだわりです。
また、独特のダイヤモンドカットも人気で、ティファニーが特許を持つ特長的な四角にカッティングされた「ルシダ」、女性的なハート型カットの「ハート シェイプ」などが代表的なものとなります。
映画「ティファニーで朝食を」で主演のオードリー・ヘップバーンが、ティファニー・ニューヨーク本店のディスプレイに展示された「イエローダイヤモンド」に目を留めるシーンは印象的です。
ダイヤモンドを得意とするジュエラー-ティファニーのネックレス画像

スターたちのジュエラー「ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)」

ハリー・ウィンストンが「キング・オブ・ダイヤモンド」と呼ばれる所以は、最高品質のダイヤモンドを選ぶ厳しい選定基準と、ダイヤモンドそれぞれの個性を引き立たせるデザインやセッティング技術にあります。
通常ダイヤモンドの選定するための評価基準は、4つのC(カラー:色・カラット:重量・クラリティ:透明度・カット:研磨)と言われていますが、ハリー・ウィンストンにおいては、さらに独自の非常に厳しい基準を設けています。
かつて、世界の貴重なダイヤモンドの3分の1を所有していたとも言われる、創業者のハリー・ウィンストン氏が「ダイヤモンドひとつひとつに対して、人間ひとりひとりを扱うように接しなければなりません。」言うように、厳しい基準で選ばれたダイヤモンドは、その輝きや美しさを最大限に引き立てるよう、デザインやカット、セッティングが施されています。
「ダイヤモンドがデザインを決める」という哲学のもとに、ハリー・ウィンストンのブランドロゴにある八角形をモチーフにした「エメラルドカット」は有名ですし、極細のプラチナワイヤーを使用することで、ダイヤモンドが浮いているかのような「ウィンストニアン・スタイル」と呼ばれる独自のセッティング技法は、ダイヤモンドの美しさを最大限に引き出す技法として、ハリー・ウィンストンの代名詞となっています。
また、ハリー・ウィンストンは「スターたちのジュエラー」と呼ばれることも有名で、その由来は、70年以上前に初めてアメリカ・アカデミー賞の授賞式に着用するダイヤモンド・ジュエリーを一人の女優に貸し出したことから始まります。
その後はハリウッドセレブ御用達のブランドとして愛され、マリリン・モンローが映画の中で歌った一節に「ハリー・ウィンストン」の名が登場します。
セレブのみならず世界中で今でも、ダイヤモンドジュエラーとしての圧倒的な支持を誇っています。
ダイヤモンドを得意とするジュエラー-ハリーウィンストンリングの画像

21世紀のキング・オブ・ダイヤモンド「グラフ(GRAFF)」

世界中のセレブたちを魅了し愛される、英国を代表するダイヤモンドジュエラー「グラフ」。
その人気を誇る理由は「希少で大粒のダイヤモンド」と「カラーダイヤ」にあると言われています。
世界各地の鉱山と深い繋がりを持っているグラフは、品質はもちろんのこと、極上大粒ダイヤモンドや、希少なカラーダイヤモンドを取り扱うことで知られ、その存在は「21世紀のキング・オブ・ダイヤモンド」と称されるほどです。
特に、グラフのイエローダイヤモンドの世界シェアは60%を超えると言われています。
また、そのデザイン性にも独特の美意識を誇り、石が一粒のみのエンゲージメントリングの定番デザインであるソリティアリングでは「1カラット以下のダイヤモンドは扱わない」というほど、大粒のダイヤモンドに強いこだわりを持っています。
蝶々の上品なシルエットにインスパイアされ、創業者ローレンス・グラフ氏のラッキーモチーフとして、グラフを代表するアイコニックコレクション「バタフライ」シリーズは、その独創性と洗練されたフェミニンなデザインが人気を博しています。
また、近年行われたサザビーズのオークションに、前述の創業者ハリー・ウィンストン氏がかつて保有していた希少なピンクダイヤモンドをローレンス・グラフ氏が落札したことも有名な話になりました。
ダイヤモンドジュエラー-グラフリングの画像

そのほかにもダイヤモンドを得意とするジュエラーとして、フランスの「ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」などが挙げられます。
世界5大ジュエラーとグランサンクの両方に名を連ねるヴァンクリーフ&アーペルといえば、石を支える爪を隠した「ミステリー・セッティング」と呼ばれる独自のダイヤモンドセッティング技法が有名です。
また、ダイヤモンドの選定基準4つのCに加え、5つめのC「キャラクター(Character):分散先や明るさ」を設けている点もユニークで定評があります。
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Written by 上田勝太

上田 勝太

ゴールドプラザ 主任鑑定士
1985年生まれ 鑑定士歴15年
月次の最高買取金額10億円 各ニュースに出演