著名なジュエリーデザイナーについて

2018/01/16

著名なジュエリーデザイナー-梶光男リング

今回は5大ジュエラーなどに属さず、自身のブランドを立ち上げた世界的なジュエリーデザイナーや日本で作家として活躍するジュエリーデザイナーなどについてお話します。

世界の著名なジュエリーデザイナー

世界的に著名なジュエリーデザイナーはおおむね自身のブランドを立ち上げています。
また、その力を買われアパレルブランドのジュエリー部門立ち上げなどにもかかわることが多いようです。

ルネ・ラリック(フランス 1860-1945)

近代ジュエリーの開祖とも言われ、アールヌーヴォーとアールデコの二つの美術様式で活躍した天才ジュエラーです。
20代でジュエリーデザイナーとして独り立ちし、あのグランサンクで有名なパリのヴァンドーム広場にアトリエを構えるまでになりました。
後にガラス工芸の分野に進み、高級クリスタルブランド「ラリック」を設立します。
日本では「箱根ラリック美術館」でその作品群を見ることができます。

アンドリュー・グリマ(イギリス 1921-2007)

英国王室御用達ブランド「グリマ(GRIMA)」の創業者である、アンドリュー・グリマはイタリア貴族出身という家柄を活かした、エレガントで独創的なジュエリーをデザインしてきました。
また、ジュエリーだけにとどまらず、時計ブランド オメガ(OMEGA)のウォッチケースのデザインを手がけたことは有名です。

ローレンス・グラフ(イギリス 1938- )

21世紀のキング・オブ・ダイヤモンドと呼ばれるグラフ(GRAFF)の創業者で、そのダイヤモンドを見極める才能は、若かりし頃のジュエリー工房での経験から培ったものだと言われています。
また製作技術やジュエリーの性格に合わせたデザイン力には、世界中のセレブリティ達を魅了しています。
著名なジュエリーデザイナー-グラフのリング

ロレンツ・バウマー(アメリカ 1965- )

シャネルやルイ・ヴィトンでジュエリーデザイナーとして活躍したロレンツ・バウマーは、あのシャネルの代名詞であるキルティングのようなデザインの「マトラッセ」をモチーフにしたエンゲージメントリングや、ココ・シャネルが愛した花であるカメリアをモチーフとした「カメリア」 コレクションなどを手がけています。
現在は自身でコレクションを展開中です。
著名なジュエリーデザイナー-シャネルリング

日本人ジュエリーデザイナー

続いて日本人のジュエリーデザイナーをご紹介します。
ジュエリー作家として、また、有名ジュエラーのデザイナーとして活躍しています。

石川暢子(1943-2012)

日本を代表するジュエラーとして、亡き今もなお、展示会が開催されるほど人気が衰えることなく、当時ジュエリーを日常で身に着ける習慣がなかった日本で、ジュエリーデザイナーという仕事を確立した一人と言えます。
西洋の様式美と日本の雅を融合した「NOBUKO ISHIKAWA」独特の世界観は、今も時代や国境を越えて感動を与えています。
著名なジュエリーデザイナー-石川暢子ネックレストップ

菱田安彦(1927-1981)

戦前生まれのジュエリーデザイナーで、日本における「ジュエリー界の先駆者」として活躍しました。
特に彫金に関しては国際的に有名です。
また、日本ジュエリーデザイナー協会の初代理事長や武蔵野美術大学教授などに就任しています。

梶光夫(1944- )

元は歌手であり、現在はジュエリーデザイナーとして世界的にも知られ、G.I.A.(米国宝石学会)のグラジュエート・ジェモロジスト(G.G.)の資格を持つ宝石鑑定家としても有名です。
本人曰く「100年後にも残る価値あるジュエリーを生み出すこと」がポリシーと言うように、スケールが壮大な作品を発表し続けています。
また、長男の梶真起、次男の梶武史もジュエリーデザイナーとして活躍しています。
著名なジュエリーデザイナー-梶光男パールリング

小寺智子

柏圭(カシケイ)のジュエリーデザイナーであり、1996年より自身の「TOMOKO KODERA」コレクションを発表。
2015年には、ベルギー・アントワープで開催される「ジュエリー界のオスカー」とも呼ばれる、HRDアワード 2015インターナショナル ダイヤモンドジュエリー デザインコンペティションで日本人初のグランプリを受賞しています。
ユニークで女性らしいデザインは女性ファッション誌などで注目を集めています。

水野薫子

現在は、アテナ宝石デザイン研究所の2代目代表であり、テレビ番組で美術指導なども手掛けるジュエリーデザイナーです。
1981年にはティファニー、ヴァンクリーフ&アーペルのデザインに携わるなど、世界的にも活躍しています。

以上になりますが、まだまだ世界中にはここで取り上げることが出来なかった有能なジュエリーデザイナーが多くいます。
また、ブランドは多くの才能あるデザイナーにより育てられ、デザイナーたちとってもブランドは自分を磨き高められる、大きな意味を持つものだと言うことがわかります。

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Written by 上田勝太

上田 勝太

ゴールドプラザ 主任鑑定士
1985年生まれ 鑑定士歴15年
月次の最高買取金額10億円 各ニュースに出演